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昨今の韓国は、李王朝末期にそっくりだ!2

投稿者: nigakudo72 投稿日時: 2002/12/21 09:21 投稿番号: [33666 / 232612]
現代コリア編集長   西岡力氏

ハンナラ党敗北の陰で左派民族主義が台頭…

  投票日の前日、私はソウルで李会昌、盧武鉉両候補の街頭演説を聞いた。李氏は金大中政権の不正腐敗を糾弾し政権交代を訴え、盧氏は古い政治の清算を叫んでいた。
  李氏のハンナラ党は、今年実施された地方選挙と国会補欠選挙で圧勝した。そのときのスローガンが「金大中政権の不正腐敗審判」だった。彼らはこれで大統領選も勝てると過信し、当然、味方にすべき保守・中道勢力に礼を尽くさなかった。その結果、保守政党の自民連(金鍾泌名誉総裁)は中立を宣言し、財閥出身で李氏との提携もあり得た鄭夢準氏も盧氏と手を組んでしまった。このどちらかが李氏支持に回っていれば、五十七万票の差は十分逆転できたはずだった。

  不正腐敗糾弾というスローガンは、盧氏が「李氏とハンナラ党こそがよりひどい不正腐敗勢力」と逆攻撃をかけてきたことでブーメランとなって李氏を襲った。ここにも李氏の敗因があった。

  実は表面に出なかったもう一つの争点があった。盧氏の街頭演説は黄色の風船を持った若者たちで一杯だった。彼らが通行人に配っていたバッジには「12・19大韓民国の自尊心を取り戻そう」と書いてあった。

  選挙期間中、ソウル中心街の光化門付近では紙コップに入れたロウソクを持った若者らによく出会った。コップには米軍車両による交通事故で死亡した二人の女子中学生の写真がプリントされていた。彼らは口々に「米国は傲慢(ごうまん)だ」と語る。十四日には全国各地で十数万人が紙コップのロウソクを手に反米デモを行った。十九日には盧候補に投票して「自尊心を取り戻そう」というわけだ。

  今回の選挙は反米か親米か、そして反金正日か親金正日かがもう一つの争点だったのだ。

  投票日が近づくにつれ、五十代以上の世代は金大中政権以上に左派である盧氏が当選すれば、韓米対立、米軍撤退、共産統一という第二のベトナム化もあり得るとの危機感を持った。必死で二十代、三十代の息子、娘らに盧支持をやめるよう説得した。

  しかし、「金日成は民族の英雄、朴正煕は日本軍出身の売国奴」という左派民族主義に固まった若い世代は、親たちの反共親米思想こそが清算されるべき古い政治だと受けとめた。彼らは朝鮮戦争は「民族統一の試み」、大韓航空機爆破テロは「でっち上げ」と信じている。

  盧氏はこうした若い世代の現実離れした観念的民族主義に支えられて誕生した。この観念的民族主義を強く批判し続けた朝鮮日報社は十四日の反米デモの際、盧氏の支持者らから無数の卵を投げつけられた。事実に基づく是々非々の論議を拒否し、反対派を「反動」と罵倒(ばとう)する左派民族主義が、民主化十五年を迎えた韓国社会に広がっている。(寄稿)
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