小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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横田夫妻の心を思う

投稿者: masa4618 投稿日時: 2002/12/20 22:42 投稿番号: [33515 / 232612]
■拉致事件――横田夫妻の心を思う
  娘のめぐみさんを朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に拉致された横田滋さんが訪朝して、孫にあたるキム・ヘギョンさんに会いたいとの考えを述べた。

  横田さんは、日朝首脳会談でめぐみさんが亡くなり、孫がいると伝えられてまもなく、訪朝したいとの気持ちを語っていた。しかし、自分が代表を務める被害者家族連絡会では、家族が一度向こうへ行くと、北朝鮮でしか会えなくなる、という慎重な意見が強かった。

  家族会の方針に沿って訪朝を見合わせてきたが、日朝交渉は被害者5人の家族の帰国をめぐって行き詰まったままだ。冬休みに来られないか、と期待していたヘギョンさんの来日もめどが立たない。

  そうした中で、孫に会いに行きたいという気持ちを抑えきれなくなったのだろう。25年にわたって娘の行方を捜してきた肉親の情としては当然のことだと思う。

  横田さんはいまも、めぐみさんが生きていて、いずれ元気で現れる可能性は残っていると考えている。そのうえで、めぐみさんの結婚のいきさつやどういう生活をしていたのかを知りたいとも語っていた。

  安倍晋三官房副長官は「ご夫妻の意思を当然尊重する」と述べた。横田さんの希望に沿うよう、ことを運んでもらいたい。

  拉致という犯罪を引き起こした北朝鮮は条件などをつけずに横田さんの希望をかなえるべきだ。ヘギョンさんと自由な時間を過ごせるようにすること、めぐみさんの夫という人からきちんと話を聞けることはもちろん、横田さんが求めた日本からの立会人の同行も認めなければならない。

  そのうえで、めぐみさんについて分かっていることをすべて説明する必要がある。亡くなったとされたほかの7人の人たちについても、きちんと情報を伝えるべきである。そうでなければ、横田さんは納得しがたいだろう。横田さんを送り出す家族会としても、釈然としないのは当然だ。

  5人の被害者は日本にとどまって子どもらを待つことをあらためて確認した。5人の家族の帰国は国家間のメンツや思惑がからまって、なかなか実現しない。

  だが、横田さんの訪朝はこじれた日朝の間に風穴をあける可能性を持っている。

  被害者の家族が日本から北朝鮮に行くのは初めてだ。しかも家族会の代表を務めている横田さんである。

  被害者や家族を納得させることなしに、日朝交渉が進展する状況ではない。北朝鮮が日本から経済協力を引き出そうとするなら、横田さんの訪朝をきっかけに、局面の打開を図ってはどうか。

  70歳になる横田さんは「めぐみを連れ去った犯人への憎しみが私の支えでした」と語ったことがある。

  その憎しみの国にあえて飛び込もうというところに、長い間悲しみに耐えてきた人の決意を感じないわけにはいかない。

http://www.asahi.com/paper/editorial.html

朝日新聞社説
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