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曽我ひとみさん、佐渡島で集会出席

投稿者: sofiansky2003 投稿日時: 2003/10/26 05:42 投稿番号: [90924 / 232612]
曽我ひとみさん、佐渡島で集会出席   母への思い切々

「記憶残る油のにおい」


  北朝鮮による拉致被害者の曽我ひとみさん(四四)は二十五日、地元・佐渡島で開かれた集会で、母、ミヨシさん=当時(四六)=への思いを壇上から静かに語った。「貧しかった」という家庭で日夜働き、ひとみさんと妹の金子富美子さん(三八)を育ててくれた母。心に残る思い出をかみしめるような口調で、母親の救出への固い決意と支援を訴えた。(尾西央行)

  「私のお母さんはね、いっつも香水をつけてて、とってもいいにおいだったんだよ」

  拉致被害者の横田めぐみさん=当時(一三)=は、北朝鮮の招待所で一時期を一緒に過ごしたひとみさんに、母親の思い出をこう話していたという。

  めぐみさんのことを「妹のように思えた」というひとみさんだったが、一瞬、自分の母親のことを話すべきかためらった。

  「(私の母は)めぐみさんのお母さんとは全然違う。毎日工場に通っていて、帰ってくれば油のにおいしかしない母だったから」

  ひとみさんの記憶に残るミヨシさんは、いつも働いていた。

  「仕事から帰ってきても、内職で毎晩ザルを編んでいた。勤め先に持っていく弁当箱には、ご飯と梅干し、辛い朝鮮漬けだけだった」

  ミヨシさんは「辛いから、ごはんもたくさん食べられるし、他のおかずもいらない」と笑顔で話していたという。

  小学五年のひとみさんが合唱コンクールに出場すると決まったとき、ミヨシさんは水色のワンピースをプレゼントしてくれた。

  ひとみさんの姿はテレビで放送されたが、洋服代を工面して働きづめだったミヨシさんが、番組を見ることはできなかった。

  また、ひとみさんは盆踊りに着ていく浴衣を新調するようにねだったこともあったという。ミヨシさんは何も言わなかった。

  「祭りの前の晩、眠っている間に夜なべをして新しい浴衣を縫ってくれた。私は新しい浴衣を着ていけると喜ぶばかりでした。この年になって、そのときの母の気持ちが分かるようになりました」

  親心をようやく理解した今、親孝行をしたくても、ミヨシさんは故郷の佐渡島にはいない。北朝鮮に拉致されたままだ。

  ひとみさんはこの日、ミヨシさんの救出を本格化させる決意を、初めて集会という公の場で強く訴えかけた。

  「一時間でも三十分でも、母に何かをしてあげたい」
(10/26)

http://www.sankei.co.jp/databox/n_korea/nkorea_14_1.htm
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