アメリカの「チャイナ・ロビイスト」
投稿者: wesleysneijder_2011 投稿日時: 2011/01/02 06:19 投稿番号: [232212 / 232612]
アメリカの「チャイナ・ロビイスト」たちの正体
だが、歴代のホワイトハウスのトップや閣僚のなかには、キッシンジャーほどではなくても、チャイナ・ロビイストは少なくない。例外は台湾ロビイストの多いレーガン政権の閣僚くらいのものだ。
たとえばレーガン大統領は、辞任後も一切、中国との商談には関与していないし、反共・親台湾的傾向が強かった閣僚にも、中国の商談に関わる人物は少ない。
その例外がキッシンジャーのホワイトハウス時代の後輩であるヘイグ元国務長官だ。かれは82年にレーガン政権を離れた後、宇宙航空産業のトップ企業・ユナイテッド・テクノロジーの高級コンサルタントに就任。以来、中国向け商談に頻繁に顔を出している。彼はこの分野に強い。
ヘイグは中国ビジネスに食い込むために、89年天安門事件直後の中国を訪問している。当時北京は世界から経済制裁を浴び、戒厳令の只中にあった。10月1日、国慶節。ヘイグは天安門広場で北朝鮮の金日成と並んで、祝福の花火を鑑賞している。
かれは国務長官ではあったが、純粋にレーガン人脈に属する政治家ではなく、国務省でキッシンジャーの部下だったように、キッシンジャー・ラインに属する人物である。
日本の森ビルが上海に建設し、現在はHSBC(香港上海銀行)ビルと名前を変えた高層ビル「森茂大廈(だいあ)ビル」の建設にも、アメリカ企業の代理人として参加している。
レーガン政権では、ヘイグ以外に、彼の後任を務めたシュルツ国務長官もたびたび中国入りしている。彼も共和党中道ラインに位置していて、世界最大の建設会社ベクテル社の商談のための訪中である(彼は政権入りする前に同社の社長、退任後復帰)。
こうして列記してみれば、米国のチャイナ・ロビイストのほとんどはキッシンジャー・ラインの政府旧要人であることがよくわかるはずだ。「現実派」と言い換えてもいい。
米国政治の本流に位置するエスタブリッシュメントであり、ビッグビジネスとの繋がりも深い。彼らの政治力は侮りがたい。
米中関係を考える際に大事なことは、すでに両国の間のイデオロギー的対立の余地は極めて小さなものになっているということだ。中国共産党はすでに往年の共産党ではない。
市場経済路線を最大の目的として、経済の現代化だけを至上課題にしている共産党は、米国にとって軍事的打倒の対象ではない。それよりも「和平演変」と中国が名づけたように、共産党を内部から資本主義に変質させてゆくやり方のほうが、はるかに現実的なのである。
実際、天安門事件以後の中国共産党は、明らかに「和平演変」にシフトしている。それに伴って米国資本の中国投資も鰻上りに増大していて、90年代後半には先行していた日本勢を凌駕している。資本投資は中国の資本主義化を促進させ、チャイナ・マーケットにおける米国の権益確保につながる。
(つづく)
これは メッセージ 232211 (wesleysneijder_2011 さん)への返信です.
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