謎の組織「科協」に迫る (4-1)
投稿者: kyabaajp 投稿日時: 2006/06/09 21:25 投稿番号: [228410 / 232612]
科協の顔ぶれ
まずは科協役員の顔ぶれをざっと俯瞰してみよう。これまで報道等で公開された人物以外は、氏名を伏せる。
一瞥して分かるのは自然科学のうち、物理や工学分野の専門家が非常に多いことである。農学博士や植物生理学を専門とする学者がほんの少し存在する程度で、本来「理学」に含まれるはずの地学や天文学などを専攻する学者は、少なくとも役員には1人もいない。役員構成からして、科協は「偏り」のある科学者集団なのだ。
まずは「常任理事」四名。このうち一名は特筆すべき人物なので少し触れておきたい。科協十五期以前の会長職を長らく勤めた李時求氏である。京都大学から大阪大学大学院に進んだ李時求氏は、物理学の博士号と北朝鮮科学院の「院士」号を持つ。
李時求氏についてこれまで報じられたもののなかで、ショッキングだったのは今から十六年前、文藝春秋社の月刊誌「諸君!」九十年五月号に掲載された「ニッポンが支える北朝鮮の原発計画」だ。現在、作家として活躍している麻生幾氏(麻生惣一郎氏)が若き日に記した、時代をいささか先んじすぎた衝撃のレポートであった。
文中に、このような一節がある。
「たとえば科協会長の李時求氏は日本の原子物理学の権威の下で学び、原子力開発にも精通している」
そして李時求氏が学んだという「日本の原子物理学の権威」について麻生氏は、北朝鮮がターゲットとする日本人科学者の項目でこのように記している。
「八六年には、宇宙工学の権威で東大名誉教授の糸川英夫氏を、また八七年には、原子物理学の権威で、日本学術会議会長(当時)の伏見康治阪大名誉教授、元日本原子力研究所理事長で科学技術庁顧問を務める宗像英二氏などを、科協会長の仲介で北朝鮮が招聘している」。
この「科協会長」が李時求氏であることは言うまでもない。
伏見氏といえば元参院議員の理論物理学者で、一九〇九年の生まれの御年九七歳。昨今は「アジア・太平洋の平和・軍縮・共生国際会議」(PDSAP)や反核運動など、いわゆる左派市民運動で見かける名前だが、旧ソ連科学アカデミーや日本原子力学会にも所属する。科学技術史に詳しいある人物は語る。「戦時中、日本が行っていた原爆研究には、代表的なものに陸軍系の『仁科研究所』と海軍系の『物理懇談会』等があったのだが、ウラン濃縮研究の中心人物のひとりに、伏見氏がいたと記憶する」……。科協の重鎮、李時求氏が日本の原爆開発の流れを酌む原子力科学者であり、かつての師と北朝鮮とを結びつけたというのなら、背筋にうすら寒いものを覚えるのは筆者だけではあるまい。
常任理事にはこのほか、先に紹介した「総聯科学者代表団長」の申在均氏もいる。
これは メッセージ 1 (mitokoumon_2002 さん)への返信です.
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