謎の組織「科協」に迫る (7)
投稿者: kyabaajp 投稿日時: 2006/06/09 22:13 投稿番号: [228415 / 232612]
「萎縮」する科協
合弁事業に絡み、触れておきたい在日科学者がいる。最大規模の合弁会社であり、北朝鮮に眠るモナザイド等のレア・アース(希土類)を製品化する「国際化学合弁会社」の理事、趙康造氏だ。実のところ現在でも趙康造氏が同社の理事であるのかは定かではない。というのも、彼は「九一年科協学術報告会」以後、その姿が確認できないからである。
趙康造氏について触れたい理由は、彼の経歴にある。六六年に朝大理学部化学科を卒業した後、七四年に東工大原子炉工学研究所にて工学博士号を取得。ウラン濃縮の最高責任者を勤めていたという。七三年から一四年間、朝大工学部教授を勤めるさなかの八六年、北朝鮮でも物理学博士号を得ている。
七四年に在日科学者が東工大の原子炉でウラン濃縮を行っていた……これが何を意味するかおわかりだろう。同時期のソ連のレベルより、在日朝鮮人科学者の方がはるかに上だったのだ。一時期は中国の瀋陽と埼玉県越谷を拠点として活動していた趙康造氏は「あまりに早い時期に経歴を明らかにし」、非常に目立つ存在であったため、科協とは一線を画していたという。実はこうした、科協にあえて属さない有力在日科学者のほかに、「科協とは別系統の技術移転チャンネル」も存在するのだが、紙幅の都合上割愛する。
科協は現在でも技術流出の中枢なのだろうか。
「現在のことをいいますとね、科協のことも大きく話題になったでしょう。北朝鮮に技術情報を流す『産業スパイ』みたいなものだ……とね。みんなが鵜の目鷹の目で見ているものだから、いまは彼らはほとんど何もしていないでしょう。万景峰号に耳目が集中すれば、万景峰号で何かを運ぶなんてことはやらないでしょう」
筆者が〇三年に上梓した「サイバー北朝鮮」(白夜書房刊)にて、元公安調査庁調査第二部長の菅沼光弘氏にインタビューした際、氏はこう語った。
実際、科協は現在「萎縮」している。昨年十月の薬事法違反による強制捜査に加え、今年一月の「防衛庁ミサイルデータ流出」報道等、科協の名が立て続けに紙面を賑わしたことも大きい。今年三月、平壌の人民文化宮殿で日本、韓国、中国などが参加する「民族科学技術討論会」が行われる予定だが、日本側の中心となるべき科協会員の出席希望者は、本文執筆時である二月中旬現在、非常に少ないのが現状だ。
この「討論会」のテーマはおもにナノ技術、情報技術、生物工学、環境工学。いわゆる「ミサイルや核」絡みの技術のみを以て「軍事技術」と呼ぶのは愚かしいことだが、あえて分類するならば軍事技術以外に北朝鮮が現在、力を注いでいるものとしてIT産業は有名であろう。だがIT産業と同様、「機械自動化技術」と「ナノテクノロジー」にも、北朝鮮は懸命に取り組んでいる。
「機械自動化技術」とは、簡単に言えばロボット技術を意味する。実際、科協の「機械自動化専門委員会」委員長の手による、ロボットに関する論文をネットで容易に見つけることができる。
自動車工場等で見かける産業用ロボット、あるいは二足歩行する人間型ロボットなど、「機械自動化」産業をイメージするのは、科学に疎い筆者にも比較的容易だ。だが、北が力を入れるナノテクノロジーとは、どういうものだろうか。
合弁事業に絡み、触れておきたい在日科学者がいる。最大規模の合弁会社であり、北朝鮮に眠るモナザイド等のレア・アース(希土類)を製品化する「国際化学合弁会社」の理事、趙康造氏だ。実のところ現在でも趙康造氏が同社の理事であるのかは定かではない。というのも、彼は「九一年科協学術報告会」以後、その姿が確認できないからである。
趙康造氏について触れたい理由は、彼の経歴にある。六六年に朝大理学部化学科を卒業した後、七四年に東工大原子炉工学研究所にて工学博士号を取得。ウラン濃縮の最高責任者を勤めていたという。七三年から一四年間、朝大工学部教授を勤めるさなかの八六年、北朝鮮でも物理学博士号を得ている。
七四年に在日科学者が東工大の原子炉でウラン濃縮を行っていた……これが何を意味するかおわかりだろう。同時期のソ連のレベルより、在日朝鮮人科学者の方がはるかに上だったのだ。一時期は中国の瀋陽と埼玉県越谷を拠点として活動していた趙康造氏は「あまりに早い時期に経歴を明らかにし」、非常に目立つ存在であったため、科協とは一線を画していたという。実はこうした、科協にあえて属さない有力在日科学者のほかに、「科協とは別系統の技術移転チャンネル」も存在するのだが、紙幅の都合上割愛する。
科協は現在でも技術流出の中枢なのだろうか。
「現在のことをいいますとね、科協のことも大きく話題になったでしょう。北朝鮮に技術情報を流す『産業スパイ』みたいなものだ……とね。みんなが鵜の目鷹の目で見ているものだから、いまは彼らはほとんど何もしていないでしょう。万景峰号に耳目が集中すれば、万景峰号で何かを運ぶなんてことはやらないでしょう」
筆者が〇三年に上梓した「サイバー北朝鮮」(白夜書房刊)にて、元公安調査庁調査第二部長の菅沼光弘氏にインタビューした際、氏はこう語った。
実際、科協は現在「萎縮」している。昨年十月の薬事法違反による強制捜査に加え、今年一月の「防衛庁ミサイルデータ流出」報道等、科協の名が立て続けに紙面を賑わしたことも大きい。今年三月、平壌の人民文化宮殿で日本、韓国、中国などが参加する「民族科学技術討論会」が行われる予定だが、日本側の中心となるべき科協会員の出席希望者は、本文執筆時である二月中旬現在、非常に少ないのが現状だ。
この「討論会」のテーマはおもにナノ技術、情報技術、生物工学、環境工学。いわゆる「ミサイルや核」絡みの技術のみを以て「軍事技術」と呼ぶのは愚かしいことだが、あえて分類するならば軍事技術以外に北朝鮮が現在、力を注いでいるものとしてIT産業は有名であろう。だがIT産業と同様、「機械自動化技術」と「ナノテクノロジー」にも、北朝鮮は懸命に取り組んでいる。
「機械自動化技術」とは、簡単に言えばロボット技術を意味する。実際、科協の「機械自動化専門委員会」委員長の手による、ロボットに関する論文をネットで容易に見つけることができる。
自動車工場等で見かける産業用ロボット、あるいは二足歩行する人間型ロボットなど、「機械自動化」産業をイメージするのは、科学に疎い筆者にも比較的容易だ。だが、北が力を入れるナノテクノロジーとは、どういうものだろうか。
これは メッセージ 1 (mitokoumon_2002 さん)への返信です.