追加:不在率について
投稿者: nmwgip 投稿日時: 2005/12/12 23:00 投稿番号: [7876 / 41162]
人口推定の基礎となっている不在率も、実は非常に疑わしい仮定の上に成り立っているものです。
不在率30%はあくまでも、3月の調査時点の数字でしかありません。
そしてスマイスの農村部調査は、不在率30%を元に総人口を算出し、総人口にサンプル調査で得られた死亡率を掛けて死亡者数を推定しています。
(正確には県別にこの計算を行っているようですが、このことは本質的な差異をもたらすものではありません。)
つまり、12月〜2月の不在率も、3月調査時点の不在率と同一であるという仮定が置かれているのです。
占領軍である日本軍にとっても、街道の治安回復は重要な課題です。
街道沿いの地域は優先的に治安回復が図られたと考えるのが合理的です。
治安回復の程度によって避難していた住民は帰還するものだという当たり前の仮定に立脚すれば、スマイスが調査を指揮した街道沿いの集落は3月時点でそれに先立つ3ヶ月間より不在率が低下していたと考える方が自然でしょう。
南京攻略戦直後の時点においても、不在率が3月の調査時点と変わらず30%だったという仮定には、妥当性を認められません。
12月〜2月の平均人口は、3月の不在率で計算した推定総数より、論理的に考えれば小さくなります。
ここにも農村部人口の過大計算=犠牲者数の過大推定が潜んでいます。
そもそも不在率を用いた推計自体が妥当性の疑わしいものでしたのでこれまで触れていませんでしたが、不在率30%を既定の事実の如く論じている箇所を見つけましたので、ここに追加しておきます。
これは メッセージ 7874 (nmwgip さん)への返信です.
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