米国は深刻な状況
投稿者: pyu_pyu_kitakaze 投稿日時: 2004/12/09 18:50 投稿番号: [172442 / 177456]
イラク考評:
自衛隊派遣延長 米国は深刻な状況だ−−カート・キャンベル氏に聞く
◇カート・キャンベル氏(元米国防副次官補)
日本がイラクに自衛隊を派遣したのは、根本的には日米同盟関係のためだ。米国はもちろん日本のイラク復興支援を深く感謝している。
日本国内の派遣反対論は私が予想したより少なかった。興味深いのは、日本国民が自衛隊派遣という政策変更ではなく、イラクでの米国の任務が世界的に不人気なことや、米国がどうやってイラク情勢を軌道に乗せるかを心配していることだ。
米国のイラク侵攻は適切だったか、戦後の治安維持への努力は十分だったか、国際的な連合は広範に構築されたかなど、批判や疑問はある。この数カ月間、フィリピン、スペインなど数カ国がイラクから撤退し、オランダも撤退を決めた。ブッシュ政権が米国をこうした状況に追い込んだことに不満を感じている。
率直に言って我々は深刻な状況にある。米国には勝利を目指すより他に選択肢はほとんどない。(米軍の)撤退や敗北は米国にとって破滅的な結果を招く。自衛隊の派遣延長で、日本が今後も米国とともにあるということは、こんな絶望的な状況下では、米国の任務にとって意義深い励ましになる。自衛隊の派遣延長はいいことだ。
しかし、南部サマワも含めてイラク全土が危険地域だ。(日本政府は)サマワがイラク復興特別措置法の言う「非戦闘地域」であることを望んだと思うが、「非戦闘地域」かどうかという定義にはあまり意味がない。自衛隊が戦闘に巻き込まれる可能性を排除できない。自衛隊員に犠牲者が出れば、小泉純一郎首相は重大な危機に直面するだろう。短期間にイラクの治安が改善するとは思えない。
自衛隊はイラクにありながら自分たちの身を実際には守れない。自衛隊は政治的支持の象徴だ。象徴は政治において重要であり、感謝され、理解されてもいる。だが(オランダ軍の撤退後に)米軍や他国軍が自衛隊をどう支援できるか分からない。私ならこの状況で非戦闘的貢献はさせない。イラクに必要なのは、自分たちの身を守ることのできる人々だ。
日本はイラクからの「出口戦略」を心配する必要はない。それは米国の問題だ。日本はイラクでの日々の状況に直接にかかわっているわけではないのだから。仮に自衛隊がイラクから撤退しても、日米関係は全般に非常に良好で、小泉・ブッシュ関係は強固であり、深刻な打撃にはならないだろう。各国が独自の政策を持っていることは理解されている。自衛隊が撤退すれば、ブッシュ政権に不安を呼び起こすことは間違いないが、危機は招かないだろう。
日米関係で一つ心配しているのは、アーミテージ国務副長官ら力強い日本の友人たちが政権を去ることになり、ブッシュ政権2期目の新対日チームがこれまでのように強固な日米関係への関与を続けるかどうかはっきりしないことだ。【聞き手・ワシントン佐藤千矢子】
■人物略歴
1957年生まれ。クリントン政権の95〜00年に国防副次官補(東アジア・太平洋担当)。現在は米シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」上級副所長。
毎日新聞 2004年12月9日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20041209ddm005070149000c.html
___________________
・・・天木氏が、ブログで取り上げている。
天木直人 12月9日 メディア裏読み
米国は深刻な状況だ
9日の毎日新聞において、日本の自衛隊派遣延長に関するカート・キャンベル元米国防
副次官補のコメントが掲載されていた。彼はクリントン政権下の1995年〜2000年に、日本
との安保関係を担当した中心人物の一人である。民主党政権下での対日責任者であった
という点を差し引いても、米国の専門家が、ブッシュ政権がイラク政策で苦しい状況にある
ことを認めているのだ。自衛隊派遣延長の決定を前にして小泉首相に聞かせたい発言で
ある。
(以下略:毎日新聞記事の引用)
自衛隊派遣延長 米国は深刻な状況だ−−カート・キャンベル氏に聞く
