小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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高濃縮ウランの衝撃②

投稿者: komash0427 投稿日時: 2005/02/20 00:30 投稿番号: [180750 / 232612]
  当時の米朝共同コミュニケにはこんな一節がある。

  「北朝鮮の核問題に関する米朝枠組合意に基づき、相互信頼のために努力する」

  カートマンによれば、クリントン政権は高濃縮ウラン開発計画には気づいていなかったが、一方でこうしたケースは北朝鮮の場合、いつでも起こりうると懸念していた。

  「いつでもあり得る危険だと思っていた」とカートマンは断言しながら、言葉をつなぐ。
  「伝統的にどのような国も(核開発問題では)そうした道を取るからだ。だから、われわれはできるだけ早く疑惑施設への査察を求めた。米朝枠組合意は原子炉ができるまで査察を許さなかったので、米国主導のアドホックな査察を可能にしたかった。それなら高濃縮ウラン開発計画もカバーできる。それが共同声明にも盛り込まれていた。それを北朝鮮も理解していた」

  当時のクリントン政権内の空気をそう説明するカートマンは、最後にこう漏らした。
  「ブッシュ(・ジュニア)政権は高濃縮ウラン開発計画がクリントン政権に始まったといっているが、それは正しくない。フィージビリティ・スタディ(事前調査)は始まっていたかもしれないが・・・・・」

  クリントン政権の後半、国務省の政策企画局で北朝鮮問題を担当していたベテラン外交官アラン・バーグは「北朝鮮による高濃縮ウラン開発計画については、以前から疑わしい動きがあった。恐らく、パキスタンから導入したもので、その見返りにミサイル技術を供与したのだと思う」と指摘する。

  「その噂はクリントン政権内でも浮かび上がっていたが、それほど真剣には捉えられていなかった」
  ロンバーグはそう振り返る。

  しかし、ケリー一行が訪朝前に調べ上げた中身によると、すでに北朝鮮はこの時点でかなりのレベルまで高濃縮ウラン開発計画を進行させていた。
  「高濃縮ウラン開発計画の進行度合いについて、5段階評価で言えば、レベル3か、4程度だと思う。彼らは94年の米朝枠組合意の後、すでにこの計画に着手していたはずだ」

  ケリー訪朝団に同行して、北朝鮮との協議に臨んだ米政府高官はそう断言する。
  この高官は高濃縮ウラン開発計画の存在について「2002年の夏頃にはおぼろげだが、確証を得ていた」と言明する。

  ケリーとともに訪朝した前朝鮮半島和平担当大使ジャック・プリチャードは、訪朝から1年後の2003年10月、ロンドンでの講演で「高濃縮ウラン開発計画の確証を得たのは、昨年(2002年)の6月下旬から7月上旬にかけてだった」と明らかにしている。

  同じ2003年の2月、アーミテージは米議会での証言で、北朝鮮が高濃縮ウランの開発計画を開始したのは「2000年2月」との見解も表明している。

  ただ、米側も、”絶対的な確証”があったわけではなかった、とする声もある。
  「ケリー訪朝団の一人から聞いたことだが、あの時点では米側も高濃縮ウラン開発問題について、半信半疑だったはずだ」
  現在はワシントンにあるスティムソン・センターで、北東アジア問題を観察しているロンバーグは、そう指摘する。
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