小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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イラクの展開の予想論文(4)

投稿者: humhumu456 投稿日時: 2003/03/08 23:29 投稿番号: [54603 / 232612]
問題は、INCの計画が多くの欠陥をもち、非現実的であるため、この提案を受け入れて現実に実施すれば、間違いなくピッグス湾の二の舞いになることだ。結局、アメリカ政府は、直接介入するか、あるいは九二年から九六年にかけて北イラクでINCが最後の反乱を試みた時のように、反政府勢力が惨殺されるのを放置するか、という選択に直面させられることになる。


  中東研究所のアンドリュー・パラシリティは、「INCは、(イラクの)ユーフラテス川沿いよりも、ポトマック川沿いでのほうが人気がある」とみている。反政府勢力の戦力といっても、現在その九九%は北部で活動しているクルド人武装勢力のことにほかならない。つまり、マスード・バルザニ議長率いるクルド民主党、ジャラル・タリバニ率いるクルド愛国同盟、そして南部で活動しているシーア派の武装集団であるイラク・イスラム革命最高評議会である。これらの組織の指導者たちは、INCと協調する用意はあるが、その主導権に従うつもりはないと公言している。


  問題は、彼らがもはやINCは反政府の大義を失ってしまったと断言していることだ。実際、昨年九月、バルザニとタリバニは米議会の指導者との会談要請を一度は受け入れたものの、チャラビも招待されていることを知ると、それをキャンセルした。


  内輪もめしている国内の反政府勢力はさておき、この地域でのアメリカの同盟諸国が計画に強く反対している。クウェート、サウジアラビア、ヨルダン、トルコは、勝利を不動のものとするような米軍事力の行使を伴うものでない限り、巻き返し作戦には断固反対するという姿勢をとっている。中途半端な努力は失敗するだろうし、結局、サダム・フセインに報復される羽目になると恐れているからだ。


  この計画のもう一つの問題は、軍事的に不可能なだけでなく、危険きわまりないことだ。
  仮にクルド人勢力が北部を掌握できたとしよう。だがINCの計画は、南部、西部の境界線ほぼ千キロの警備のために一万から二万の軽装備の部隊が必要だとしている。だがこれは、担当領域と戦力のバランスからみてまったくばかげた試算である(アメリカの軍事ドクトリンでは、わずか十五キロから三十五キロの軍事境界線(前線)の警備にさえ二万人規模の装甲師団が必要だとされている)。この八年間の現実とは逆に、イラク軍全体が仮に積極策に出ないとしても、それでも反政府勢力は七万の共和国防衛隊と二万五千の大統領警護隊の攻撃に遭遇する。つまり、反政府勢力は、装甲部隊も持たずに、人員面でも五対一の劣勢のなかで、広大な地域を守らなければならないわけだ。


  さらに、イラク国内に飛び地を形成する戦略をとった場合、仮に反政府勢力がユーフラテス川に達し、三二度線を確保すれば、その後、戦闘の時と場所をめぐる決定権を握るのはサダム・フセインになる。その場合、アメリカの空軍力の支援をもってしても、反政府勢力を守りきれないだろう。というのも、イラク軍の行動を阻止するアメリカの軍事能力が著しく低下する天候不順の時や夜間に政府側が攻撃してくるかもしれないからだ。


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