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お話・・空中小姐

投稿者: nihao_aq_jp 投稿日時: 2007/10/02 09:30 投稿番号: [146244 / 196466]
私が初めて飛行機に乗って台湾に出かけたのは、前世紀60年代の終わり、70年頃だったか。
まだ、東京には中華民国大使館があり、ビザをもらうために領事部の窓口を何回か訪ねた。

私がアルバイトして午後3時から11時まで、しかも、1ヶ月、一日も休まず働いても給料は5万円にならなかった。そんな時代、往復の航空チケットは7万円ぐらいだった。

そして、羽田空港から外遊の気分で国際線の飛行機に乗ったのだ。
そう、それは中華航空。
驚いたのは、その飛行機の空中小姐(スッチャーデス)。台湾の全土から国の威信にかけて選びに選び、選(よ)りすぐりの美人をそろえたのか?
容姿端麗、スタイル抜群のお嬢さんたちが機内をシャナリシャナリと歩き回る。青年の私には強烈な印象だった。

私だって学校ではダンス(社交ダンス)のクラブに入り、女の子なんか片手の指先でリードしながら抱き寄せて、思うがままに操(あやつ)っていたのだから、ちょっとの美人に臆するはずもない。

でも、中華航空の空中小姐には驚いた。「アノ〜・・」と私が声を掛けたかどうかは記憶にないが、仮に話しかけても彼女たちの表情はピクリッとも動かず、笑顔の1つもないのだ。

いや〜・・まいった。なるほどね・・中国の気位の高い小姐(シャオチエ)の表情とは、本来こう云うものなのか・・と、妙に納得しながらつくずく感心した。

客席のポケットに、アンケート用の便箋と封筒があった。お客様のご意見、感想をお聞かせください・・とのことだから、台湾のホテルについてから、私のご意見を丁寧に書き記して投函した。
「乗客は言葉が不自由だったりするのだから、空中小姐に声を掛けるには緊張を強いられる。乗客に対する表情はとても大切なのだ。日本女性のようにニコニコ笑えとは言わないが、もう少し柔らかい表情を心がけたほうが良いのではないか・・」みたいなことを書いて送った。

数ヵ月後、東京の私の下宿の木製の郵便受けにエアメールの封書が1通届いた。中華航空からのお返事だった。
「あなたのご意見は、その通りで担当の部門に伝えました。・・ありがとう・・我が国を旅行されて、良い印象が残りましたか。お勉強、頑張ってください・・」
美しい日本語で、丁寧に丁寧に、学生の私を励ますような言葉がいっぱい書いてあった。
私は嬉しかった。私にとって、海外から届いた初めてのエアメール(国際郵便)だったのだ。

中国の小姐(シャオチエ)の、プライドの高い、あのツーンとしたような無愛想な表情も、それはそれですばらしい。
そう思えるようになったのは、確かに私の成長であるに違いなかった。
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