◇カート・キャンベル氏(元米国防副次官補)
日本がイラクに自衛隊を派遣したのは、根本的には日米同盟関係のためだ。米国はもちろん日本のイラク復興支援を深く感謝している。
日本国内の派遣反対論は私が予想したより少なかった。興味深いのは、日本国民が自衛隊派遣という政策変更ではなく、イラクでの米国の任務が世界的に不人気なことや、米国がどうやってイラク情勢を軌道に乗せるかを心配していることだ。
米国のイラク侵攻は適切だったか、戦後の治安維持への努力は十分だったか、国際的な連合は広範に構築されたかなど、批判や疑問はある。この数カ月間、フィリピン、スペインなど数カ国がイラクから撤退し、オランダも撤退を決めた。ブッシュ政権が米国をこうした状況に追い込んだことに不満を感じている。
率直に言って我々は深刻な状況にある。米国には勝利を目指すより他に選択肢はほとんどない。(米軍の)撤退や敗北は米国にとって破滅的な結果を招く。自衛隊の派遣延長で、日本が今後も米国とともにあるということは、こんな絶望的な状況下では、米国の任務にとって意義深い励ましになる。自衛隊の派遣延長はいいことだ。
しかし、南部サマワも含めてイラク全土が危険地域だ。(日本政府は)サマワがイラク復興特別措置法の言う「非戦闘地域」であることを望んだと思うが、「非戦闘地域」かどうかという定義にはあまり意味がない。自衛隊が戦闘に巻き込まれる可能性を排除できない。自衛隊員に犠牲者が出れば、小泉純一郎首相は重大な危機に直面するだろう。短期間にイラクの治安が改善するとは思えない。
自衛隊はイラクにありながら自分たちの身を実際には守れない。自衛隊は政治的支持の象徴だ。象徴は政治において重要であり、感謝され、理解されてもいる。だが(オランダ軍の撤退後に)米軍や他国軍が自衛隊をどう支援できるか分からない。私ならこの状況で非戦闘的貢献はさせない。イラクに必要なのは、自分たちの身を守ることのできる人々だ。
日本はイラクからの「出口戦略」を心配する必要はない。それは米国の問題だ。日本はイラクでの日々の状況に直接にかかわっているわけではないのだから。仮に自衛隊がイラクから撤退しても、日米関係は全般に非常に良好で、小泉・ブッシュ関係は強固であり、深刻な打撃にはならないだろう。各国が独自の政策を持っていることは理解されている。自衛隊が撤退すれば、ブッシュ政権に不安を呼び起こすことは間違いないが、危機は招かないだろう。
日米関係で一つ心配しているのは、アーミテージ国務副長官ら力強い日本の友人たちが政権を去ることになり、ブッシュ政権2期目の新対日チームがこれまでのように強固な日米関係への関与を続けるかどうかはっきりしないことだ。【聞き手・ワシントン佐藤千矢子】
■人物略歴
1957年生まれ。クリントン政権の95〜00年に国防副次官補(東アジア・太平洋担当)。現在は米シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」上級副所長。
毎日新聞 2004年12月9日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20041209ddm005070149000c.html
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・・・天木氏が、ブログで取り上げている。
天木直人 12月9日 メディア裏読み
米国は深刻な状況だ
9日の毎日新聞において、日本の自衛隊派遣延長に関するカート・キャンベル元米国防
副次官補のコメントが掲載されていた。彼はクリントン政権下の1995年〜2000年に、日本
との安保関係を担当した中心人物の一人である。民主党政権下での対日責任者であった
という点を差し引いても、米国の専門家が、ブッシュ政権がイラク政策で苦しい状況にある
ことを認めているのだ。自衛隊派遣延長の決定を前にして小泉首相に聞かせたい発言で
ある。
(以下略:毎日新聞記事の引用)
これは メッセージ 172441 (pyu_pyu_kitakaze さん)への返信です.
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