「5人自ら永住決断」の続き☆☆☆☆☆
投稿者: antishogun 投稿日時: 2002/12/01 12:23 投稿番号: [28105 / 232612]
◆平行線◆
10月22日。中山は地村保志、富貴恵夫妻と曽我ひとみの意思を確認した。3人は異口同音に、「日本に残って家族を待ちたい」と語った。ただ、蓮池薫、祐木子夫妻との接触は、薫が北朝鮮に戻る意思が強いとの情報もあり、中山自身が二の足を踏んでいた。
10月23日午前10時。その日の早朝、被害者家族会の代表らから5人を北朝鮮に戻さぬよう求められた安倍は、首相官邸の自室に日朝国交正常化交渉担当大使の鈴木勝也、田中、外務省アジア大洋州局参事官の斎木昭隆、北東アジア課長の平松賢司、谷内、中山を集めた。
安倍「5人を返さないという選択肢も考えたい」
中山「本人の意思はまだ申し上げられませんが、安倍さんの言う通りです」
田中「北朝鮮はキレやすい相手だ。そこを考えて欲しい」
議論は平行線だった。
午後2時、福田が執務室に安倍を呼び、「田中とよく相談してやって欲しい」と要請した。福田は官邸にあって、田中の強力な擁護者だった。
午後7時、安倍の執務室に田中と谷内が入った。安倍は田中に再考を求めた。田中は「先方に電話させてもらいたい」と、その場は引き揚げた。
◆勝負所◆
翌10月24日午前9時半。安倍の執務室に田中、斎木、平松、谷内、中山が顔をそろえた。
田中が口火を切った。
「一つ一つ信頼を積み上げてきた。ここで5人を戻さないとすべて崩れる」
中山は勝負所と見て、地村ら3人の日本残留の意思を初めて明かした。
それでも田中は、「それは困ると言っている。私と先方の信頼関係はどうなるのか。何とかしてもらえないか」と食い下がった。
安倍が、「本人がとどまると言っている以上、日本は自由な国だから強制的に送り返せるわけがない。彼らが自由に意思を表明できる環境を作る責任が我々にはある」と反論した。
中山は、「今は被害者の意思を表に出すべきじゃない。国の意思として5人を日本に残すと言いましょう。批判は我々が受けましょう」と主張し、谷内も「私もそう思う」と同調した。
田中と二人三脚の平松が、「いやあ、困りましたねえ」とうなった。安倍は一気にたたみかけた。
「田中さん、5人の帰国はあなたの『信頼関係』のおかげかも知れないが、もはやソフトランディングは成立しない。まさか、外務省が勝手に連れ出すわけにはいかないでしょう」
田中は顔を真っ赤にし、口を結んだ。
中山の携帯電話が鳴ったのは、その時だった。(敬称略)(読売新聞)
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これは メッセージ 28103 (antishogun さん)への返信です.
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