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イラクの展開の予想論文(3)

投稿者: humhumu456 投稿日時: 2003/03/08 23:28 投稿番号: [54602 / 232612]
飛び地形成戦略

  巻き返し戦略の第二のアプローチ(つまり飛び地形成戦略)の場合、アメリカは、イラク国民会議(INC)という総称で知られるさまざまな反体制グループが、イラク領土の一部を確保し、この地を拠点に彼らがサダム・フセインの統治を揺るがせるように支援する必要がある。


  しかし、この計画は軍事的には失笑ものだし、最終的にはアメリカの直接介入か、大規模な流血の惨事に至るのは目に見えている。
  飛び地形成戦略をとるには、アメリカが、INCが正統政府であると宣言し、イラクの凍結資産を提供する必要がある。さらに、INCが、一万から二万の兵士からなる、高度な機動性をもつ歩兵連隊を組織するために、人員をリクルートし、訓練し、装備するのも助けなければならない。この場合、人員のほとんどは元イラク軍の兵士ということになろう。
  態勢が整ったら、まずイラク北部のクルディスタン地方に侵攻し、この地を占領するとともに、ユーフラテス川以西のすべてと北緯三二度線以南を同様に占領して「自由イラク」の誕生を宣言する。アメリカはこの地域への経済制裁を解き、イラク側の反撃からこの地域を守るために空軍力を行使する。INC側は、(現体制からの)亡命のために安全地帯を提供し、サダム・フセインが掌握する地域をメソポタミア川峡谷、バグダッド、北西地方の一部へと狭めて追い込んでいく戦略をとれば、イラクの現政権は解体するか、INCの軍事作戦に対しても脆くなる、とみている。


  この作戦の全体コストは低く収まり、一年か二年程度で終わる。アメリカの直接的な軍事介入もわずかですみ、多くの米兵の命が失われる危険はない。これがINC側の言い分だ。九八年春、INC議長のアーメド・チャラビは上院の公聴会で次のように発言した。
「サダム・フセインの戦車に脅かされることのない基地をわれわれINCに与えてほしい。解放された人々に食料を与え、住居を提供し、世話をするための一時的な支援も必要だ。そうすれば、自由なイラク、大量破壊兵器のないイラク、市場経済体制をとるイラクが、あなたたちの前に誕生するだろう。とりわけ大切なのは、INCがこれを市民の自由のために実現しようとしていることだ」


  この計画がわずかのコストで大きな利益を約束しているため、(封じ込めに終始する)議会やホワイトハウスに批判的な人々は、この提案を強く支持した。実際、これがアメリカの大衆にとっても、お気に入りの計画になる可能性は十分にある。


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