パレスチナの悲鳴 (中)
投稿者: arisugawahiro_0 投稿日時: 2002/04/30 10:12 投稿番号: [141173 / 177456]
戦火の自治区から
東京新聞4月30日
「止まれ」兵士は耳の不自由な弟を撃った
イスラエル軍が侵攻したパレスチナ自治区で負傷した多くのパレスチナ人たちが、設備の整ったエルサレムの病院に収容されている。攻撃の直接的な負傷者だけでなく、慢性疾患を持つ人たちが軍による移動禁止で治療を受けられず、死亡するケースも続出している。(エルサレムで、鈴木 穣)
■「怖くなかった」弱音はかぬ14歳
「戦車が来たって、ちっとも怖くなかったよ」
イスラエルでもパレスチナ人が多く住む東エルサレムにあるマカッサド病院でシャーヘル・ジャルナーブ君(14)は、侵攻してきたイスラエル軍の戦車から撃たれた時の気持ちを、はにかみながらそう答えた。パレスチナ人の男の子は弱音をはかない。けなげに意地を見せるが、その時の状況は過酷だったようだ。
シャーヘル君は自治区トルカレム近郊のデンナービ村に住んでいる。今月、家族や村の人たち二十一人と近くの畑に出ていた時だった。
「お父さんと一緒に、キュウリの種まきを手伝ってたんだ。そしたら突然、戦車が来て撃たれたんだ」
幸い一命は取り留めたが、銃弾はシャーヘル君の右ほおから左ほおを貫通した。大人たちは撃たれなかった。子どもを故意に狙ったかは不明だが、簡単に子どもが戦闘に巻き込まれた。将来の夢を聞くと「勉強が好きだし、教えることも好きだから小学校の先生になりたい」と話してくれたが、不安は隠せない様子だ。
同病院はヨルダン川西岸のパレスチナ自治区に住むパレスチナ人たちを受け入れているエルサレムでは数少ない病院。主に外傷患者が運ばれてくる。「現在、イスラエル軍の攻撃で負傷した患者十一人が治療を受けている。移動が禁止され、この病院までたどり着けない負傷者がいる状況は続いている」とハッレド・クレイ院長は説明する。
ムハムッド・シャドゥディ君(13)も入院患者だ。パレスチナ武装兵らが多数ろう城しているとして、イスラエル軍に包囲され緊張が続く聖誕教会がある自治区、ベツレヘム内のドヘイシャ難民キャンプから来た。
同キャンプはエルサレムで発生した自爆テロの犯人が居住していたとして、先月初め、イスラエル軍の武装ヘリや戦車による激しい報復攻撃に遭った。外出禁止令が出されていたが、子どもで事情がのみ込めないムハムッド君はその最中、友人二人と自宅前で遊んでいて攻撃を受けた。
右手首切断、左腕と両足を複雑骨折する重傷。精神的なショックも大きく「痛みは前より良くなったけど…」と言葉少なだ。専門治療を受けるため米NGO(非政府組織)の支援で米国で治療を受ける計画も検討されている。
自治区の一つ、アイザリアで今月十八日、家の前に出たところを撃たれたファデル・シャリエフ・ハラークさん(22)は耳と言葉に障害を持っている。付きっきりで看病する兄のハルビさん(34)は「兵士に止まれと言われたが聞こえず、従わなかったら撃たれた。聞こえないし話せないのにどうやって制止が分かるんだ」と声を震わせる。
「止まれ」兵士は耳の不自由な弟を撃った
イスラエル軍が侵攻したパレスチナ自治区で負傷した多くのパレスチナ人たちが、設備の整ったエルサレムの病院に収容されている。攻撃の直接的な負傷者だけでなく、慢性疾患を持つ人たちが軍による移動禁止で治療を受けられず、死亡するケースも続出している。(エルサレムで、鈴木 穣)
■「怖くなかった」弱音はかぬ14歳
「戦車が来たって、ちっとも怖くなかったよ」
イスラエルでもパレスチナ人が多く住む東エルサレムにあるマカッサド病院でシャーヘル・ジャルナーブ君(14)は、侵攻してきたイスラエル軍の戦車から撃たれた時の気持ちを、はにかみながらそう答えた。パレスチナ人の男の子は弱音をはかない。けなげに意地を見せるが、その時の状況は過酷だったようだ。
シャーヘル君は自治区トルカレム近郊のデンナービ村に住んでいる。今月、家族や村の人たち二十一人と近くの畑に出ていた時だった。
「お父さんと一緒に、キュウリの種まきを手伝ってたんだ。そしたら突然、戦車が来て撃たれたんだ」
幸い一命は取り留めたが、銃弾はシャーヘル君の右ほおから左ほおを貫通した。大人たちは撃たれなかった。子どもを故意に狙ったかは不明だが、簡単に子どもが戦闘に巻き込まれた。将来の夢を聞くと「勉強が好きだし、教えることも好きだから小学校の先生になりたい」と話してくれたが、不安は隠せない様子だ。
同病院はヨルダン川西岸のパレスチナ自治区に住むパレスチナ人たちを受け入れているエルサレムでは数少ない病院。主に外傷患者が運ばれてくる。「現在、イスラエル軍の攻撃で負傷した患者十一人が治療を受けている。移動が禁止され、この病院までたどり着けない負傷者がいる状況は続いている」とハッレド・クレイ院長は説明する。
ムハムッド・シャドゥディ君(13)も入院患者だ。パレスチナ武装兵らが多数ろう城しているとして、イスラエル軍に包囲され緊張が続く聖誕教会がある自治区、ベツレヘム内のドヘイシャ難民キャンプから来た。
同キャンプはエルサレムで発生した自爆テロの犯人が居住していたとして、先月初め、イスラエル軍の武装ヘリや戦車による激しい報復攻撃に遭った。外出禁止令が出されていたが、子どもで事情がのみ込めないムハムッド君はその最中、友人二人と自宅前で遊んでいて攻撃を受けた。
右手首切断、左腕と両足を複雑骨折する重傷。精神的なショックも大きく「痛みは前より良くなったけど…」と言葉少なだ。専門治療を受けるため米NGO(非政府組織)の支援で米国で治療を受ける計画も検討されている。
自治区の一つ、アイザリアで今月十八日、家の前に出たところを撃たれたファデル・シャリエフ・ハラークさん(22)は耳と言葉に障害を持っている。付きっきりで看病する兄のハルビさん(34)は「兵士に止まれと言われたが聞こえず、従わなかったら撃たれた。聞こえないし話せないのにどうやって制止が分かるんだ」と声を震わせる。
これは メッセージ 141172 (arisugawahiro_0 さん)への返信です.
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