天声人語5
投稿者: isashi1243 投稿日時: 2003/02/22 09:56 投稿番号: [29 / 52541]
2003,02,05
寒さのただ中に春が立つ。先人の知恵だろうか、立春という名前に誘われて春のにおいを探し、心なしか風に柔らかさを感じたりする。といっても細長い日本列島では、季節は大きくずれながら訪れる。
立春のきのう、北海道の網走市沿岸は見渡す限りの流氷だった。先月26日に接岸し、今西は湧別、東は知床まで広がる。衛星の観測では、沿岸から100キ
ロ先まで流氷が埋め尽くしている。朝7時の気温は零下8・3度で例年より少し暖かめだったという。
朝7時に17・1度だった沖縄県の波(は)照(てる)間(ま)島は、人が住んでいる日本列島最南端の島だ。石垣島から約60キ
ロ南西にあって、約580人が暮らしている。きのうは昼前からしとしと雨が降った。そんななかでハイビスカスが真っ赤な花びらを広げている。沖縄本島では、各地で桜祭りが始まっている。
中華街は旧正月、いわゆる春節期間中でお祭り気分があふれる。新しい玄関口になる「朝陽門」ができたばかりの横浜中華街では、夜になると照明の「春(しゅん)節(せつ)燈(とう)花(か)」が華やかさをもりたてる。商店街の人たちは8日の獅子舞に向けて準備中だ。
札幌市では今日から「札幌雪まつり」が始まる。きのうまでに作品はほぼできあがった。江戸400年にちなんだ江戸城の復元や黒船来航150年を記念した各種の雪像などが並ぶ。きのうは断続的に雪が降り、除雪作業で開場に備えた。
厳寒の地から南国まで立春の表情はさまざまだ。これからゆっくりと春は日本列島を北上していく。〈天深く春立つものの芽を見たり〉(加藤楸邨)
これは メッセージ 28 (isashi1243 さん)への返信です.
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