プロパガンダ
投稿者: hangyosyufu 投稿日時: 2004/11/26 21:35 投稿番号: [160233 / 232612]
(1)エドガー・スノーによるプロパガンダ
エドガー・スノー(Edgar Snow)は1936年、「中国の赤い星(Red Star over China)」のなかで、「毛沢東はやせたリンカーンのように見えた」とのべ、読者に中国共産党が良心的な民主主義者であるとの印象を与えた。そして、1941(昭和16)年に出版された、「アジアの戦争(The Battle for Asia)」において、スノーは「残虐な日本人」というステレオタイプを読者に植え付けたうえで、その「残虐な日本人」の侵略と戦っている中国共産党というイメージを多くの読者の脳裏に焼き付けた。
「アジアの戦争」の冒頭を飾ったのが、「世界を征服するには、まず中国を征服しなければならぬ。In order to conquer the world we must first conquer China.」との「田中上奏文(田中メモリアル)」の一節なのである。スノーによって「世界征服をたくらむ野蛮で残虐な日本人」のイメージが英米の大衆に広く深く浸透していったのである。
(2)世界に流通した偽上奏文
昭和4年12月、中国で漢文の「田中上奏文」なる文書が出現した。1930年代には、米国で英文パンフレットとなり、米国共産党によって大量に配付された。ソ連のコミンテルンは、昭和6年12月の雑誌「国際共産主義者」にロシア語版を発表した。
「上奏文」に「日本が世界制覇を達成する過程で米国を倒さなければならない」という一節があり、米国との戦争を明確にした点が米国内で強い反発を呼んだ。
ルーズベルト大統領もその内容に注目したという。この文書が米国の対日姿勢の硬化に一役かったことも十分推測される。
田中上奏文は、10種類もの中国語版、ドイツ語版も出され、世界中に「世界征服を目指す日本」というイメージをばらまいた。ただし、当然ながら「偽」である故に日本語で書かれた原文は存在しない。
これは メッセージ 160232 (hangyosyufu さん)への返信です.
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