小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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月報「北朝鮮問題」拡大版④

投稿者: komash0427 投稿日時: 2005/12/12 22:22 投稿番号: [224106 / 232612]
  中国のアキレス腱

  荒木   これまでの中国にとっての北朝鮮という存在は、経済よりも安全保障が優先されてきました。そもそも朝鮮戦争にしても、多大の人的、経済的被害を出し、収支からすれば合わないけれども、安全保障上、「北朝鮮が滅びれば次はわが国」という、文字通り「唇滅びて歯寒し」という危機感から参戦したわけです。以後、半世紀以上の間、「中国は朝鮮戦争であれだけの犠牲を払って北朝鮮を守ったのだから、絶対に北朝鮮を守り続ける」と主張してきた。それだけに、青木さんが指摘されたような経済優先への転換は、中朝関係の安保・共産イデオロギー重視の大前提を覆すものでもあります。

  では、その大転換を前提とした上で、北朝鮮の外交はどのように変わるのか。まずいえることは、当面の間、核やミサイルで周辺諸国を脅しつつ、自分の言い分を通そうとする北朝鮮の“跳ね上がり外交”を中国は決して許さないということです。

  青木   同感ですね。中国から見れば、日米韓、そしてソ連と文字通りの四面楚歌だったかつての冷戦時代とはまるで違って、いまや韓国、ロシアは完全なる友好国に変わってしまった。アメリカとは多少ギクシャクはしていますが、ニクソン訪中以来、カギカッコつきの「友好国」にはなっている。「政冷」の日本にしても、経済定期関係は深まる一方です。いまや日米からの投資こそが、中国の命綱なのですから。北朝鮮の“跳ね上がり外交”に巻き込まれて日米と対決する、などという選択は、中国が今の経済最優先路線をとり続ける以上、ありえない。

  荒木   もし日本が北朝鮮に本気で「何が何でも経済制裁を行う」と決意を固めたとします。そのとき、中国が日本との経済関係を捨ててまで、北朝鮮の立場を擁護するかといえば、疑問ですね。

  青木   中国は言葉の上ではひとまず反撥するでしょうが、本気で日本と対立するという選択肢は、実は今の中国にはありません。

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日本が北朝鮮に制裁をすると、中国が反撥する、中国の北朝鮮への支援がより増加するから制裁に意味はないと言っていた人が多かったけど、それは誤りということ
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  中国経済の根幹は、資本の面でも技術の面でも、日本をはじめとする自由世界の外国企業が支えている。その外国企業に逃げられたら、もうお手上げなんです。失業者が増大して、大問題になるでしょう。日本では経済界を中心に「中国は巨大な市場だ。早く行かないと乗り遅れる」という声が大きいようですが、実際に中国を取材すればするほど、中国経済の内実はぼろぼろ、あち落ちが綻びていて、「張子の虎」もいいところです。

  もうひとつ、中国のアキレス件は、先にも触れた東北部です。北朝鮮と国境を接しているこの東北部が不安定化することこそ、中国共産党首脳部にとって最悪の事態といっていい。中国の重工業の中心であり、最大の農業地帯でもある東北部は、いわば中国社会主義のシンボル的存在ですが、経済成長に取り残された不満がたまっている。しかも北京に地理的にも近く、民族的にも“異民族”の満州人や朝鮮人が多い。

  すでに大規模な暴動やデモはいくつか起きていて、2002年には中国最大の大慶油田で労働者2万人のデモがありました。このとき、瀋陽軍区の戦車部隊がスタンバイしたといわれています。この大慶は、文化大革命のころには「工業は大慶に学べ、農業は大寨に学べ」という有名なスローガンが唱えられたほどの社会主義工業のシンボルだったのです。そこの労働者に人民解放軍が発砲でもしたら、中国国内に与える動揺は、それこそ1989年の天安門事件をも上回るでしょう。人民軍が労働者に銃口を向けるのですから、中国共産党にとってはレーゾンデートルの崩壊以外の何物でもない。

  北朝鮮が“跳ね上がり外交”を行って、朝鮮半島が混乱することは、東北部の社会安定にも悪影響を及ぼしかねず、中国政府にとって非常に望ましからざる事態なのです。
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