1mをめぐって ②
投稿者: masa4618 投稿日時: 2003/03/28 23:52 投稿番号: [59115 / 232612]
>そこで提案ですが、衛星はなにも、Missileだけを監視する機械ではないはずです。
>東南Asiaの国々に農業開発に伴う天気分布や、砂嵐、Co2の観測、すなわち、環境観測情報などをODAの一部として公開し、技術開発も互いに持ち寄る様にしたら、印・パ関係も緩和するのでは、と思いますが。
特に今回は米国絡みですので、惜しくないと思います。
これについては、まったく同意見です。今回の情報衛星の軍事以外の可能性について調べた範囲で情報提供いたします。長くなりますがご了承ください。
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1 災害軽減への応用
1)地震
地震の発生後速やかに画像の解析をすることにより、地震の発生メカニズムが即座に確定され、余震の発生予測、他の大地震への連動の可能性の即時把握が可能となる。また、GPS連続観測と組み合わせて全国土を精密に観測することにより地震・火山噴火の前兆的地殻変動の検出も期待される。
2)火山活動
短期間に狭い範囲で発生する火山活動に伴う地殻変動を準リアルタイムで把握し、メカニズムの確定、活動の推移の予測、前兆の検出を行う。
3)地盤沈下
地盤沈下の高精度・広域的把握が可能となる。都市部などの外、ガス田、石油生産地など天然資源の利用に伴う変動の検出に使える。
4)地滑り
広域的に地滑り観測が可能であり、発生予測が可能となる。豪雨などの際にはポインティングを行って当該地域をモニターできる。
地滑りおよび地盤沈下のほとんどは局所的な現象で、例えば、1 kmを越える地滑りは希である。地滑りの場合は、その小さな領域がさらに複数のゾーンに分かれて変位するため、変位方向や速度は複雑に分布することになる。地滑り地域毎の地形や地盤によって、変位速度は1 cm/日〜1 cm/年という範囲を有し、しかも一定速度で安定ではなく、季節的あるいは一時的な変動が起こりえる。このような局所的かつ複雑な変位分布を捉えるためには、高分解能な干渉SARが必要である。さらに、高速な変位や変動する変位にも追随するためには、頻繁な観測が必要で、1回/日が望ましい。
5)洪水
洪水範囲の確定が可能となる。レーダーでは夜間・荒天時でも即時把握が可能であり、災害防止に強力な武器となる。
6)森林火災
森林火災は、森林の焼失のみならず、隣接する都市域への類焼および人的被害発生、大気汚染による健康被害の発生等大きな被害をもたらす。大規模な森林火災になると、発生している煙のため光学センサーでは正確な火災地点を把握することが困難な場合が多い。このため、SARは森林火災モニタリングにおいて必要センサーである。干渉SARにより森林焼失量の把握が可能となる。(3.2 地球環境問題への応用 4)植生量の把握を参照のこと)
7)冷湿害
冷湿害は大きな農業生産の低下を招き、一国の食料状況が急変した例も存在する。通常、冷湿害の起因する場合は雨天・曇天の場合が多く、光学センサーでは困難である。農民は、冷湿害に遭遇すると通常の農地管理と異なった対応、耕作放棄や被害のあった作物を除去し新たな作物の作付けを行う。この農作物の管理状況は、農地の土壌表面の変化として、干渉SARで把握される。(3.2 地球環境問題への応用 4)植生量の把握および5)土地利用を参照のこと)
8)干ばつ
干ばつも一国の食料状況を急変させる大きな要因である。SARにより土壌水分が把握され、農地の管理状況が干渉SARで把握される。(3.2 地球環境問題への応用 4)植生量 の把握および5)土地利用を参照のこと)
9)災害復旧
地震発生時の地殻変動マップの即時作成が可能で、ガス管等ライフラインの被害地域の即時把握が出来る。
10)油汚染(Appendix参照)
大規模油流出による海域汚染を防ぐためには、平時から油流出を監視し、災害時には流出油を迅速的確に把握し、必要な防除体制を敷く必要がある。1997年には、NAKHODKA号などの大規模油流出事故が発生、悪天候でも観測できる衛星搭載合成開口レーダー(SAR)の有効性が認識された。地球観測衛星委員会(CEOS)油汚染部会では、各国協調したSAR衛星による油汚染監視体制を提案、危機管理や災害対応のためには、このような人工衛星による観測が必須条件と考えられる。
