主体式農業=段々畑が北鮮の国土を潰す1
投稿者: sofiansky2003 投稿日時: 2006/03/25 21:31 投稿番号: [227326 / 232612]
ここのところ李佑弘(弘にサンズイがつく:リウォン)という元総連側の人が書いた「どん底の共和国−北朝鮮不作の構造」(1989)という本を読みました。
これまでに300万人の餓死をもたらした農業食糧問題のことが言われてますが、意外と北鮮の農業のことが書かれた本が少ない。
ナチオズの「北朝鮮 飢餓の真実」(実は3分の2ほど読んで放ってありますが)も、飢餓をとりまく内外の環境を述べているのであって、これはこれで評価すべきだと思うが、農業そのものを書いているわけではない。
ということなんですが、考えてみれば北朝鮮の農業にしろ、工業にしろそれをマクロ的にもミクロ的にも述べることは、内側からでも外側からでもかなり困難なことではないだろうか。
国の中央にいてもマクロな動向はわかるとしても、その統計は決して真実ではないし、現場の実態を覗くことはそうそうできない。
(従って農業の高官が脱北してもそうそう内情は分からないのではないか)
ましてや国外からとなるとマクロ的なものしか分からない。
今村弘子の「北朝鮮虚構の経済」はその意味で、マクロなものを集めたものであるが、それはそれで意味があるが、内部の具体的なことがさっぱり分からない。
この点、この著者は4年間(1981ー85)の間に数十回北鮮を訪れ、最後の1年数ヶ月は農業大学の客員講師だったのだから、北鮮内部の農場からの具体的なリポートとも言える。
著者は農業技術者ではあるが、いわゆる特定分野の研究者でもなく現場に強く、何事にも甚だ興味を持つ方のようである。
ここには高みから見た農業ではなく、まさに目線を現場に合わせていること、それも点と点であり、必ずしも北鮮全体ではないかもしれないと、断りつつ極めて具体的な農業の姿が北鮮の内側から生々しく報告されている。
このことが分かって、TVで見る北鮮の映像に対する疑問が解けたりもする。
また、これ故にそこから出てくる、多くの問題点・課題は現在の北鮮の農業問題そのものになってくる。
私にとって非常に面白かったので、手中的に読むことができました。
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=NW&action=m&board=1143583&tid=beaec0tbcsaja4nkacdaba4h2ddbja4k a4da4a4a4fa1ya1ya1ya1ya1y&sid=1143583&mid=147305
>金日成は国家の自給自足という妄想に取りつかれ、急な丘の斜面にトウモロコシを栽培することを命じたため、激しい降雨が土砂を河川へ流してしまった。国連の農業経済学者たちによると、土砂の水路への流入が増えるに従い、川底の高さが上昇し、河川はもはや激しい雨や春の雪解けを吸収できるレベルを越えてしまったという。その結果として毎年のように洪水が起き、それは年々酷さを増していき、近隣の耕作地をどんどん破壊していったのである。
一言で言えば、70年代のこの自力更正路線に基づくこの段々畑の開発がその後の北朝鮮の農業に対する災いを招いたとしか言いようがない。
それも単年度ではなく、80年代の農業不振、90年代後半の飢餓、そしてこれからも少なくとも数十年の間災いを及ぼし続けるだろう。
しかもそれは農業に止まらず、漁業・工業にも深刻な影響を与えている。
(next)
これまでに300万人の餓死をもたらした農業食糧問題のことが言われてますが、意外と北鮮の農業のことが書かれた本が少ない。
ナチオズの「北朝鮮 飢餓の真実」(実は3分の2ほど読んで放ってありますが)も、飢餓をとりまく内外の環境を述べているのであって、これはこれで評価すべきだと思うが、農業そのものを書いているわけではない。
ということなんですが、考えてみれば北朝鮮の農業にしろ、工業にしろそれをマクロ的にもミクロ的にも述べることは、内側からでも外側からでもかなり困難なことではないだろうか。
国の中央にいてもマクロな動向はわかるとしても、その統計は決して真実ではないし、現場の実態を覗くことはそうそうできない。
(従って農業の高官が脱北してもそうそう内情は分からないのではないか)
ましてや国外からとなるとマクロ的なものしか分からない。
今村弘子の「北朝鮮虚構の経済」はその意味で、マクロなものを集めたものであるが、それはそれで意味があるが、内部の具体的なことがさっぱり分からない。
この点、この著者は4年間(1981ー85)の間に数十回北鮮を訪れ、最後の1年数ヶ月は農業大学の客員講師だったのだから、北鮮内部の農場からの具体的なリポートとも言える。
著者は農業技術者ではあるが、いわゆる特定分野の研究者でもなく現場に強く、何事にも甚だ興味を持つ方のようである。
ここには高みから見た農業ではなく、まさに目線を現場に合わせていること、それも点と点であり、必ずしも北鮮全体ではないかもしれないと、断りつつ極めて具体的な農業の姿が北鮮の内側から生々しく報告されている。
このことが分かって、TVで見る北鮮の映像に対する疑問が解けたりもする。
また、これ故にそこから出てくる、多くの問題点・課題は現在の北鮮の農業問題そのものになってくる。
私にとって非常に面白かったので、手中的に読むことができました。
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=NW&action=m&board=1143583&tid=beaec0tbcsaja4nkacdaba4h2ddbja4k a4da4a4a4fa1ya1ya1ya1ya1y&sid=1143583&mid=147305
>金日成は国家の自給自足という妄想に取りつかれ、急な丘の斜面にトウモロコシを栽培することを命じたため、激しい降雨が土砂を河川へ流してしまった。国連の農業経済学者たちによると、土砂の水路への流入が増えるに従い、川底の高さが上昇し、河川はもはや激しい雨や春の雪解けを吸収できるレベルを越えてしまったという。その結果として毎年のように洪水が起き、それは年々酷さを増していき、近隣の耕作地をどんどん破壊していったのである。
一言で言えば、70年代のこの自力更正路線に基づくこの段々畑の開発がその後の北朝鮮の農業に対する災いを招いたとしか言いようがない。
それも単年度ではなく、80年代の農業不振、90年代後半の飢餓、そしてこれからも少なくとも数十年の間災いを及ぼし続けるだろう。
しかもそれは農業に止まらず、漁業・工業にも深刻な影響を与えている。
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これは メッセージ 147305 (komash0427 さん)への返信です.