通りすがりのコメント
投稿者: chikengodzilla 投稿日時: 2002/08/23 10:20 投稿番号: [380 / 1126]
自動車の将来については、ローマクラブとか国連とかで20年ぐらい前から、色々討議されています。
クルマ自体、社会全体のインフラあってのことなのでそうした全体像の中で語られることになります。
ここでは、二つの究極の将来像を軸にクルマのあり方が議論されていたことを紹介します。
1)全電気化シナリオに基づくクルマ
これは原子力発電を大幅に増やし、全てのエネルギーを電気インフラで賄うというシナリオです。ここで原子力と書いたのは、核分裂と核融合の両者を含むのです。現時点での見通しでは核融合炉の実用化は2050年以降と以前よりも後退しつつあるので(アメリカのエネルギー政策が背後にある)このシナリオは今ちょっと見捨てられつつあります。ITER誘致で日本でも少しニュースが出ていますが、試算では今想定されている研究予算を10倍ぐらいにすると30年ぐらいは実用化を早められるという見通しが出ていますが、何分にも100兆ドル単位になる話なのでアメリカの同意ナシにはどうしようもないというのが現実です。
核分裂炉〜つまり普通の原子炉で仮に今の車が全て電気化された場合に必要となる電力量を賄うためには、今ある原子炉の数の300倍ぐらいの数の原子炉を新たに建築しなければならなくなり、そうなると核廃棄物の二次汚染とか、だいたい核分裂物質の供給そのものも追いつかなくなるという不安があるので、結局このシナリオが可能かどうかは、核融合炉の実用化メドが立つかどうかに係わります。
2)「グリーン」シナリオ
「全電気化」シナリオが苦しい状況になったので出てきたのがこちらのシナリオです。ただこちらは構想は美しいのですが、世界全体での調和を図ること自体が大変難しいという技術以外のハードルがあります。
ユーカリ属の植物は、ガソリンに良く似たC4グループの炭化水素を作ることが知られているので、これを植林してそれから液体エネルギーにすれば、植林による二酸化炭素吸収効果とクルマ自体の燃費効率改善効果で少なくとも自動車セクターの環境悪化分ぐらいは肩代わりできるというシナリオです。試算では、現在の砂漠を一部〜確か20%も無かったと思いますが〜をこの植林スペースに当てれば、目的は達せられるということです。ここでのネックは、砂漠のあるところは自動車の多いところではないので、北の先進国から大規模な投資を呼び込む以外にそれを実現できないことです。
また、大規模な植林が新たにどんな環境の変化をもたらすのかそれを完全に予測することが難しいので、二次的な環境問題を新たに発生させる懸念も指摘されています。
あと、こちらの方はまだ「夢物語」な感じがしますが、海中のプランクトンをバイオ技術を使って燃料を生産するようなものにすれば、海を燃料工場にできるという話など、SFのネタになりそうな話が次から次へと考案はされているようです。
〜2につづく〜
クルマ自体、社会全体のインフラあってのことなのでそうした全体像の中で語られることになります。
ここでは、二つの究極の将来像を軸にクルマのあり方が議論されていたことを紹介します。
1)全電気化シナリオに基づくクルマ
これは原子力発電を大幅に増やし、全てのエネルギーを電気インフラで賄うというシナリオです。ここで原子力と書いたのは、核分裂と核融合の両者を含むのです。現時点での見通しでは核融合炉の実用化は2050年以降と以前よりも後退しつつあるので(アメリカのエネルギー政策が背後にある)このシナリオは今ちょっと見捨てられつつあります。ITER誘致で日本でも少しニュースが出ていますが、試算では今想定されている研究予算を10倍ぐらいにすると30年ぐらいは実用化を早められるという見通しが出ていますが、何分にも100兆ドル単位になる話なのでアメリカの同意ナシにはどうしようもないというのが現実です。
核分裂炉〜つまり普通の原子炉で仮に今の車が全て電気化された場合に必要となる電力量を賄うためには、今ある原子炉の数の300倍ぐらいの数の原子炉を新たに建築しなければならなくなり、そうなると核廃棄物の二次汚染とか、だいたい核分裂物質の供給そのものも追いつかなくなるという不安があるので、結局このシナリオが可能かどうかは、核融合炉の実用化メドが立つかどうかに係わります。
2)「グリーン」シナリオ
「全電気化」シナリオが苦しい状況になったので出てきたのがこちらのシナリオです。ただこちらは構想は美しいのですが、世界全体での調和を図ること自体が大変難しいという技術以外のハードルがあります。
ユーカリ属の植物は、ガソリンに良く似たC4グループの炭化水素を作ることが知られているので、これを植林してそれから液体エネルギーにすれば、植林による二酸化炭素吸収効果とクルマ自体の燃費効率改善効果で少なくとも自動車セクターの環境悪化分ぐらいは肩代わりできるというシナリオです。試算では、現在の砂漠を一部〜確か20%も無かったと思いますが〜をこの植林スペースに当てれば、目的は達せられるということです。ここでのネックは、砂漠のあるところは自動車の多いところではないので、北の先進国から大規模な投資を呼び込む以外にそれを実現できないことです。
また、大規模な植林が新たにどんな環境の変化をもたらすのかそれを完全に予測することが難しいので、二次的な環境問題を新たに発生させる懸念も指摘されています。
あと、こちらの方はまだ「夢物語」な感じがしますが、海中のプランクトンをバイオ技術を使って燃料を生産するようなものにすれば、海を燃料工場にできるという話など、SFのネタになりそうな話が次から次へと考案はされているようです。
〜2につづく〜
これは メッセージ 374 (mabou3jp さん)への返信です.