8月14日付 天声人語
投稿者: remember140917 投稿日時: 2003/08/14 07:59 投稿番号: [82580 / 232612]
リベリアなどどうでもいいとは言わないが、リベリアに関心を持つよりも先に、自国の拉致された人々に思いを寄せてはくれないだろうか。
拉致問題にはほとんど無関心を決め込んでいるのは、どういうわけなのか?
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■《天声人語》
アフリカ西海岸のリベリア共和国は、皮肉な運命をたどった国である。アメリカの奴隷制度を脱したアフリカ系の人々が新天地を求めて移住したのが始まりだ。建国は1847年で、国名はずばり「自由・解放」を意味する。
アフリカ西海岸は奴隷貿易の拠点だった。奴隷として新大陸に送り込まれたアフリカ人は1千万人とも2千万人ともいわれる。最盛期の18世紀末には総貿易額の3分の2を占めるほどだった。その「奴隷」たちが19世紀初めごろから理解者の支援を得て、故郷のアフリカへ続々とUターンした。
新しい土地では家も街もアメリカ風につくられた。英語を話し、通貨もドルである。英国から新大陸アメリカへ移住した人々が、母国をなぞって国づくりをしたのと同じような経過をたどった。
大きな皮肉は、人口でいえばごく少数派の「アメリカ系アフリカ人」つまり移住者とその子孫たちが政治の実権を握り、多数派の先住民は疎外され続けたことだった。
もう一つの皮肉は、130年ほど続いた権力の独占が80年、クーデターによっていったん崩壊すると同時に、部族間抗争などの混乱が始まったことだろう。断続的な内戦で難民、犠牲者は増え続けた。97年、アメリカ系アフリカ人のテーラー氏が大統領に就任するとともに、内戦は激しさを増した。
11日、テーラー大統領は退陣、亡命した。これで混乱が収まるかどうかは予断を許さない。奴隷貿易以来のアフリカの苦難の歴史を思い浮かべつつ、遠い国のこととして無関心を決め込むわけにはいかないと思った。
これは メッセージ 1 (mitokoumon_2002 さん)への返信です.
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