小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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《天声人語》 12月20日

投稿者: masa4618 投稿日時: 2002/12/20 22:17 投稿番号: [33498 / 232612]
■《天声人語》   12月20日

  5人とも胸の「金日成バッジ」を外していた。各自の意思で外したという。日本に残って家族を待つ。これも各自が決断したことだという。2カ月ぶりに再会した拉致被害者5人の迷いのない言葉に安心した。

  北朝鮮には戻らないという方針は政府が独自に決断したとされてきた。きのうの記者会見を聞くかぎり、その方向に傾いていた被害者らも政府にすべてを任せることにしたということらしい。事態打開への政府の責任が極めて重いことを改めて思う。

  5人は国家犯罪の被害者になりながら何とか生き延びた。帰国後も、家族を含めて運命を国家間の交渉に委ねざるをえない。当面、日本政府に頼るしかない。そんななかで、「個人の意思」を明快に表明する姿が心強く思えた。

  娘のめぐみさんを拉致された横田滋さん、早紀江さん夫妻は北朝鮮訪問を検討する意向を示した。家族会を代表する立場からは遠慮や躊躇(ちゅうちょ)もあるかもしれないが、「個人の思い」としては自然の成り行きだろう。

  「鋭利な刃物で背中をそぎ取られるような、寒々と重苦しく悲しい、そして叫びだしたいほどの不安な時間の流れ」。めぐみさんが失踪(しっそう)してからの日々を、早紀江さんはそう表現した(『めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる』草思社)。その後事態は揺れ動き、めぐみさんに娘がいるところまでわかった。さらに真相に迫りたい。その思いは当然だろう。

  「個人の意思」「個人の思い」を率直に表現する。それができる社会であるはずだ。それらを尊重しつつ打開策を考えるときだろう。
http://www.asahi.com/paper/column.html
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