小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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北朝鮮が保有する核爆弾⑥

投稿者: komash0427 投稿日時: 2005/03/05 09:46 投稿番号: [186932 / 232612]
  世界中の原発がそうなのですが、燃料棒には、炉心から再処理までの工程でその履歴が分かるように、1本1本ID番号がつけられているのです。ウランを燃料棒に加工する段階で、順番に番号が付けられ、それを炉心に入れるときには、それぞれの挿入口にランダムにではなく番号順に整然と入れていく。取り出すときも同様で、順番に抜き出していくのです。

一方査察官の方は、「使用済み燃料がこのプールに7700本あります」といわれても、それを単純に数えて了解するわけではありません。プールにペリスコープを入れて数えるだけでなく、北朝鮮の提出した番号表と照らし合わせて燃料棒1本1本のID番号を確認していくのです。少しでも燃料棒の番号にばらつきがあったり、照合できない番号が見つかったりすれば、すぐに北の申告が虚偽であることが分かってしまいます。
  だったら、差し替えた新しい燃料棒のほうを抜き取った燃料棒とそっくり同じID番号を付けておけばいいじゃないか、と思われるかもしれませんが、そんなことをしても査察官の目をごまかすことは容易ではありません。なぜなら、水中の燃料棒の中から査察官はその一部をサンプルとして取り出し、ヨーロッパ共同原子力研究所へ持ち込んで、それらの燃料棒が7年間炉心に入っていたものであるかどうかを確かめるからです。燃料棒の燃焼度は、その一部を切り取って溶かし、組成を分析すればすぐに解読できます。ウラン、プルトニウム239、240、241、その他の核生成物質の比率は、炉心でどのくらいの期間燃えたかによってぜんぜん違ってくるのです。

  たとえば89年に2000本の燃料棒を抜いて新しいものに差し替えてしまったとすれば、IAEAがサンプリングしたものの中には7年間燃えた燃料棒と4年間しか燃えていない燃料棒とが入る可能性があります。もし1本でも4年しか燃えていないと思われる燃料棒が混じっていたとすれば、IAEAはすぐに検査本数を増やします。そうなると、北朝鮮の詐術はあっという間にバレてしまう。

  そんなリスクは北朝鮮も最初から冒してはいないでしょうから、私は、仮に北朝鮮がプルトニウムを抽出していたとしても、最大1.1キロ程度のものだろうと考えます。ということは、1個の原爆を作るだけの量のプルトニウムさえ現在の北朝鮮にはないということであり、したがって、北朝鮮はまだ原爆は保有していないと見るのが妥当だということになるのです。

  実際にはアメリカもIAEAの査察が一体どういうものであるか十分に熟知しているはずです。当然、IAEA内部の情報も収集しているでしょう。そう考えると、アメリカの北の核爆弾保有説というのは、かなりの部分政治的な色彩を帯びたものではないかと疑われてきます。最初に引用したパウエル国務長官やラムズフェルド国防長官の言葉にしても、翌吟味してみると、巧みに断定的表現は避けています。「可能性があると考える」や「と確信している」と言っているだけで、完全には認めてはいない。むしろ、はっきりと持っていると言い切っているのは北朝鮮だけで、と言うのが現実なのです。

  では、この北の保有発言にどの程度の信憑性があるのか。その参考になるのが同じく先の3ヶ国協議で李副局長が行なったという「すでに保管していた8000本の使用済み燃料の再処理はほぼ完了した」という発言です。

これは明らかな嘘です。先ほど述べましたように北の再処理施設の処理能力は最大で年間160トンです。ところが北朝鮮はその再処理施設を再稼働させたのは3月からだと言っている。ということは3月、4月のわずか2ヶ月のあいだに50トンもの使用済み燃料棒を再処理したことになる(燃料棒の合計は8120本、総重量は約50トン)。北の再処理施設からして、そんなことはあり得ません。アメリカもこの発言については否定的な見方をしているくらいです。つまり、ことほどさように北朝鮮の言っていることはいい加減なのです。そうやって見ると、もう一つの核保有宣言の方の信憑性もかなり疑わしくなってくるのではないでしょうか。

(続く)
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