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細菌兵器研究の事故の実例

投稿者: ahoahoahochann7 投稿日時: 2003/05/17 00:58 投稿番号: [69233 / 232612]
http://www.primate.gr.jp/yamanouchi/79.html

天然痘・エボラ兵器
ソ連時代に本気でこの課題に取り組んだことが述べられており、現在も続けられているはずだとアリベックは述べています。その証拠として1997年にワクチニアウイルスのゲノムにエボラウイルスの遺伝子を導入するのに成功したという論文が発表されたことをとりあげ、これはワクチニアウイルスを天然痘ウイルスの代用物とした実験であると述べているのです。

Medlineで検索してみると、たしかにベクター研究所のチェプルノフChepurnovたちが「組換えワクチニアウイルスで発現させたエボラウイルスp24蛋白の免疫原性」というタイトルの論文をVopropsi Virusologie 42巻 115ページ(1997)に発表しています。これはエボラウイルスのエンベロープの糖蛋白であるp24遺伝子をワクチニアウイルスに組み込んだもので、エボラワクチンの仕事です。私は、麻疹ウイルスと同じグループでウシの急性感染症を起こす牛疫ウイルスのエンベロープ蛋白を種痘ワクチン(ワクチニアウイルス)に組み込んだワクチンの開発の研究を続けています。これとまったく同じタイプの研究です。

エボラウイルスのエンベロープ蛋白を組み込む研究は米国陸軍感染症研究所USAMRIIDのピーター・ジャーリングPeter Jahrlingがすで論文に発表しています。本講座第55回でご紹介したマイナス鎖ウイルス・シンポジウムでもジャーリングはこの内容の研究を発表しています。このシンポジウムにはチェプルノフも参加してエボラウイルスに関する研究論文をいくつか発表していますが、この組換えウイルスについてはまったく触れていません。研究がうまくいっていないものと推測されます。

本書の帯に「最新の遺伝子工学の技術を使って、エボラウイルスにもっとも感染力の強い天然痘ウイルスが挿入されているところを想像してみるといい」という衝撃的な表現があります。これは大変な間違いです。実際はエボラウイルスのエンベロープ遺伝子をワクチニアウイルスに導入する実験が行われたのが真相で、この組換えウイルスがエボラウイルスの病原性を示すことはあり得ません。エボラワクチンになる可能性をもつものです。天然痘ウイルスへの導入ができるだけの技術基盤はとても考えられませんし、仮に導入できても、やはりエボラウイルスの病原性は消失しています。このような間違った宣伝はしないようにしてほしいものです。

ピーター・ジャーリングが天然痘・エボラウイルス兵器はまったくの幻想と言ったと本書に書かれていますが、私もまったく同じ意見です。
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