小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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イラクの展開の予想論文(2)

投稿者: humhumu456 投稿日時: 2003/03/08 23:27 投稿番号: [54598 / 232612]
  アメリカ市民がサダム・フセイン政権に強く反発しているとはいえ、明確な戦闘目的がない状態で、長期に及ぶ血なまぐさい作戦を支持することはおそらくありえない。アメリカの挫折を回避するという目的が、戦闘続行の強い動機になるはずもない。


  空爆作戦だけで相手を屈服させたためしはない。九一年の「砂漠の嵐」作戦で手痛いダメージを受けていた時でさえ、イラクの部隊が分裂したり、集団で降伏することはめったになかった。実際に降伏したイラクの兵士たちは、一つには差し迫る多国籍軍の地上での攻撃に対する恐怖からそうした行動に出た。


  だが、脅威という点では多国籍軍の足元にも及ばぬ反政府勢力を前に、降伏する者はいないだろう。さらに言えば、多くの兵士が千回を超える空爆にさらされていたにもかかわらず、共和国防衛隊のなかで降伏した師団は一つもなかった。端的に言って、アメリカの空爆作戦だけでイラクの地上軍が屈服し、反政府勢力の武装組織が抵抗も受けずにバグダッド入りできると論じるのは、最大限甘めに言っても実証できないし、厳しく言えば愚かである。


  さらにこの計画では、イラクの各都市を現政権の軍隊の掌握から解き放ち、奪い取る必要がある。しかも、反政府勢力は、このための闘いをほぼ独力で行わなければならない。なぜなら、アメリカの飛行機やミサイルで、近代的な都市のコンクリートジャングルに隠れているイラク地上軍部隊を壊滅させるのは困難だし、そもそも民間人の犠牲者が出ないように配慮するのがアメリカの鉄則である以上、都市を攻撃するのはほぼ不可能だからだ。
  仮に共和国防衛隊の師団が相当に弱ったとしても、反政府勢力の部隊が都市部で彼らを相手に勝負を挑んだところで勝ち目はない。アメリカが反政府勢力を助けようとして、いかに大規模な空爆を実施しても、反政府勢力は地上で敗れ去るだろう。


  最後に、空爆作戦をとれば、サダム・フセインは最後の切り札である生物化学兵器を持ちだし、アメリカや中東の同盟諸国を標的にするかもしれない。湾岸戦争の時でさえ、サダムはこの最終兵器に頼らなければならないほど、追いつめられたとは感じていなかった。だが、じわじわと彼を追いつめれば、サダムは自制心を失って、手中の兵器をすべて表舞台へと引きずりだすだろう。


  端的に言って、この計画はイラクに対する先制予防戦争として唐突に登場し、しかも米軍の代わりに反政府勢力の部隊を利用しようとするものだ。たとえサダム・フセインにまつわる諸問題を一気に解決する策として提示されたとしても、作戦にかかるコストとリスクからして、この計画は支持されないだろう。最大のセールスポイントであるこの作戦への決意や確実性が疑問視されるようになれば、支持は大きく揺らぐ。


  しかも、反政府勢力が敗れた後に、ホワイトハウスは困難な決定に直面させられる。つまり、政権の座から追われずにすんだことをサダム・フセインが祝うのを放置するか、あるいは瓦礫が舞うまで不毛な空爆を続けるか、それともバグダッドを占領するために米軍を投入するか、という選択である。こう考えると、空軍力に依存して巻き返しを試みるのは考えられぬほどに大きなリスクを伴い、箱に閉じ込められるのはバグダッドではなく、ワシントンのほうになるだろう。
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