交戦規定の必要性
投稿者: yamadaakira651 投稿日時: 2003/04/29 23:34 投稿番号: [65747 / 232612]
http://www.internet-times.co.jp/news/news140221/fuumon-1-140221.html
特別寄稿
R・O・E(交戦規定) (上)
三重県郷友連盟副会長 樋口慶徳
「ガン(機関砲)スイッチ オン 引き金の安全栓をはずせ! 二番機戦闘位置に付け!!」。若き日のあるひととき、スクランブル(緊急発進)をしたときのことです。いまでも鮮明に覚えています。
時は昭和三十年代、米ソ冷戦華やかなりし時代、ところは根室沖・千島列島、米国の四発大型機のエンジン一つから火を吹き、緊急信号を発信しながら北海道に向かって飛んでくるではありませんか。
その向こうには、国籍不明機(戦闘機)が二機、冬の空に飛行機雲を曳きながら飛んでいます。米国大型機と国籍不明機の間に割って入りました。国籍不明の戦闘機は、日の丸をみて北に去ってゆきました。いまの言葉でいう「ショウ ザ フラッグ」でしょう。
このとき、脳裏にあったのは「相手機(国籍不明機)が攻撃してきたらどうしょう」ということです。我々には、自らの正当防衛でしか発砲は許されていません。米国機がいかにポカスカ撃たれようと、武器を使うことは許されません。
我が国の「R・O・E」(交戦規定)は、そうなっているのです。だから交戦中の両機の間に割って入るのです。恥ずかしい話ですが、命を失うかも知れないと考えました。足がガタガタしていたかどうか、もう忘れました。これが人生で出くわしたR・O・Eの第一幕でした。
ときは過ぎます。若き日はいつまでも続かず、いつしか一つの航空方面隊を預かる身となっていました。朝二時、「国籍不明機をレーダーで補足しました。ジープを回しました!」。警戒部隊当直幹部の電話によって、安眠の夢は破られました。指揮所に走りこみました。指揮所の表示盤には、赤丸印の国籍不明機が刻々と我が領土に迫りつつあります。
既にスクランブルは発動され、我が戦闘機は国籍不明機に近づきつつあります。「不明機を確認せよ」-「了解」。暫くたって「一機・国籍・・・後部砲搭上方固定」-「監視を続けよ」-「了解」・・・。
国籍不明機は刻々と我が領土に近づくではないか。「無線による警告をせよ」-「ノボリーシワトウニヤ・・・」。しかしなおも我が領土に接近するではないか。「信号(威嚇)射撃準備」-「了解。アーモスイッチ オン(火器系統接続)」。すわ上級司令部に報告・赤電話(ホットライン)繋がらず。「えーいままよ。この首とんでもよし」といってる瞬間に、沖縄列島の領海をチョコンとかすめ南に飛び去りました。
一瞬の事件が終わるや否や、先ほど通じなかった赤電話がジャンジャン鳴り、微にいり細にわたり報告を求められます。先ほどの赤電話不通はなんだったんだろうかと不思議な事態になるのです。故あってもし、その国籍不明機が我が領土に侵入するならば、強制着陸をさせるなど次なる手順(武器の使用)に至るのであります。
だが、撃墜命令(武力行使)は、すべて上部の命令によらねばなりません。R・O・E遭遇の第二幕であります。我が国のR・O・Eは、旧ソ連防空部隊がサット大韓航空機を撃墜したようにはなっておりません。
平成 14/2/21 (木)
特別寄稿
R・O・E(交戦規定) (上)
三重県郷友連盟副会長 樋口慶徳
「ガン(機関砲)スイッチ オン 引き金の安全栓をはずせ! 二番機戦闘位置に付け!!」。若き日のあるひととき、スクランブル(緊急発進)をしたときのことです。いまでも鮮明に覚えています。
時は昭和三十年代、米ソ冷戦華やかなりし時代、ところは根室沖・千島列島、米国の四発大型機のエンジン一つから火を吹き、緊急信号を発信しながら北海道に向かって飛んでくるではありませんか。
その向こうには、国籍不明機(戦闘機)が二機、冬の空に飛行機雲を曳きながら飛んでいます。米国大型機と国籍不明機の間に割って入りました。国籍不明の戦闘機は、日の丸をみて北に去ってゆきました。いまの言葉でいう「ショウ ザ フラッグ」でしょう。
このとき、脳裏にあったのは「相手機(国籍不明機)が攻撃してきたらどうしょう」ということです。我々には、自らの正当防衛でしか発砲は許されていません。米国機がいかにポカスカ撃たれようと、武器を使うことは許されません。
我が国の「R・O・E」(交戦規定)は、そうなっているのです。だから交戦中の両機の間に割って入るのです。恥ずかしい話ですが、命を失うかも知れないと考えました。足がガタガタしていたかどうか、もう忘れました。これが人生で出くわしたR・O・Eの第一幕でした。
ときは過ぎます。若き日はいつまでも続かず、いつしか一つの航空方面隊を預かる身となっていました。朝二時、「国籍不明機をレーダーで補足しました。ジープを回しました!」。警戒部隊当直幹部の電話によって、安眠の夢は破られました。指揮所に走りこみました。指揮所の表示盤には、赤丸印の国籍不明機が刻々と我が領土に迫りつつあります。
既にスクランブルは発動され、我が戦闘機は国籍不明機に近づきつつあります。「不明機を確認せよ」-「了解」。暫くたって「一機・国籍・・・後部砲搭上方固定」-「監視を続けよ」-「了解」・・・。
国籍不明機は刻々と我が領土に近づくではないか。「無線による警告をせよ」-「ノボリーシワトウニヤ・・・」。しかしなおも我が領土に接近するではないか。「信号(威嚇)射撃準備」-「了解。アーモスイッチ オン(火器系統接続)」。すわ上級司令部に報告・赤電話(ホットライン)繋がらず。「えーいままよ。この首とんでもよし」といってる瞬間に、沖縄列島の領海をチョコンとかすめ南に飛び去りました。
一瞬の事件が終わるや否や、先ほど通じなかった赤電話がジャンジャン鳴り、微にいり細にわたり報告を求められます。先ほどの赤電話不通はなんだったんだろうかと不思議な事態になるのです。故あってもし、その国籍不明機が我が領土に侵入するならば、強制着陸をさせるなど次なる手順(武器の使用)に至るのであります。
だが、撃墜命令(武力行使)は、すべて上部の命令によらねばなりません。R・O・E遭遇の第二幕であります。我が国のR・O・Eは、旧ソ連防空部隊がサット大韓航空機を撃墜したようにはなっておりません。
平成 14/2/21 (木)
これは メッセージ 65739 (yamadaakira651 さん)への返信です.