故 後藤田正晴氏の・・・【専守防衛】
投稿者: dorawasabi5001 投稿日時: 2005/12/28 15:06 投稿番号: [10951 / 29399]
★改憲の結論焦らずに
01/08/05 朝日新聞
改憲の結論焦らずに 後藤田正晴さん(聞く 憲法を考える)
・・・・
――改憲して行使できるようにすべきだと考えますか?
いずれ憲法改正のときが来るだろうが、
【その場合でも、日本の領域の外での武力行使はやるべきではない。専守防衛に限るべきだ。】
――その考えは戦争体験から?
いや、それだけではない。第1次大戦で毒ガスが、第2次大戦で核兵器が使われ、戦闘員も非戦闘員もすべてを巻き込むようになった。
兵器の発達した国同士の戦争にはもはや勝者も敗者もなく、破滅があるだけだ。
【国際間の紛争はいかなる努力、いかなる我慢をしても話し合いで解決すべきだ。】
その枠組みづくりにこそ力を入れるべきだ。
――冷戦崩壊後の日米安保条約をどう位置づけますか。
日本が憲法9条によって武力放棄する中で、日本に対する侵略があったときは日米の共同作戦で平和と安全を守るというのが日米安保。
その性格は仮想敵国を前提とする軍事同盟だ。冷戦時代、仮想敵国はソ連であり、安保条約はそれなりに機能し役立った。
【しかし、90年代に入りソ連が崩壊して仮想敵国がなくなったのに、基地はそのままにし、対象地域を極東からアジア太平洋まで拡大解釈する根拠はどこにあるのか。】
新たな脅威として北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)や中国の名があげられているが、北朝鮮や中国が日本を侵略すると本気で考えているのか。
ありえない。用心することは考えられるが、日米の指導者の中には、まだ冷戦思考から脱却しきれていない向きもあるのではないか。
中国と日本の間に日中平和友好条約があるように、
【日米間でも安保条約ではなく日米平和友好条約に変えることを考え始めてはどうか。】
米中関係が正常化され、
場合によってはロシア、南北朝鮮も入れて平和の秩序を構築していく。
【最低限、お互い「先制武力行使はしない」と保障する。】
その方向の中で、沖縄をはじめとする日本国内の基地の問題も解決するのではないか。
――小泉首相は、15日に靖国神社に参拝することを言明しています。
この問題については、僕が中曽根内閣の官房長官当時(86年夏)、
「近隣諸国の国民感情にも適切に配慮すべきだ」として公式参拝を差し控えるとの談話を出した。その考えは今も持っている。
問題とされているA級戦犯の合祀(ごうし)は、靖国神社がやっていることで、政教分離の憲法上、政府がとやかく言えない。しかし、二百何十万の国に殉じた人をおまつりしている以上、
【すべての人がお参りできるような環境をつくることが、国にとっても神社にとっても大事なことではないか。】
――戦争責任をどう考えますか?
アジア各地はもとより国内でも多大の犠牲を出したことを考えると、戦争を指導した人の責任は免れない。
国内に意見の違いや対立はあるが、
日本は憲法98条で国際条約の順守を約束し、サンフランシスコ平和条約11条で、連合国との間で極東裁判の結果を受け入れている。
小泉さんの(参拝したい)気持ちは感情論としては分かるが、総理大臣は内外に向かって日本を代表する唯一の立場にあることを考えてほしい。
(本田雅和)
ごとうだ・まさはる 元副総理 徳島県生まれ。86歳。東大法学部卒業後、内務省入り。兵役で台湾へ。
敗戦時は陸軍主計大尉。
内務省に復帰したあと警視庁から警察庁へ。
警察庁長官時代には70年安保闘争と向き合う。内閣官房副長官を経て自民党衆院議員に。
当選7回。副総理、法相、官房長官などを歴任
http://www.asahi-net.or.jp/~bd9y-ktu/message/kyousei31.html#s7