被害者の声 続き
投稿者: kaleido_planet5 投稿日時: 2001/10/01 19:04 投稿番号: [78475 / 177456]
(msg78473の続き)
ぼくたちは7番ビルの北側に避難しました。建物からはまだ1ブロックから離れてい
ません。警備の人たちは北に行け、振り返るなと言っていました。5ブロックほど進
んで振り返って見てみました。何千人もの人たちが驚愕しながら見つめる中、最初の
ビルが倒壊しました。そんなことが起きるなんて誰も信じられませんでしたし、今で
も超現実的で想像も出来ません。次に覚えているのは、五階くらいの高さのガラスと
瓦礫の真っ黒な雲がこちらに転がるように向かってきたことです。ぼくは振り返って
大急ぎで逃げました。昨日までどうして自分がこんなに悲しんでいるのか分からな
かったけれど、それは逃げる途中で転んでしまったからです。次に起きたことが、ぼ
くにここに来てこのスピーチをさせたのです。
ぼくは仰向けに転がって、この巨大な雲が近付いてくるのを見ていました。600
フィートくらい離れていたでしょうか、もう辺りはすっかり暗くなっていました。ぼ
くは普段から首にアラビア語で安全のためのお祈りが書かれたペンダントをかけてい
ます。ちょうど十字架のようなものです。するとハシディズム派のユダヤ人が近付い
てきて、ペンダントを手に取って見たのです。彼はアラビア語で書かれた言葉を声に
出して読み上げました。次に起きたことは忘れません。強いブルックリン訛で彼は言
いました。「兄弟、嫌じゃなかったら、ガラスの雲が近付いているから、俺の手を取
りなよ、ここからずらかろう」彼はぼくが起きるのを手伝って、それからぼくたちは
まるで永遠に思えるほどの時間をずっと振り返らずに走り続けました。まさか彼のよ
うな人がぼくを助けてくれるとは思いませんでした。彼がいなければ、ぼくはきっと
ガラスと瓦礫の雲に飲まれていたでしょう。
ようやく20ブロックほど離れたところでぼくは立ち止まり、2番目のタワーが崩落
するのをぞっとしながら眺めました。タワーの下の通りに逃げ出した人がいるんだと
気付いたときには恐怖を覚えました。上にも書いたように、あのビルが崩落するなん
て誰も思わなかったのです。ショックと信じられないという気持ちのまま、ぼくたち
はミッドタウンまで徒歩で行きました。3番街と47番通りの交差点にある姉のオ
フィスまで3時間かかりました。いくつかの通りは完全に見捨てられ、完全に静か
で、車もなく、何もなく・・・ただ遠くでむせぶようにサイレンが鳴るだけでした。
ぼくはなんとか家に電話して大丈夫だと伝え、ぼくの安否を気遣う同僚と友達に連絡
を取りました。
ぼくたちはなんとかニュージャージーに車で行くことができました。ジョージ・ワシ
ントン橋を渡るときに振り返ると、タワーは見えませんでした。あれは現実のこと
だったのです。
(続きます)
ぼくたちは7番ビルの北側に避難しました。建物からはまだ1ブロックから離れてい
ません。警備の人たちは北に行け、振り返るなと言っていました。5ブロックほど進
んで振り返って見てみました。何千人もの人たちが驚愕しながら見つめる中、最初の
ビルが倒壊しました。そんなことが起きるなんて誰も信じられませんでしたし、今で
も超現実的で想像も出来ません。次に覚えているのは、五階くらいの高さのガラスと
瓦礫の真っ黒な雲がこちらに転がるように向かってきたことです。ぼくは振り返って
大急ぎで逃げました。昨日までどうして自分がこんなに悲しんでいるのか分からな
かったけれど、それは逃げる途中で転んでしまったからです。次に起きたことが、ぼ
くにここに来てこのスピーチをさせたのです。
ぼくは仰向けに転がって、この巨大な雲が近付いてくるのを見ていました。600
フィートくらい離れていたでしょうか、もう辺りはすっかり暗くなっていました。ぼ
くは普段から首にアラビア語で安全のためのお祈りが書かれたペンダントをかけてい
ます。ちょうど十字架のようなものです。するとハシディズム派のユダヤ人が近付い
てきて、ペンダントを手に取って見たのです。彼はアラビア語で書かれた言葉を声に
出して読み上げました。次に起きたことは忘れません。強いブルックリン訛で彼は言
いました。「兄弟、嫌じゃなかったら、ガラスの雲が近付いているから、俺の手を取
りなよ、ここからずらかろう」彼はぼくが起きるのを手伝って、それからぼくたちは
まるで永遠に思えるほどの時間をずっと振り返らずに走り続けました。まさか彼のよ
うな人がぼくを助けてくれるとは思いませんでした。彼がいなければ、ぼくはきっと
ガラスと瓦礫の雲に飲まれていたでしょう。
ようやく20ブロックほど離れたところでぼくは立ち止まり、2番目のタワーが崩落
するのをぞっとしながら眺めました。タワーの下の通りに逃げ出した人がいるんだと
気付いたときには恐怖を覚えました。上にも書いたように、あのビルが崩落するなん
て誰も思わなかったのです。ショックと信じられないという気持ちのまま、ぼくたち
はミッドタウンまで徒歩で行きました。3番街と47番通りの交差点にある姉のオ
フィスまで3時間かかりました。いくつかの通りは完全に見捨てられ、完全に静か
で、車もなく、何もなく・・・ただ遠くでむせぶようにサイレンが鳴るだけでした。
ぼくはなんとか家に電話して大丈夫だと伝え、ぼくの安否を気遣う同僚と友達に連絡
を取りました。
ぼくたちはなんとかニュージャージーに車で行くことができました。ジョージ・ワシ
ントン橋を渡るときに振り返ると、タワーは見えませんでした。あれは現実のこと
だったのです。
(続きます)
これは メッセージ 78473 (kaleido_planet5 さん)への返信です.
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