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『涙がキラリ☆』解釈

投稿者: yamaokikayoko 投稿日時: 2002/11/06 16:29 投稿番号: [149477 / 177456]
♪目覚めてすぐのコウモリが   飛びはじめる夕暮れに


  夜行性ののコウモリは「悪魔」を感じさせる。   
  彼女を死の世界へとさらって行くようなイメージ。
  正宗の最愛の「君」の不治の病が発覚し、最初の入院をした頃のことを歌っていると解釈する。
  この女性が亡くなったのは他の歌やスピッツデビュー日などからも三月末辺りだと思われる。
  また、「君」の元気だったことを象徴する最後の夏を表現する歌(『夏が終わる』参照)などもあるので、この歌に出てくる「浴衣」や「花火」などの「夏」イメージは、実際は秋口の時期のことだと推測される。
  概念的には「陰陽」でいうところの「陰」のモードに入っていく感じを表している。精神世界主体の。


♪バレないように連れ出すから   カギはあけておいてよ

  まだ君があの世へ連れて行かれてしまわないように…悪魔に気づかれないようにするから…危険だけどそっと君の魂の扉をあけておいてよ…とても大切なことを伝えたいんだ…


♪君の記憶の片隅に   居座ることを   今決めたから
  弱気なままのまなざしで   夜が明けるまで見つめているよ

  君が死んでしまう前に俺の深い気持ちを瞳で告白する。俺の魂と君の魂の融合をここで二人で確認し合うんだ。
  現実、君を失う悲しみはこらえようがない…でも…死んでも絶対に俺を忘れないで…ずっとずっと…   


♪同じ涙がキラリ 俺が天使だったなら
星を待っている二人 せつなさにキュッとなる
心と心をつないでる かすかな光


  語ることもなく見つめあう二人。
  「俺が天使だったなら…君を死なせやしないのに…」
  愛し合う二人の目に涙が浮かぶ。
  死を待つばかりの二人…切なさに胸が締めつけられている状況。
  そんな中二人は、何か普遍的な大きなもので永遠につながっていることを…かすかだが確実に感じ合っていたんだ。
  死別を前にした二人の絶望、恐怖、悲しみの中に一筋の光が…


♪浴衣の袖のあたりから   漂う夏の景色
  浮かんで消えるガイコツが   鳴らすよ恋のリズム

  入院ベッドの君は浴衣姿。浴衣と言えば「君」が無邪気に夢を描いていたついこの間の夏の風景を思い出してしまう。
  病室に鳴り響く瀕死の心電図を花火に見立てる。
  「君」が元気だった夏は、淡い恋心でいっぱいだったのに…  
 

♪映し出された思い出は   みな幻に変わってくのに
何も知らないこの惑星は   世界をのせて まわっているよ


  あの夏の頃の恋心も思い出も「君」が死んだらみな幻となってしまう。
  それなのにこの世の中ってのは、何事もないかのように毎日毎日新しい「記憶」を全ての人に与えつづける。
  こんなに大切な「君」を失った俺に「新しい記憶」なんてもう必要ないのに!!


♪同じ涙がキラリ 俺が天使だったなら
  本当はちょっと触りたい 南風やって来い


  通じ合う心で涙する二人。
  俺が天使だったら…今ここに吹いている「冷たい死の風」を「健康的な南風」にしてやる…そして…
  あの夏の頃のような淡い恋心、触れ合える気持ち良さと手放しの幸福感を取り戻したいんだ。
 

♪二度と戻らない この時を 焼きつける

  儚い命の「君」…生きている「君」はもう秒読みなのである


♪同じ涙がキラリ 俺が天使だったなら
  星を待っている二人 せつなさにキュッとなる
  心と心をつないでる かすかな光
 

  切なさの極致の状況下、瞳と瞳で通じ合っている。

  『帰り道』での「かすんだ月」は、このとき君を見つめていた正宗の涙目を表す。
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