小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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北朝鮮が保有する核爆弾⑤

投稿者: komash0427 投稿日時: 2005/03/05 02:33 投稿番号: [186790 / 232612]
  では、燃料棒が7年間燃やされたと後に取り出されたとして、この直径3センチ、長さ50センチ、重さ6キロの燃料棒1本あたりから一体どれくらいの量のプルトニウム239が抽出できるのでしょうか?それはおよそ3グラムと言われています。とすると、たとえば北が89年に抜き出した燃料棒は3年間しか燃やされていないということです。つまり、抽出できるプルトニウム量は3グラムのおよそ半分程度にすぎない。
  抽出量は簡単に計算できます。

    3グラム/本×0.5×86本=129グラム

  プルトニウム型の原爆を1個作るのに必要なプルトニウム量は諸説ありますが大体4キログラムと言われていますから、このたった129グラムではとても核爆弾は作れません。

  だとすると、さらに行方不明の334本の燃料棒が94年に北朝鮮によって隠され、再処理されたと仮定しましょう。この334本の燃料棒から抽出されるプルトニウム量もすぐに割り出せます。

   3×334=1002グラム

  それでも1キロ程度のプルトニウムしか抽出できないのです。これに89年の86本分を加えたとしても、合計で1.1キロにしかならない。1キロちょっとの量で原爆を作ることは不可能であることは申し上げた通りです。

  では、これまでアメリカはなぜ北朝鮮が「1個、ひょっとしたら2個」の原爆を持っていると考えてきたのか。CIAが90年代半ばになぜそのような判断を下すに至ったのか、大いに疑問ということになります。

  実はアメリカは89年の停止期間にもっと多くのプルトニウムが抽出されたと考えているのです。そもそもこの運転停止を見つけたのはアメリカの軍事衛星でした。原子炉冷却棟から排出される蒸気が見えなくなったことを衛星で察知して確認したのです。この原子炉停止は事実でした。結局、北自身も認め、燃料棒を86本出したことも認めた。IAEAもその点については北の申告を容認しています。ところが、アメリカは、この停止期間中に恐らくもっとたくさんの燃料棒が抜き取られているに違いないと見ているのです。そのプルトニウム含有量は「6ないし8キロになる」と主張している。これがアメリカの「北が1個、ひょっとしたら2個」の原爆を持っているという推測の根拠なのです。

  ところが、これはありえない話です。

   94年の段階で北が取り出した燃料棒が7700本だったことは前述しました。行方不明は334本にすぎません。いくらアメリカがどこかそれ以前の段階で、北は大量の燃料棒を取り出して再処理したのだ、と言い張っても、そんなことは起こりえなかったことを、この7700本と言う数字が見事に証明しています。

  しかも、これは北が一方的に出してきた数字ではなく、94年10月に米朝枠組み合意が結ばれた後IAEAの査察官が寧辺に入って確認した数字なのです。そして、そもそもIAEAは89年の70日間の停止期間中に北が抽出したプルトニウムは100グラムだったと認定しているのです。

  こうなるとアメリカ説を正当化するには、94年に引き抜いた燃料棒は確かに7700本だったかもしれないが、現実には、それ以前の段階で2000本以上の燃料棒が密かに引き抜かれ、可割の燃料棒と差し替えられていたのだ、と考えるしかなくなります。確かにこれは技術的には可能です。というのもコールダーホール型は、運転を継続しながらでも自由に燃料棒の交換ができる原子炉だからです。しかし、実際にはそうした行為はIAEAの査察を受け入れてしまうと事実上不可能になってしまうのです。

  査察というのは単に相手国の申告内容を鵜呑みにするのではありません。原子炉の運転というのは中央制御室にすべての記録が残っているようになっています。どのくらいの出力でどのくらいの期間運転したのかは、この記録を見れば一目瞭然で、たとえ北が嘘の報告書を出してもすぐに露顕してしまいます。では仮に、この運転記録までも改竄していたとします。それでも、燃料棒についてはごまかすことはほぼ不可能です。

(続く)
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