Baghdad Burning
投稿者: pyu_pyu_kitakaze 投稿日時: 2005/11/09 07:34 投稿番号: [174353 / 177456]
2005年11月6日
日曜日
映画と夢・・・・
(抜き書き)
〜イランとの長引く戦争の苦悩は、特に昨年来のイラクの現状を耐えがたいものにしている。占領側はアメリカ人であることを止めた。顔はアメリカ人。軍も同様。しかし、その根幹はイランのものへと、徐々に確実に変容を遂げている。
言うまでもなくその変質は、2003年にアメリカ軍の戦車の後に従ったバドル旅団やイラン拠点の政治集団のいくつかとともに始まった。それは今日も続いている。ねじ曲げられた国民投票、それにイラン=イスラム共和国をモデルとする南部イラク国家を保障した憲法がその現れだ。
国民投票の結果にはとても失望させられた。不正と闇取引(モスルは特に)のうわさが絶えなかった。すでに12月の選挙をボイコットしようといううわさが流れている。操り人形政権は占領下のイラク国民が謳歌していると主張する。彼らにとって選挙こそ、ささやかな民主主義をアピールする輝かしいチャンスだったのに。そんなチャンスはまるで台無しになった。
12月の選挙については、シスターニは今日まで殊勝げに、特定の政治団体への表だった支持を慎んでいる。11月後半か12月初めまではそんな態度が続くが、その頃には信奉者が選挙に関するファトワを出してほしいとシスターニに執拗に迫るはずだ。やがて、彼は政党のどれか一つに支持を与え、その政党に投票するのは天来の義務であると宣言するだろう。賭けてもいい。シスターニは前回の選挙と同じく統一イラク同盟(UIA)を支持するにちがいない。
おもしろいことに、今回の統一イラク同盟(UIA)の構成はイラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI)とダーワ党にとどまらない。仲間入りすると予想されるのはサドル派(マフディ軍) -- ムクタダ[訳注:ムクタダ・アル・サドル]の信奉者にほかならない! 昨年のイラク情勢を知る人は、多くがムクタダを「扇動家的聖職者」「過激派」「テロリスト」として認めるだろう。昨年は内務省からムクタダの逮捕令状まで出され、アメリカ側は「過激派聖職者」の拘留または殺害を行うと繰り返して、その方針を支持していたのだ。
(中略)
おめでとう、アメリカの皆さん! イラン強硬派の聖職者はイランを仕切っているだけではなく、イラクでも主導権を握っている。この権力の移動は、昨年、わが忠実なる最高入札者チャラビがその忠誠をイランに売り払ったときに、疑う余地がなくなった。アメリカ人やイギリス人の息子・娘たち、夫や妻たちが命を投げだそうとしているのはほかでもない。来るべき12月に、イラク人が投票に出かけて、イランの色のついた聖職者に票を投じ、私たちをたっぷり400年は後戻りさせるためなのだ。
民主国家イラクの夢はいったいどうしたのか?
