否定論の限界と破綻(1)
投稿者: wadatumi_voice21 投稿日時: 2012/12/27 22:03 投稿番号: [40934 / 41162]
南京事件を否定する者の中には、「当時の日本軍の
規模では
何十万もの虐殺は不可能」 「大虐殺を行う余力はない」
などと 主張するものがいる。 また「何万もの膨大な数の
遺体は どこに消えたのか」 などと疑問を呈し、
大量虐殺はなかったと 主張する否定論者もいる。
南京での捕虜の殺害は、数時間程度で 行われたものではない。
城内の掃蕩だけでも数日を要し、その前後の攻略戦を含めたら
さらに 期間は長い。 その間に、10万を超える大兵力が
一人平均数名の捕虜を処断しただけで 膨大な殺害数になる。
捕虜の 大量殺害の方法と 遺体の処理については、たとえば
第十六師団長中島今朝吾中将の日誌などからも 推測できる。
以下に引用してみよう。
(12月13日)
一、斯くて敗走する敵は大部分第十六師団の作戦地境内の
森林村落地帯に出て又一方鎮江両塞より逃て来るもの
ありて到る所に捕虜を見到底其始末に堪えざる程なり
一、大体捕虜はせぬ方針なれば、片端よりこれを片付くる
こととなしたる(れ)ども、千五千一万の群集となれば
之が武装を解除することすら出来ず唯彼等が全く戦意を
失ひ、ぞろぞろついてくるから安全なるものの、之が
一旦掻擾(騒擾)せば始末に困るので 部隊をトラック
にて増派して監視と誘導に任じ 十三日夕はトラックの
大活躍を要したり乍併戦勝直後のことなれば中々実行は
敏速には出来ず 斯る処置は当初より予想だにせざりし
処なれば参謀部は大多忙を極めたり
一、後に至りて知る処に依りて佐々木部隊丈にて処理せし
もの約一万五千、大平門に於ける守備の一中隊長が処理
せしもの約一三○○ 其仙鶴門附近に集結したるもの約
七八千人あり尚続々投降し来る
一、此七八千人之を片付くるには相当大なる壕を要し中々
見当らず一案としては百二百に分割したる後適当のヶ処
に誘きて処理する予定なり
12月13日の時点で、第十六師団だけで 始末に困るほどの
大量の捕虜を捕らえたが、これは「予想だに」しなかったため
「参謀部は大多忙を極めた」 としている。 そのうえで、
7〜8千人を「片付ける」には、「相当大なる壕」 を要するが
なかなか見当たらない。 そこで、100〜200人に分割し、
適当な場所に誘導して「処理する」、と記している。
否定派の中には、文中の「大体捕虜はせぬ方針」 とあるのは
殺害の方針ではなく、銃器を取り上げて釈放するという意味だ、
と唱えるものもいる。しかし、上記の文脈を素直に読解すれば、
捕虜は片端から 殺害するつもりだったが、数が多すぎるため
現場での処刑が難しい― このため、小分けにして殺害しよう、
という意味だと 理解できる。
すくなくとも、「相当大なる壕」というのは、死体の処理か、
あるいは 捕虜を入れて周囲から銃撃するためには使えるが、
釈放するのであれば、大きな壕などは 必要がない。
遺体は 消えたのではなく、埋められたもの と考えるのが
ごく自然であり、常識的な解釈だろう。
何十万もの虐殺は不可能」 「大虐殺を行う余力はない」
などと 主張するものがいる。 また「何万もの膨大な数の
遺体は どこに消えたのか」 などと疑問を呈し、
大量虐殺はなかったと 主張する否定論者もいる。
南京での捕虜の殺害は、数時間程度で 行われたものではない。
城内の掃蕩だけでも数日を要し、その前後の攻略戦を含めたら
さらに 期間は長い。 その間に、10万を超える大兵力が
一人平均数名の捕虜を処断しただけで 膨大な殺害数になる。
捕虜の 大量殺害の方法と 遺体の処理については、たとえば
第十六師団長中島今朝吾中将の日誌などからも 推測できる。
以下に引用してみよう。
(12月13日)
一、斯くて敗走する敵は大部分第十六師団の作戦地境内の
森林村落地帯に出て又一方鎮江両塞より逃て来るもの
ありて到る所に捕虜を見到底其始末に堪えざる程なり
一、大体捕虜はせぬ方針なれば、片端よりこれを片付くる
こととなしたる(れ)ども、千五千一万の群集となれば
之が武装を解除することすら出来ず唯彼等が全く戦意を
失ひ、ぞろぞろついてくるから安全なるものの、之が
一旦掻擾(騒擾)せば始末に困るので 部隊をトラック
にて増派して監視と誘導に任じ 十三日夕はトラックの
大活躍を要したり乍併戦勝直後のことなれば中々実行は
敏速には出来ず 斯る処置は当初より予想だにせざりし
処なれば参謀部は大多忙を極めたり
一、後に至りて知る処に依りて佐々木部隊丈にて処理せし
もの約一万五千、大平門に於ける守備の一中隊長が処理
せしもの約一三○○ 其仙鶴門附近に集結したるもの約
七八千人あり尚続々投降し来る
一、此七八千人之を片付くるには相当大なる壕を要し中々
見当らず一案としては百二百に分割したる後適当のヶ処
に誘きて処理する予定なり
12月13日の時点で、第十六師団だけで 始末に困るほどの
大量の捕虜を捕らえたが、これは「予想だに」しなかったため
「参謀部は大多忙を極めた」 としている。 そのうえで、
7〜8千人を「片付ける」には、「相当大なる壕」 を要するが
なかなか見当たらない。 そこで、100〜200人に分割し、
適当な場所に誘導して「処理する」、と記している。
否定派の中には、文中の「大体捕虜はせぬ方針」 とあるのは
殺害の方針ではなく、銃器を取り上げて釈放するという意味だ、
と唱えるものもいる。しかし、上記の文脈を素直に読解すれば、
捕虜は片端から 殺害するつもりだったが、数が多すぎるため
現場での処刑が難しい― このため、小分けにして殺害しよう、
という意味だと 理解できる。
すくなくとも、「相当大なる壕」というのは、死体の処理か、
あるいは 捕虜を入れて周囲から銃撃するためには使えるが、
釈放するのであれば、大きな壕などは 必要がない。
遺体は 消えたのではなく、埋められたもの と考えるのが
ごく自然であり、常識的な解釈だろう。