「存在の耐えられない軽さ」より
投稿者: creme_brulee_5 投稿日時: 2003/12/18 12:01 投稿番号: [96063 / 232612]
蛇足ながら、他トピで教えていただいた文献にあった文章を
こちらで紹介させていただきます。
これは、チェコの作家、クンデラの『存在の耐えられない軽さ』 に
関する論文からの引用です。
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http://www.j.u-tokyo.ac.jp/~shiokawa/ongoing/books/kundela.htmそれはさておき、この時期に特徴的なこととして、秘密警察の手法についての興味深い描写がある。秘密警察が反体制派の会話の盗聴テープを公表し、反体制派が仲間の悪口をいったり、下品な言葉を使っていることを暴露して、彼らへの幻滅をあおるというのである。ここには注目すべき点がいくつかある。先ず、「秘密警察」でありながら「秘密」行動に徹するのではなく、自らの盗聴を大っぴらにするという特異性がある。そして、その宣伝の重点は、反体制派の主張の内容ではなく、人格の下劣さ(仲間割れ、下品さ)を強調して、彼らをおとしめるという手法にある。この手法が有効なのは、大衆は、秘密警察を嫌っているにもかかわらず、他面で、そうした暴露を熱心に聞き、仲間の悪口をいうような反体制派を非難したからである。人が自分の友人の悪口をいうのはよくあることだが、そうした欠点を反体制運動の闘士がもっていることが暴露されると、彼らへの有効な打撃になるのである(一五三‐一五五頁)。
これは メッセージ 1 (mitokoumon_2002 さん)への返信です.
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