アメリカの「報復戦争」と国連制裁 4
投稿者: ojyamajyoyo 投稿日時: 2002/07/07 00:03 投稿番号: [144814 / 177456]
国連制裁へのアフガニスタン人民の怒り
「制裁は、一般のアフガン人を苦しめる意図のものではない。」といくら弁解しようとも、当のアフガニスタンの人々がその本質を見抜いている。以下は今年一月国連制裁実施直後の人々の声である。
報道によれば、ジャララバードの人々は、「国連制裁による不安感と孤立感の結果、ほとんどの物の値段が上がり、もともと弱含みの通貨アフガニは暴落を続けている。怒りとやりきれなさでいっぱいだ」と、口をそろえる。
「タジ・ビビさんは、県都ジャララバードの、悪臭がただよう病院の外にしゃがみこんでいたが、国連制裁の話になると、はじかれたように立ち上がった。全身を覆うブルカ(女性の伝統的衣服。黒くて長いショール)の下から、こぶしを突き出す。突然の荒々しい腕の動きで5歳になる自分の娘を転ばせてしまう、が、助け起こそうともせず、彼女は叫んだ:「いったい国連は何をするつもりなんですか! 何のためにわたしたちを罰し、苦しめるのか。もうお財布は、からっぽです。おなかも、からっぽ。今朝だって、この子に、いちばん安いパンのたったひときれだって、食べさせてやれなかったんです。これが正義なんですか? これは虐待です」
「干ばつで助けてほしいというとき、助けの代わりに罰をくれなさる。あたしの村じゃ、家畜もみんな死んじまい、川もひあがっちまって、どこにも水がない。どこにも、だよ」トル・ジャンさんは言う。この日は病気の息子を病院に連れてきたのだそうだ。「一滴でも水を見つけられたら、幸運者だよ」
(以上AP電2001/1/19 "Afghanistan's Poorest Say UN sanctions Hurting Them Most"の抜粋。HP「妖精現実フェアリアル」の翻訳より引用)
国連主導の新政権構想はアメリカの目指してきた道
タリバン政権の崩壊を見越して、国連が新政権樹立の主導権をとるという動きが出ている。これこそアメリカが「制裁と援助」によって目指してきた道である。テロは決定的な意味を持ったとはいえ、米の対アフガニスタン政策を加速するひとつのきっかけにすぎなかったのではないだろうか。
■ 現在の時期の空爆、対アフガン戦争は絶対に許されない。数十万人の死者=餓死者、凍死者が出るのは不可避。
現在の時期のアメリカの空爆、対アフガニスタン侵略戦争は以下の二つの意味からだけでも決定的に誤りである。破滅的な結果をもたらす。
第一に、10/11月から雨期に入り、5月頃に収穫を目指すという農業サイクルの端緒の時期、秋蒔きの種蒔きの時期に全土を攻撃目標にする事の意味を問題にしなければならない。直接に国土の15%の農地をどれだけ破壊するかは別にして、このことの否定的な影響は計り知れない。(ナンとその原料の小麦粉を主食とするアフガニスタンでは、穀物生産の約8割が小麦を中心とする麦類であり、その小麦は、秋から冬にかけて作付けされる)。すでに戦争準備と数日の空爆によって、多くの農民が畑を捨て畜産を手放し種子を食糧にし住み慣れた土地を離れている。このままさらに攻撃が続き本格的な戦争状態になれば、今回の大干ばつが1999年の5月に始まったように、小麦の収穫期に当たる2002年の5月には、大不作、大飢饉が未曾有の規模で襲うことになるだろう。
第二に、国連援助の政治的意義はここではおくとして、国連と関連団体の食料援助は、雪で交通が寸断される前の10月中、遅くとも11月半ばには各地の倉庫に運び込み、備蓄しなければならない。陸路でトラックによる大規模輸送以外に手段はない。300万人、500万人が冬の寒さに耐え、飢えをしのぐに足るだけの大量の物資が必要である。それよりも、すでにWFPの備蓄は2〜3週間分しかなく、時間はない。この冬だけで、数十万人の餓死者、凍死者がでるとも予想されている。WFPは食糧搬入ができなければ北部だけでも160万人が飢餓状態に陥るとしている。北部、西部では特に干ばつの被害が大きく、北東部バダクシャンでは住民の8割が食糧支援を受けている。