イラクは、イラク人を除くあらゆる人々の夢の舞台となった。シーア派が支配するイラン型イスラム国家を創り、ナジャフの聖廟を含めるというペルシャ人の夢、イラクが西部国境の防衛線の役割を果たす汎アラブ民族主義者の夢、地域最大の富裕国の一つに恒久的軍事基地を設置し、傀儡政権を樹立することで、この領域の支配をはかるアメリカの夢、キルクークの豊富な石油資源を財源としてクルドの独立国家を目指すクルド人の夢・・・。
アメリカが力を与えた操り人形政権は、イラク人の夢を除くあらゆる夢を支持している。イラク人のイスラム教徒、キリスト教徒、アラブ人、クルド人、トルクメン人の夢・・・。一つの国として安定した豊かなイラクを建設するという夢は、過去2年、自動車爆弾や軍隊の襲撃を受け、外国に占領されているうちに、煙になって消えてしまった。
午前12時47分 リバー
バグダードバーニング by リバーベンド
http://www.geocities.jp/riverbendblog/index.html
___________________
オリジナルはこちら↓(念のため)
Baghdad Burning
http://www.riverbendblog.blogspot.com/
映画と夢・・・・
(抜き書き)
〜イランとの長引く戦争の苦悩は、特に昨年来のイラクの現状を耐えがたいものにしている。占領側はアメリカ人であることを止めた。顔はアメリカ人。軍も同様。しかし、その根幹はイランのものへと、徐々に確実に変容を遂げている。
言うまでもなくその変質は、2003年にアメリカ軍の戦車の後に従ったバドル旅団やイラン拠点の政治集団のいくつかとともに始まった。それは今日も続いている。ねじ曲げられた国民投票、それにイラン=イスラム共和国をモデルとする南部イラク国家を保障した憲法がその現れだ。
国民投票の結果にはとても失望させられた。不正と闇取引(モスルは特に)のうわさが絶えなかった。すでに12月の選挙をボイコットしようといううわさが流れている。操り人形政権は占領下のイラク国民が謳歌していると主張する。彼らにとって選挙こそ、ささやかな民主主義をアピールする輝かしいチャンスだったのに。そんなチャンスはまるで台無しになった。
12月の選挙については、シスターニは今日まで殊勝げに、特定の政治団体への表だった支持を慎んでいる。11月後半か12月初めまではそんな態度が続くが、その頃には信奉者が選挙に関するファトワを出してほしいとシスターニに執拗に迫るはずだ。やがて、彼は政党のどれか一つに支持を与え、その政党に投票するのは天来の義務であると宣言するだろう。賭けてもいい。シスターニは前回の選挙と同じく統一イラク同盟(UIA)を支持するにちがいない。
おもしろいことに、今回の統一イラク同盟(UIA)の構成はイラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI)とダーワ党にとどまらない。仲間入りすると予想されるのはサドル派(マフディ軍) -- ムクタダ[訳注:ムクタダ・アル・サドル]の信奉者にほかならない! 昨年のイラク情勢を知る人は、多くがムクタダを「扇動家的聖職者」「過激派」「テロリスト」として認めるだろう。昨年は内務省からムクタダの逮捕令状まで出され、アメリカ側は「過激派聖職者」の拘留または殺害を行うと繰り返して、その方針を支持していたのだ。
(中略)
おめでとう、アメリカの皆さん! イラン強硬派の聖職者はイランを仕切っているだけではなく、イラクでも主導権を握っている。この権力の移動は、昨年、わが忠実なる最高入札者チャラビがその忠誠をイランに売り払ったときに、疑う余地がなくなった。アメリカ人やイギリス人の息子・娘たち、夫や妻たちが命を投げだそうとしているのはほかでもない。来るべき12月に、イラク人が投票に出かけて、イランの色のついた聖職者に票を投じ、私たちをたっぷり400年は後戻りさせるためなのだ。
民主国家イラクの夢はいったいどうしたのか?
イラクは、イラク人を除くあらゆる人々の夢の舞台となった。シーア派が支配するイラン型イスラム国家を創り、ナジャフの聖廟を含めるというペルシャ人の夢、イラクが西部国境の防衛線の役割を果たす汎アラブ民族主義者の夢、地域最大の富裕国の一つに恒久的軍事基地を設置し、傀儡政権を樹立することで、この領域の支配をはかるアメリカの夢、キルクークの豊富な石油資源を財源としてクルドの独立国家を目指すクルド人の夢・・・。
アメリカが力を与えた操り人形政権は、イラク人の夢を除くあらゆる夢を支持している。イラク人のイスラム教徒、キリスト教徒、アラブ人、クルド人、トルクメン人の夢・・・。一つの国として安定した豊かなイラクを建設するという夢は、過去2年、自動車爆弾や軍隊の襲撃を受け、外国に占領されているうちに、煙になって消えてしまった。
午前12時47分 リバー
バグダードバーニング by リバーベンド
http://www.geocities.jp/riverbendblog/index.html
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オリジナルはこちら↓(念のため)
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http://www.riverbendblog.blogspot.com/
これは メッセージ 174346 (pyu_pyu_kitakaze さん)への返信です.
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