>東南Asiaの国々に農業開発に伴う天気分布や、砂嵐、Co2の観測、すなわち、環境観測情報などをODAの一部として公開し、技術開発も互いに持ち寄る様にしたら、印・パ関係も緩和するのでは、と思いますが。
特に今回は米国絡みですので、惜しくないと思います。
これについては、まったく同意見です。今回の情報衛星の軍事以外の可能性について調べた範囲で情報提供いたします。長くなりますがご了承ください。
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1 災害軽減への応用
1)地震
地震の発生後速やかに画像の解析をすることにより、地震の発生メカニズムが即座に確定され、余震の発生予測、他の大地震への連動の可能性の即時把握が可能となる。また、GPS連続観測と組み合わせて全国土を精密に観測することにより地震・火山噴火の前兆的地殻変動の検出も期待される。
2)火山活動
短期間に狭い範囲で発生する火山活動に伴う地殻変動を準リアルタイムで把握し、メカニズムの確定、活動の推移の予測、前兆の検出を行う。
3)地盤沈下
地盤沈下の高精度・広域的把握が可能となる。都市部などの外、ガス田、石油生産地など天然資源の利用に伴う変動の検出に使える。
4)地滑り
広域的に地滑り観測が可能であり、発生予測が可能となる。豪雨などの際にはポインティングを行って当該地域をモニターできる。
地滑りおよび地盤沈下のほとんどは局所的な現象で、例えば、1 kmを越える地滑りは希である。地滑りの場合は、その小さな領域がさらに複数のゾーンに分かれて変位するため、変位方向や速度は複雑に分布することになる。地滑り地域毎の地形や地盤によって、変位速度は1 cm/日〜1 cm/年という範囲を有し、しかも一定速度で安定ではなく、季節的あるいは一時的な変動が起こりえる。このような局所的かつ複雑な変位分布を捉えるためには、高分解能な干渉SARが必要である。さらに、高速な変位や変動する変位にも追随するためには、頻繁な観測が必要で、1回/日が望ましい。
5)洪水
洪水範囲の確定が可能となる。レーダーでは夜間・荒天時でも即時把握が可能であり、災害防止に強力な武器となる。
6)森林火災
森林火災は、森林の焼失のみならず、隣接する都市域への類焼および人的被害発生、大気汚染による健康被害の発生等大きな被害をもたらす。大規模な森林火災になると、発生している煙のため光学センサーでは正確な火災地点を把握することが困難な場合が多い。このため、SARは森林火災モニタリングにおいて必要センサーである。干渉SARにより森林焼失量の把握が可能となる。(3.2 地球環境問題への応用 4)植生量の把握を参照のこと)
7)冷湿害
冷湿害は大きな農業生産の低下を招き、一国の食料状況が急変した例も存在する。通常、冷湿害の起因する場合は雨天・曇天の場合が多く、光学センサーでは困難である。農民は、冷湿害に遭遇すると通常の農地管理と異なった対応、耕作放棄や被害のあった作物を除去し新たな作物の作付けを行う。この農作物の管理状況は、農地の土壌表面の変化として、干渉SARで把握される。(3.2 地球環境問題への応用 4)植生量の把握および5)土地利用を参照のこと)
8)干ばつ
干ばつも一国の食料状況を急変させる大きな要因である。SARにより土壌水分が把握され、農地の管理状況が干渉SARで把握される。(3.2 地球環境問題への応用 4)植生量 の把握および5)土地利用を参照のこと)
9)災害復旧
地震発生時の地殻変動マップの即時作成が可能で、ガス管等ライフラインの被害地域の即時把握が出来る。
10)油汚染(Appendix参照)
大規模油流出による海域汚染を防ぐためには、平時から油流出を監視し、災害時には流出油を迅速的確に把握し、必要な防除体制を敷く必要がある。1997年には、NAKHODKA号などの大規模油流出事故が発生、悪天候でも観測できる衛星搭載合成開口レーダー(SAR)の有効性が認識された。地球観測衛星委員会(CEOS)油汚染部会では、各国協調したSAR衛星による油汚染監視体制を提案、危機管理や災害対応のためには、このような人工衛星による観測が必須条件と考えられる。
これは メッセージ 59032 (east_jungle3 さん)への返信です.