盧大統領恨の政治>黒田勝弘氏のアングル
投稿者: sofiansky2003 投稿日時: 2004/03/14 08:22 投稿番号: [110927 / 232612]
盧大統領
恨の政治
庶民性…裏に学歴・貧困コンプレックス
韓国政治が盧武鉉大統領の弾劾問題で混迷している。「辞任か続投か」は今後の憲法裁判所の最終審判や四月十五日の総選挙の結果に持ち越された。今回の“弾劾騒ぎ”は直接的には四月の総選挙を前にした与野党の激しい政争だ。しかし盧武鉉政権一年の経過を見るとき、背景には盧大統領の政治をめぐる韓国社会の対立と葛藤(かっとう)がある。(ソウル 黒田勝弘)
それはとくに盧大統領の韓国社会に対する「恨(ハン)」に似た見方への賛否の対立でもある。盧大統領は先ごろ公約の首都移転問題に関し、歴史上の“遷都”を例に挙げて「支配勢力の交代」という発言をしている。
この発言に関し大統領側近は「首都を移転するからといって左翼政権ができるわけではない」と説明しているが、盧大統領には韓国社会で疎外されてきた不満勢力の代弁者として「支配勢力の交代」を目指す、革命的(?)ともいえる考え方がある。
■既得権層は嫌悪
盧政権の周辺や支持勢力が好む言葉に「既得権層」というのがある。これを変えようというのが盧政権の「改革」や「変化」だが、そうした思想的背景を感知した「既得権層」をはじめ保守的な批判勢力は盧大統領にますます嫌悪感をつのらせ「一国を統率する大統領にはふさわしくない人物」として「弾劾−辞任」要求にまで突っ走ってしまったのが今回の事態である。
では盧大統領にとって変えなければならない「支配勢力」や「既得権層」とは何か。その一端は弾劾可決の前日、記者会見で語った弾劾への反論にうかがわれる。
盧大統領は学歴エリートに対する批判を二カ所で展開しているのだ。一つは実兄のワイロ疑惑に関する釈明の中で、金を渡した大手建設会社社長(直後に自殺)を名指しし「いい学校を出て成功した人が田舎のつまらない人間のところに出かけ頭を下げ金を渡すようなことはもうやめてほしい」という。
もう一つは自分の境遇について「(韓国は)学閥社会であり縁故社会だ。一流の学校を出た人たちによってうまく仕組まれた社会にひとり浮かんでいる帆掛け舟のようなものだ」という。
盧大統領は貧しい農家に育ち商業高校卒の学歴で弁護士になった。労組など弱者支援の活動を続け政治家としても終始、「一匹オオカミ」的に非主流の道を歩んだ。夫人の家庭も父が左翼活動家だったため不幸と苦労の人生だったといわれる。
権威主義が嫌いでざっくばらん、そして庶民的な人間味を感じさせる政治スタイルの裏には、学歴コンプレックスを含め自らの過去からくる社会に対する根深い「恨」があるようだ。
■「調和」図れるか
学歴エリートが支配勢力であり既得権層ということのようだが、大統領という最高権力者になった後もこうした「恨」からくるのか、「(既得権層を背景に)多数野党はいつも自分の足を引っ張っている」と被害意識が強い。
盧武鉉政治はよくいえば弱者中心の「世直し理想主義」だが悪くいえばコンプレックスによる「恨み晴らしの政治」になる。「恨」を超えて批判勢力といかに調和を図るかが政権安定へのカギである。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/14iti001.htm
韓国政治が盧武鉉大統領の弾劾問題で混迷している。「辞任か続投か」は今後の憲法裁判所の最終審判や四月十五日の総選挙の結果に持ち越された。今回の“弾劾騒ぎ”は直接的には四月の総選挙を前にした与野党の激しい政争だ。しかし盧武鉉政権一年の経過を見るとき、背景には盧大統領の政治をめぐる韓国社会の対立と葛藤(かっとう)がある。(ソウル 黒田勝弘)
それはとくに盧大統領の韓国社会に対する「恨(ハン)」に似た見方への賛否の対立でもある。盧大統領は先ごろ公約の首都移転問題に関し、歴史上の“遷都”を例に挙げて「支配勢力の交代」という発言をしている。
この発言に関し大統領側近は「首都を移転するからといって左翼政権ができるわけではない」と説明しているが、盧大統領には韓国社会で疎外されてきた不満勢力の代弁者として「支配勢力の交代」を目指す、革命的(?)ともいえる考え方がある。
■既得権層は嫌悪
盧政権の周辺や支持勢力が好む言葉に「既得権層」というのがある。これを変えようというのが盧政権の「改革」や「変化」だが、そうした思想的背景を感知した「既得権層」をはじめ保守的な批判勢力は盧大統領にますます嫌悪感をつのらせ「一国を統率する大統領にはふさわしくない人物」として「弾劾−辞任」要求にまで突っ走ってしまったのが今回の事態である。
では盧大統領にとって変えなければならない「支配勢力」や「既得権層」とは何か。その一端は弾劾可決の前日、記者会見で語った弾劾への反論にうかがわれる。
盧大統領は学歴エリートに対する批判を二カ所で展開しているのだ。一つは実兄のワイロ疑惑に関する釈明の中で、金を渡した大手建設会社社長(直後に自殺)を名指しし「いい学校を出て成功した人が田舎のつまらない人間のところに出かけ頭を下げ金を渡すようなことはもうやめてほしい」という。
もう一つは自分の境遇について「(韓国は)学閥社会であり縁故社会だ。一流の学校を出た人たちによってうまく仕組まれた社会にひとり浮かんでいる帆掛け舟のようなものだ」という。
盧大統領は貧しい農家に育ち商業高校卒の学歴で弁護士になった。労組など弱者支援の活動を続け政治家としても終始、「一匹オオカミ」的に非主流の道を歩んだ。夫人の家庭も父が左翼活動家だったため不幸と苦労の人生だったといわれる。
権威主義が嫌いでざっくばらん、そして庶民的な人間味を感じさせる政治スタイルの裏には、学歴コンプレックスを含め自らの過去からくる社会に対する根深い「恨」があるようだ。
■「調和」図れるか
学歴エリートが支配勢力であり既得権層ということのようだが、大統領という最高権力者になった後もこうした「恨」からくるのか、「(既得権層を背景に)多数野党はいつも自分の足を引っ張っている」と被害意識が強い。
盧武鉉政治はよくいえば弱者中心の「世直し理想主義」だが悪くいえばコンプレックスによる「恨み晴らしの政治」になる。「恨」を超えて批判勢力といかに調和を図るかが政権安定へのカギである。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/14iti001.htm
これは メッセージ 110924 (sofiansky2003 さん)への返信です.