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古田博司の「反日トライアングル」1

投稿者: sofiansky2003 投稿日時: 2005/11/27 15:02 投稿番号: [223660 / 232612]
>この人の主張を理解するには、「東アジアの思想風景」とか「東アジア・イデオロギーを超えて」あたりを一度読んだほうがよさそうですね。

どうもそのようです。
「反日トライアングル」は、ワンフレーズで著者のエキスのようなもので、
どうも「東アジア・イデオロギーを超えて」(新書館)を読みたくなりました。
中華思想のことは理屈で分かっているつもりですが、こんな視点から見ると、
どうも別の世界が開けてくるようです。

http://www.shinshokan.co.jp/sho/j-higasi-asia-i.html
>アジアの地域統合や東アジア諸国の連携を説く論者は多い。しかし、そのための共通の思想的文化的基盤はあるのだろうか。
著者は東アジアの特徴を、儒教を副次的要素とする中華思想を分有することだと考える。それは、共通の文化的伝統ではあるが、相互の連帯を阻害する方向に作用する。中華思想とは、いうまでもなく、自国が世界の中心とし、他を野蛮と見る思想である。そういう思想は世界中にある。中国の中華思想の特色は、礼を重視することである。
礼とは、忠や孝のような徳目を表現するためのマナーのことである。たとえば士大夫が父の喪に服する場合、もがり前には、藁小屋に住み、土の塊を枕に、こもに寝て、昼夜の別なく哭き、水物を口に入れないとされる。それが礼であり、文明の証しであった。
中華思想は東アジアに広がった、ベトナムは15世紀になると、自らを中国(北国)と対等の南国であるとし、ラオスやカンボジアに対して中華思想で臨んだ。朝鮮でも17世紀には自らを小中華と位置づける思想が登場し、日本などは野蛮な夷狄だと見るようになった。とくに礼を重視した朝鮮から見れば、ちょんまげ、褌の日本は最悪だった。一方、日本では、礼ではなく、天下泰平を誇りとする皇帝思想が江戸時代に発展した。
このような東アジア世界で、礼軽視の日本が大陸に膨張したのだから、問題は複雑かつ深刻だった。一方で日本のアジア主義者たちがなぜ挫折し続けたかも、連帯感と優越感の交錯という点から、分析されている。
著者は、今日の東アジア連帯の思想にも疑問を投げかける。日本のナショナリズムに対して批判的なのに、韓国や中国のナショナリズムには無批判ではないか。東アジアに自然な連帯の条件があると考えるのは幻想ではないか。そんなものは存在せず、むしろ阻害条件が存在する。そういう事実を直視することが必要だと著者は述べている。傾聴すべき意見である。中華思想をてがかりに北朝鮮を分析した論考も大変面白い。

当方は専ら新書を中心とする軽量級の本を中心にしか読んでいないのですが、たまには読みたくなります。

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