カーネル・サトウを悲しませたくない
投稿者: hangyosyufu01 投稿日時: 2005/02/07 14:38 投稿番号: [176003 / 232612]
先遣隊の仕事の一つに宿営地の準備があったが、この土地の借用交渉がなかなかまとまらなかった。
地主が法外な値段をふかけてきたからだ。
日本のマスコミはこれをさも現地が自衛隊を歓迎していない証拠であるかのように報道したが、佐藤一の思惑はもっと深い所にあった。
私には合意を急ぐという気持ちは毛頭なかった。交渉でぎりぎりまで粘って、我々の想定額にできるだけ近づけたいと思っていました。理由があったからです。
「我々は占領軍ではない」ことをイラクの人たちにアピールするため、しっかりと契約を交わして、お金を払って宿営地をつくることを見せたかった。
それと、我々と同様に土地交渉を行っているオランダ軍の交渉に影響を与えないようにしたかった。悪い前例を残さないような妥当な金額で決めたかったのです。ですから、はなから安易に折り合う気はなくて、時間をかけていこうと腹を決めておりました。
ゴラン高原での経験からも、中東での交渉事は、じっくり時間をかけて、まず人間関係を作る所から始めなければならない、と心得ていた。そのために約1ヶ月半の間に約10回も会って、時にはお茶を飲みながら、日本の文化を紹介したりまでした。
こうしたプロセスを経て、最後には相手は「カーネル・サトウを悲しませたくない」と言って、きわめて妥当な金額で折れてくれた。
これは メッセージ 176001 (hangyosyufu01 さん)への返信です.
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