「閑居して不善を為す」ということ
投稿者: pyu_pyu_kitakaze 投稿日時: 2004/12/12 12:00 投稿番号: [172455 / 177456]
存在の耐えられないメディアのトホホさ
先日、小泉首相は「反対」6割、「賛成」3割という世論をよそに、国会終了後、閣議決定のみで自衛隊イラク派遣の延長を決めてしまった。かつては「自民党をぶっ壊す」と改革を豪語、国民の味方ぶったシュショーのメッキもボロボロにはがれてきたのだが、それにも増して情けないのは、そんなシュショーを追求しきれていないメディアの方なのかも知れない。
私事だが、先日非常に呆れた一件があった。某キー局の情報番組で、自衛隊イラク派遣延長の特集が組まれ、私の撮った自衛隊の活動に不満をもらすサマワ住民や、サドル派サマワ代表のインタビューの映像も放送されるはずだった。ところが、放送日前日になって、担当ディレクターから電話が。「志葉さん、本当にすみません。特集、飛んじゃいました」。予定されていた特集が、突然の大ニュースで放送延期或いは、お蔵入りする事自体は、よくあることである。私も普段はいちいち目くじらを立てたりはしない。しかし、である。問題はその派遣延長問題特集をすっとばした「大ニュース」だった。
それはなんと、人気タレントの島田紳助氏が、同じ吉本興業の女性社員を殴打した問題で、島田氏が略式起訴され罰金刑になった、ということらしい。はあ、そうですか。いくら何でもそれはちょっと冗談きつくないですか?約550人の自衛隊員の命や日本とイスラム圏の人々との関係、ひいては日本の安全保障を大きく左右する大問題を、首相が世論や与党内の慎重論を無視して独断で決めてしまったというこの時に、人気タレントのスキャンダルを優先するのね、あははは。
最初は「数字さえ取れればいいのか!」と激怒した私だったが、担当ディレクターが平謝りするので、何だか気の毒になってきてしまった。悪いのはディレクター氏ではない。彼の上役である。まあ、いいさ。まだ14日に放送するという手もある。もしそれで放送するならチャラにしてあげますよ。リベンジ、頑張って下さい。
メディアのダメダメぶりと言えば、もう一つ。先輩のジャーナリストでチェチェン問題に詳しい常岡浩介さんが先日、やっと帰国し電話をくれた。知っている方も多いかもしれないが、チェチェン共和国と国境を接するイングーシ共和国で取材をしていた常岡さんは、先月19日から今月3日まで、ロシア連邦保安局(FSB)に不当に身柄を拘束されていたのだ(関連情報)。KGB出身のプーチン大統領率いるロシアは、スターリン時代のソ連へ逆戻りしているかのようだ。9月の北オセチア共和国での学校占拠事件の際も、飛行機で現場に向かっていたロシア人ジャーナリストが機内でFSBに毒を盛られ、危うく死にかけた(関連情報)。だから、常岡さんもかなり危ないのでは、と私も心配していたのだ(不幸中の幸い常岡さんは拷問などは受けなかったようだ)。
ロシアでは、政府寄りのメディアもそうでないメディアも、この事件を大きく取り上げたが、日本のメディアでこの件を報道したのは、大手では共同通信と毎日新聞くらいだろうか。最近のロシアの危うさを象徴する事件だというのに、全くわかってないなぁ。
(以下省略)
志葉玲のブログ 新イラク取材日記
http://reishiva.exblog.jp/
先日、小泉首相は「反対」6割、「賛成」3割という世論をよそに、国会終了後、閣議決定のみで自衛隊イラク派遣の延長を決めてしまった。かつては「自民党をぶっ壊す」と改革を豪語、国民の味方ぶったシュショーのメッキもボロボロにはがれてきたのだが、それにも増して情けないのは、そんなシュショーを追求しきれていないメディアの方なのかも知れない。
私事だが、先日非常に呆れた一件があった。某キー局の情報番組で、自衛隊イラク派遣延長の特集が組まれ、私の撮った自衛隊の活動に不満をもらすサマワ住民や、サドル派サマワ代表のインタビューの映像も放送されるはずだった。ところが、放送日前日になって、担当ディレクターから電話が。「志葉さん、本当にすみません。特集、飛んじゃいました」。予定されていた特集が、突然の大ニュースで放送延期或いは、お蔵入りする事自体は、よくあることである。私も普段はいちいち目くじらを立てたりはしない。しかし、である。問題はその派遣延長問題特集をすっとばした「大ニュース」だった。
それはなんと、人気タレントの島田紳助氏が、同じ吉本興業の女性社員を殴打した問題で、島田氏が略式起訴され罰金刑になった、ということらしい。はあ、そうですか。いくら何でもそれはちょっと冗談きつくないですか?約550人の自衛隊員の命や日本とイスラム圏の人々との関係、ひいては日本の安全保障を大きく左右する大問題を、首相が世論や与党内の慎重論を無視して独断で決めてしまったというこの時に、人気タレントのスキャンダルを優先するのね、あははは。
最初は「数字さえ取れればいいのか!」と激怒した私だったが、担当ディレクターが平謝りするので、何だか気の毒になってきてしまった。悪いのはディレクター氏ではない。彼の上役である。まあ、いいさ。まだ14日に放送するという手もある。もしそれで放送するならチャラにしてあげますよ。リベンジ、頑張って下さい。
メディアのダメダメぶりと言えば、もう一つ。先輩のジャーナリストでチェチェン問題に詳しい常岡浩介さんが先日、やっと帰国し電話をくれた。知っている方も多いかもしれないが、チェチェン共和国と国境を接するイングーシ共和国で取材をしていた常岡さんは、先月19日から今月3日まで、ロシア連邦保安局(FSB)に不当に身柄を拘束されていたのだ(関連情報)。KGB出身のプーチン大統領率いるロシアは、スターリン時代のソ連へ逆戻りしているかのようだ。9月の北オセチア共和国での学校占拠事件の際も、飛行機で現場に向かっていたロシア人ジャーナリストが機内でFSBに毒を盛られ、危うく死にかけた(関連情報)。だから、常岡さんもかなり危ないのでは、と私も心配していたのだ(不幸中の幸い常岡さんは拷問などは受けなかったようだ)。
ロシアでは、政府寄りのメディアもそうでないメディアも、この事件を大きく取り上げたが、日本のメディアでこの件を報道したのは、大手では共同通信と毎日新聞くらいだろうか。最近のロシアの危うさを象徴する事件だというのに、全くわかってないなぁ。
(以下省略)
志葉玲のブログ 新イラク取材日記
http://reishiva.exblog.jp/
これは メッセージ 172454 (pyu_pyu_kitakaze さん)への返信です.
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