小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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かつての北朝鮮の農業を取り巻く諸事情④

投稿者: komash0427 投稿日時: 2004/08/12 11:11 投稿番号: [147307 / 232612]
   例えば化学肥料は、北朝鮮では35万トン必要だとされているが、それが1995年には生産量は21万7千トンに落ち、それが2年後の1997年にはわずか8万1千トンにまで激減している。農業機械化も同様に落ち込み、同国のトラクターや他の農機具は錆びて使い物にならなくり、ほとんどの農業の仕事は、人力と動物の力を借りて行われている。灌漑もまた一つには電気事業の失敗に起因する問題を抱えている。水をくみ出すのに必要な電気グリッドがほとんどの時間作動していないのである。あるFAOの灌漑研究によれば、信頼のおけない電気グリッドの使用は、多くの地域で米の生産にマイナスの影響を与え、電気による灌漑システムから平壌の北部あたりでは、原始的な重力による方法へと転換する例が多くなった。

  化学肥料などの使用が収穫高を好転させた一方、それらの過剰な投与は長年にわたって土壌を傷めつけてきた。北朝鮮では最近になってその土壌汚染が表面化している。国際的な農業経済学者たちの中で、北朝鮮の農業システムに関する知識のある人たちは、「世界中どこを見てもあれほど過剰に化学肥料を投入している国はない」と口を揃えている。もちろんこれは化学肥料が手に入った時代の話である。化学化がブームだった頃、ある農業経済学者は、北朝鮮はトウモロコシや米を土の中よりも肥料の中で育てていると述べていたがこれは誇張された表現ではあったものの、現実とそんなに遠い話ではなかった。1960年代と70年代の一時期、農業における化学化は毎年安定した収穫高の成長という結果を出しているように見えた。もっとも、どこまでが政府のプロパガンダで、どこからが現実なのかを、公表された統計から見分けるのは困難ではあったが・・・。

  しかし1980年代の中盤になると、生産高を示す曲線が確実に、しかも誰の目にも明らかな形で冷酷な下降線を描き始めたのである。1980年代後半と90年代前半に製造部門における経済衰退が加速化してきた後、化学肥料や殺虫剤の生産高が大幅に下落したのであった。化学肥料の消費量についても同じ動向が見られる。 (続く)
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