日本に受け継がれた古代中国の精神②
投稿者: shoguncyama 投稿日時: 2007/05/30 12:32 投稿番号: [137982 / 196466]
■4.驚きと感激の発見■
日本に来たばかりの頃、神戸の大きな書店で「中国古典」と
表示されている一角を見つけた。それは目を見張るほどの光景
だった。
「論語」「孟子」「荀子」「墨子」「韓非子」「史記」「春秋
左史伝」などのタイトルの本が、いかにも気品高くずらりと並
んでいるのである。論語に関する本だけでも書棚数段を占めて
いる。遠い昔の時代に、わが祖国に生まれた孔子様の思想と心
は、数千年の時間と数千キロの距離を超えて、この異国の地に
生きていたのだ。まさに驚きと感激の発見であった。
その時はまだ天安門事件の直後だったので、論語を手にとっ
て読もうという気は起こらなかった。しかし、指導教官の指摘
から、幼い頃に祖父に叩き込まれた論語の言葉を思い出し、よ
うやく石氏は「論語を一度、ちゃんと読んでみよう」と決心し
たのである。
最初は金谷治や宇野哲人などの碩学の訳釈を頼りに、原文を
何回も繰り返して読んだ。そこから徐々に日本の儒学研究の大
家たちの「論語論」へと広がっていった。諸橋轍次の『論語三
十講』、吉川浩次郎の『論語のために』、安岡正篤の『論語の
活学』など、大学の図書館にある「論語」関係の本をほとんど
読んだ。
それは驚嘆と感激の連続であった。日本の研究者たちは、こ
れほどの深さで論語を理解していたのか。論語の言葉一つ一つ
が、様々な角度からその意味を深く掘り下げられて、平易にし
て心打たれる表現で解説されていた。
しかも、それらの先生方の論語を語る言葉の一つ一つには、
孔子という聖人に対する心からの敬愛と、論語の精神に対する
全身全霊の傾倒の念が込められていた。
言ってみれば、わが孔子とわが論語は、まさにこの異国
の日本の地において、最大の理解者と敬愛者を得た感じで
あった。
特に、本場の中国において、孔子と論語が、まるでゴミ
屑のように一掃されてしまった、「文化大革命」の時代を
体験した私には、この対比はあまりにも強烈なものであっ
た。私に論語の言葉を書き写させた例のノートブックを、
夜一人でひそかに燃やしたわが祖父の姿を思い出す時、隣
の文化大国の日本で広く親しまれて敬愛されていることが、
孔子様と論語にとってどれほど幸運であるのか、感嘆せず
にはいられなかったのである。[1,p151]
日本に来たばかりの頃、神戸の大きな書店で「中国古典」と
表示されている一角を見つけた。それは目を見張るほどの光景
だった。
「論語」「孟子」「荀子」「墨子」「韓非子」「史記」「春秋
左史伝」などのタイトルの本が、いかにも気品高くずらりと並
んでいるのである。論語に関する本だけでも書棚数段を占めて
いる。遠い昔の時代に、わが祖国に生まれた孔子様の思想と心
は、数千年の時間と数千キロの距離を超えて、この異国の地に
生きていたのだ。まさに驚きと感激の発見であった。
その時はまだ天安門事件の直後だったので、論語を手にとっ
て読もうという気は起こらなかった。しかし、指導教官の指摘
から、幼い頃に祖父に叩き込まれた論語の言葉を思い出し、よ
うやく石氏は「論語を一度、ちゃんと読んでみよう」と決心し
たのである。
最初は金谷治や宇野哲人などの碩学の訳釈を頼りに、原文を
何回も繰り返して読んだ。そこから徐々に日本の儒学研究の大
家たちの「論語論」へと広がっていった。諸橋轍次の『論語三
十講』、吉川浩次郎の『論語のために』、安岡正篤の『論語の
活学』など、大学の図書館にある「論語」関係の本をほとんど
読んだ。
それは驚嘆と感激の連続であった。日本の研究者たちは、こ
れほどの深さで論語を理解していたのか。論語の言葉一つ一つ
が、様々な角度からその意味を深く掘り下げられて、平易にし
て心打たれる表現で解説されていた。
しかも、それらの先生方の論語を語る言葉の一つ一つには、
孔子という聖人に対する心からの敬愛と、論語の精神に対する
全身全霊の傾倒の念が込められていた。
言ってみれば、わが孔子とわが論語は、まさにこの異国
の日本の地において、最大の理解者と敬愛者を得た感じで
あった。
特に、本場の中国において、孔子と論語が、まるでゴミ
屑のように一掃されてしまった、「文化大革命」の時代を
体験した私には、この対比はあまりにも強烈なものであっ
た。私に論語の言葉を書き写させた例のノートブックを、
夜一人でひそかに燃やしたわが祖父の姿を思い出す時、隣
の文化大国の日本で広く親しまれて敬愛されていることが、
孔子様と論語にとってどれほど幸運であるのか、感嘆せず
にはいられなかったのである。[1,p151]
これは メッセージ 1 (messages_admin さん)への返信です.
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