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日の丸フェチの変態卒業式③

投稿者: asd012lkf_the_alien 投稿日時: 2004/03/19 14:41 投稿番号: [3429 / 52541]
[宗教学]    フェティッシュがはっきりと〈物神〉の意味をもち,そこから fレtichisme〈物神崇拝〉なる概念が学術用語として提示されるのは1760年に発表されたド・ブロス Charles de Brosse の学位論文《物神の崇拝 Cult des dieux fレtiches》においてであった。彼はその中で,〈アフリカ・ニグロにおいて,フェティッシュと呼ばれる地上の物的なある種の事物を崇拝すること,これをフェティシズムと命名する〉と定義している。これがのちの A. コントによる再定義を受け,〈フェティシズムは,世界に対する人間の本源的態度〉であり,人間精神史の最初の段階であるところの〈神学的状態〉における人間の心性であるとみなされたため,19世紀の実証主義時代を風靡した〈原始宗教=フェティシズム〉という定説が生まれたのであった。

[経済学]    K. マルクスは,ド・ブロス,A. スミス,コント,L. A. フォイエルバハに通底する,以上のような人間の自然的感情を前提とした原始宗教論に疑問符を付し,フェティシズムの成立を社会的関係性,歴史性から解明しようとした。彼が《資本論》において展開したフェティシズムの対象は,資本制下において商品となった生産物である。宗教的世界で〈人間の頭の産物がそれ自身の生命を与えられ,それら自身のあいだでもまた人間との間でも関係を結ぶ独立した姿に見える〉ように,〈商品世界でも人間の手による生産物が,同じような様相を呈している〉からであった。
  そもそも生産とは,それが人間による活動であるかぎり,社会関係を前提にしないものはない。ところが,こうした社会関係にもとづく労働によってもたらされたはずの生産物が,ひとたび商品という形態をとるや,あたかもみずからに内在する価値を備えた即自的客体として現前し,生産者にとっても外在的な交換関係を結ぶ社会的主体となって自己運動を開始する。このように商品がこれを生産した〈人間の意志を超えて動き出し,人間を拘束する〉存在となる事態を,マルクスは宗教の神になぞらえて商品世界の〈物神崇拝〉と呼んだ。このフェティシズム成立の最大の原因と考えられるものが貨幣である。何となれば,関係態である商品体系の中に一つの中心として貨幣が登場すると,その中心化によってそれぞれの商品があたかも個としての実体として存在するかのごとき錯視が生まれるからである。

[心理学]    前述のようにこの分野で用いられるフェティシズムは〈節片黒乱症〉などと訳されることもある,いわゆる性倒錯のことである。これは A.ビネによって最初に記載され,S. フロイト,E. クレペリンらによってその理論的究明が試みられた現象で,一般に,性対象としての異性の身体の一部(毛髪,目,口,鼻,手足など)とか,その人間に関係ある物品(衣服の一部,特に肌着,靴下,ハンカチなど),さらにはその人の属性(能力,態度,気質など)がフェティシズムの対象となり,性欲満足の契機となる場合である。いずれのケースも,部分によって全体を象徴するメトニミー(換喩)もしくはシネクドーク(提喩)的シンボリズムであって,想像力の源である言語能力と切り離すことはできない。
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