「制裁は、一般のアフガン人を苦しめる意図のものではない。」といくら弁解しようとも、当のアフガニスタンの人々がその本質を見抜いている。以下は今年一月国連制裁実施直後の人々の声である。
報道によれば、ジャララバードの人々は、「国連制裁による不安感と孤立感の結果、ほとんどの物の値段が上がり、もともと弱含みの通貨アフガニは暴落を続けている。怒りとやりきれなさでいっぱいだ」と、口をそろえる。
「タジ・ビビさんは、県都ジャララバードの、悪臭がただよう病院の外にしゃがみこんでいたが、国連制裁の話になると、はじかれたように立ち上がった。全身を覆うブルカ(女性の伝統的衣服。黒くて長いショール)の下から、こぶしを突き出す。突然の荒々しい腕の動きで5歳になる自分の娘を転ばせてしまう、が、助け起こそうともせず、彼女は叫んだ:「いったい国連は何をするつもりなんですか! 何のためにわたしたちを罰し、苦しめるのか。もうお財布は、からっぽです。おなかも、からっぽ。今朝だって、この子に、いちばん安いパンのたったひときれだって、食べさせてやれなかったんです。これが正義なんですか? これは虐待です」
「干ばつで助けてほしいというとき、助けの代わりに罰をくれなさる。あたしの村じゃ、家畜もみんな死んじまい、川もひあがっちまって、どこにも水がない。どこにも、だよ」トル・ジャンさんは言う。この日は病気の息子を病院に連れてきたのだそうだ。「一滴でも水を見つけられたら、幸運者だよ」
(以上AP電2001/1/19 "Afghanistan's Poorest Say UN sanctions Hurting Them Most"の抜粋。HP「妖精現実フェアリアル」の翻訳より引用)
国連主導の新政権構想はアメリカの目指してきた道
タリバン政権の崩壊を見越して、国連が新政権樹立の主導権をとるという動きが出ている。これこそアメリカが「制裁と援助」によって目指してきた道である。テロは決定的な意味を持ったとはいえ、米の対アフガニスタン政策を加速するひとつのきっかけにすぎなかったのではないだろうか。
■ 現在の時期の空爆、対アフガン戦争は絶対に許されない。数十万人の死者=餓死者、凍死者が出るのは不可避。
現在の時期のアメリカの空爆、対アフガニスタン侵略戦争は以下の二つの意味からだけでも決定的に誤りである。破滅的な結果をもたらす。
第一に、10/11月から雨期に入り、5月頃に収穫を目指すという農業サイクルの端緒の時期、秋蒔きの種蒔きの時期に全土を攻撃目標にする事の意味を問題にしなければならない。直接に国土の15%の農地をどれだけ破壊するかは別にして、このことの否定的な影響は計り知れない。(ナンとその原料の小麦粉を主食とするアフガニスタンでは、穀物生産の約8割が小麦を中心とする麦類であり、その小麦は、秋から冬にかけて作付けされる)。すでに戦争準備と数日の空爆によって、多くの農民が畑を捨て畜産を手放し種子を食糧にし住み慣れた土地を離れている。このままさらに攻撃が続き本格的な戦争状態になれば、今回の大干ばつが1999年の5月に始まったように、小麦の収穫期に当たる2002年の5月には、大不作、大飢饉が未曾有の規模で襲うことになるだろう。
第二に、国連援助の政治的意義はここではおくとして、国連と関連団体の食料援助は、雪で交通が寸断される前の10月中、遅くとも11月半ばには各地の倉庫に運び込み、備蓄しなければならない。陸路でトラックによる大規模輸送以外に手段はない。300万人、500万人が冬の寒さに耐え、飢えをしのぐに足るだけの大量の物資が必要である。それよりも、すでにWFPの備蓄は2〜3週間分しかなく、時間はない。この冬だけで、数十万人の餓死者、凍死者がでるとも予想されている。WFPは食糧搬入ができなければ北部だけでも160万人が飢餓状態に陥るとしている。北部、西部では特に干ばつの被害が大きく、北東部バダクシャンでは住民の8割が食糧支援を受けている。
これは メッセージ 144813 (ojyamajyoyo さん)への返信です.
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