小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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高濃縮ウランの衝撃③

投稿者: komash0427 投稿日時: 2005/02/20 00:31 投稿番号: [180751 / 232612]
  舞台を2002年の平壌に戻す。

  ”オルブライト” ”数年前から”などといったキーワードを、いきなりケリーによってぶつけられた金桂官はそれを聞いて、飛び上がらんばかりだった。

  北朝鮮側は、われわれがどこまで知っているかを知らないはずだ・・・・・。交渉の冒頭からきつい一撃を与え、その主導権を握った米側は、なおも追及の手をゆるめなかった。

  その夜、金桂官主催の”非公式な夕食会”に出席したケリー一行は、翌4日、平譲の万寿台議事堂で北朝鮮ナンバー2の金永南最高人民常任委員長と会談。この場でも高濃縮ウラン開発計画の存在について、米側は断固とした口調で北朝鮮側に説明を求める。
  「高濃縮ウラン開発計画の存在をご存じですね?」

  「いや、何もない・・・・・」
  金永南は感情を露にせずにそう口を濁して、米側の追及をかわした。そんな北朝鮮の態度はそのわずか数時間後に一変する。

  94年の米朝枠組合意依頼、金正日の側近の一人として外交・安保問題を統括する立場に上り詰めていた姜錫柱第一外務次官がなおも「知らぬ存ぜぬ」の態度に終始しているのを見たケリーは、ウラン濃縮に必要な遠心分離機の部品を北朝鮮がパキスタンから購入した領収書などを示し、高濃縮ウラン開発計画の存在確認を迫る。

  「これはわれわれに対する侮辱だ」
  そう言って一度は席を蹴った姜錫柱は、その1時間後、議場に戻ってくると、手元に置いた書面に目を落とし、一気に大声でまくしたてた。

<散々日本を侮辱しておいて、事実を指摘されたくらいでなにを言うかっ!>

  「われわれが高濃縮ウラン開発計画を持っていて、なぜいけないのか。われわれには高濃縮ウラン開発計画を開発する権利がある。米国は先制核攻撃を標榜し、われわれを”悪の枢軸”と呼んだ。われわれは米国と対立する道を選んだのだ。高濃縮ウラン以上に力のある兵器もわれわれは開発している」

         < !!(`・ω・´)シャキーン ”ピョンヤン宣言”が崩壊した瞬間です>

  姜錫柱のやつれた顔から思うに、昨晩から徹夜で軍部などと協議したな・・・・・。米政府高官はそう読み取り、団長のケリーに静かに視線を送った。

  そのあいだも、姜錫柱は口を閉ざそうとはしなかった。
  「軽水炉の建設が遅れている。約束違反は米国の方だ。もはや、米朝合意は無効だ」
  最後の段になって、姜錫柱は米国が先制攻撃や経済制裁の解除、平和条約の締結などに応じれば、高濃縮ウラン開発計画もあると示唆し、米側の反応をうかがった。

  だが、ケリー一行は大きなテーブルの向う側に陣取る交渉相手の期待を見透かしているかのように、無言のまま、姜錫柱の”長いスピーチ”が終わるのを見届けるだけで、これといった言葉を発しなかった。

  「北朝鮮側は驚いて、どのように対応していいかわからない様子だった」
  現在はブッシュ政権から身を引き、ブルッキングス研究所に移ったプリチャードは、ロンドンでの講演で当時の北朝鮮側の様子についてそう語っている。

  プリチャードによれば、北朝鮮側は55分間に渡った4日の協議中、約53分間を使ってほぼ一方的に自分たちの立場を説明した。北朝鮮側が高濃縮ウランによる核開発を認めたと受け止めた米側は、確認のため協議後直ちに平壌の英国大使館に向かい、3人の朝鮮語の通訳を使って姜錫柱の話した内容を大急ぎで翻訳したという。

  「これらの問題を交渉したければ、米国は国交正常化や不可侵条約を検討しなければならない。日本の大型経済援助も議題になる」
  ケリーらの淡々とした対応に苛立ったかのように言葉を継ぐ姜錫柱に、米側はまたも意外な一撃を与える。

  「申し訳ないが、もう話し合いはできません・・・・・」
  北朝鮮側の“アジテート”には付き合えない、とばかりに淡々と荷物をまとめ、議場のドアに向かうケリー一行の姿を、姜錫柱はあっけに取られてしばし呆然と見送っていた。あわてて我に返ると姜錫柱はケリーの背中にこう呼びかけた。

  「あなた方が帰って来ることを望んでいる」

続く)
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