年金積立金運用損
10〜12月期拡大
08年度累計、10兆円超え危機
2月28日8時33分配信 フジサンケイ
ビジネスアイ
厚生労働省所管で国民年金や厚生年金の積立金を運用する独立行政法人「年金積立金管理運用」は27日、
2008年度第3四半期(昨年10〜12月期)の市場運用での総合収益額(運用損益)が、
5兆7398億円の赤字になったと発表した。利回りはマイナス6.09%だった。
赤字は2四半期連続で、昨年後半からの金融危機が直撃し、01年度に自主運用を初めてから
四半期ベースで過去最大の運用損になった。08年度累計の運用損は、10兆円を突破する勢いだ。
昨年12月末時点の市場運用資産総額は90兆4349億円(時価)になった。
第3四半期は、米証券大手リーマン・ブラザースの破綻(はたん)をきっかけにした市場の混乱が深刻化した時期にあたる。
昨年9月末時点で1ドル=106円台だった円相場が、12月末には90円台まで急騰した。
株も平均株価が東京市場で1万円、ニューヨーク市場でも1万ドルを割り込むなど世界同時株安が進んだ。
この結果、市場運用分の構成比で8%しか占めていない外国株式で3兆4763億円もの赤字を出した。
外国債券も1兆1103億円の赤字で海外への投資で大きな損失を出した。
国内の株安も反映され、国内株式による赤字は2兆6638億円になった。運用の7割近くを占める
国内債券だけが唯一プラス2.49%の利回りで、1兆5105億円の黒字を守った。
今年度は、前期(7〜9月期)も4兆2383億円の赤字を出しており、4〜12月までの運用損失の累計は
8兆6738億円に達する。市場の改善がみられない限り、08年度の損失は10兆円を超す可能性も出てきた。
年金資金の運用は、景気が回復基調にあった03年から4年連続で黒字で、10%以上の運用実績を上げることも
あった。しかし、07年度からこれまでの赤字で、過去3年分の黒字をほぼ食いつぶす格好になっている。
2004年の年金改正で政府は、現役世代の手取り収入に対する公的年金の給付水準(所得代替率)について、
「50%を割り込ませない」と約束しているが、それを実現するには積立金の運用利回りを4%以上の運用が前提となる。
国民の老後の生活資金となる年金積立金の運用に失敗すれば、政府予算の一般会計による補填
(ほてん)や年金保険料の引き上げにつながる可能性もあり、運用姿勢が厳しく問われることになる。
最終更新:2月28日8時33分
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