Re: 陣中日記(5)
投稿者: nannkainosima 投稿日時: 2012/12/19 09:39 投稿番号: [40857 / 41162]
「史料批判」の方法に以下のような項目があるのですが、
日記類を読むと、最後の(4)を連想します。
http://1st.geocities.jp/rekisironnsyuu/rekisitosyoumei.rironnhenn.html1)偽作でないかどうか(真偽の検討)
1. その史料の形式が、他の正しい史料の形式と一致するか。
古文書の場合、紙・墨色・書風・筆意・文章形式・言葉・印章などを吟味する。
2. その史料の内容が、他の正しい史料と矛盾しないか。
3. その史料の形式や内容が、それに関係する事に、発展的に関係し、
その性質に適合し、蓋然性を持つか。
4. その史料自体に、作為の痕跡が何もないか。
その作為の痕跡の吟味として、以下のようなことが挙げられる。
(1) 満足できる説明がないまま遅れて世に出た、というように、
その史料の発見等に、奇妙で不審な点はないか (来歴の検討)
(2) その作者が見るはずのない、またはその当時存在しなかった、
他の史料の模倣や利用が証明されるようなことがないか。
(3) 古めかしく見せる細工からきた、その時代の様式に合わない、時代錯誤はないか。
(4) その史料そのものの性質や目的にはない種類の、偽作の動機から来たと見られる傾向はないか。
日記の兵士は自分の残虐行為をしつこく書きますが、
これは「偽作の動機から来たと見られる傾向」に見えます。
平凡社新書編集部経由で、笠原十九司先生からいただいた返信では、
『南京大虐殺を記録した皇軍たち』は、よく読めと書いてあった本ですが、
今井登志喜著の「史料批判」の一文をご存知だったなら、
疑わないのは自らの不明と、
心得ているはずだったのです。
これは メッセージ 40853 (wad**umi_vo**e21 さん)への返信です.
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