大いなる幻想
投稿者: marchingpeople 投稿日時: 2002/04/18 10:08 投稿番号: [140494 / 177456]
冷戦期の欧州では、通常兵力で勝るワルシャワ条約機構が西側に攻め込んだ時にNATOは米国の核によって対抗する、つまり先制使用を大きな柱としてきました。またこの先制使用ドクトリンは今も放棄されてませんし、「核を持たない国には核を使わない」消極的安全保障についても米国は鼻で笑っています。
また戦争では、マッカーサー国連軍総司令官が原爆投下などを主張していますし、ベトナム戦争ではジョンソン大統領が「核兵器を使用して「第三次世界大戦」を引き起こさないかぎり、ベトナムのゲリラを打ち負かせないとも思っていた」とありますし、ニクソン大統領は「私はむしろ核兵器を使ってみたい」と言い出し、これに対しキッシンジャー補佐官は「それはやりすぎだと思います」と反論しています。
さらにキューバ危機のさいは、当時、欧州に配備されクレムリンに数十分で到達する防ぎようのない核兵器を配備していた米国の反応は驚きを禁じ得ません。
》−全人類に対する責任−
》 われわれの反撃を決定するさい、トルコや他のNATO諸国に、どんな役割をもさせる
》べきであろうか。きわめて短時間の内に、これらの国々は生死をかけた決定に直面するか
》も知れないのだ。そうした事態が起こらぬうちに、これらの諸国は、米国の決定しようとす
》る行動について、意見を述べるまではゆかなくても、知らされる権利は持つべきではなか
》ろうか。その決定がこれらの諸国に、急速な、そして恐らくは破壊的な影響を与えそうであ
》ってみれば、なおさらそうではないか。
元合衆国司法長官ロバード・ケネディ著 「13日間」より
核兵器配備を阻止するためには核戦争も辞さない当時の考えは、今で言えば自爆テロ犯の論理に近いと考える人もいるでしょう。引いたソ連を評価するのか、核戦争を引き起こしても阻止しようとした米国を評価するべきはわかりませんが、同盟国にも「知らされる権利」があると考える大統領もいるみたいです。
過去をみると、核の使用を進言できる最高司令官、側近中の側近、核のボタンを握る大統領自身が危機の際に核の使用を考えたようです。使用されなかったのは他の要因、偶然が大きく作用したのでしょう。
先日スクープされた国防省による「核戦略見直し計画」は、具体的な国名が上がり問題になりましたが、「先制不使用、消極的安全保障」を否定する米国の立場から考えれば、現状に沿った見直しに過ぎません。より深刻なのは核の抑止力より破壊力を評価するようになっている点です。
具体的には、現存する唯一の地下攻撃用のB-61-11バンカーバスターと呼ばれる戦術核の能力では、対応が不十分だとの判断を示して攻撃目標をピンポイントできるより小型の核兵器開発を命じている事です。 この様な核兵器は心理的な抵抗を少なくした「使いやすい核兵器」とも言えます。
NMDでも核の破壊力を評価して迎撃に使用することを考えているようです(先日の実験でも標的のミサイルに誘導装置を付けてたぐらいで、未だに技術的な問題が解決していないようです、だからこの様な発想が出てきたのでしょう。2026年には配備が完了するというNMDですが何か遅れてはならない理由があるのでしょうか(苦笑) )。もっともSDIの頃も成層圏で核爆発を起こし、その電磁パルスでミサイルの無効化しようとしていましたが。。。それにNMD自体も核の均衡を破り、米国が一方的な使用を容易にする状況を生み出します。
しかし核の使用は、使用されるまでわかりません(笑)。今言えるのは核の使用が想定されるケースとして(1)通常兵器では撃破できない敵(2)核や生物・化学兵器による攻撃への報復(3)予想を超える軍事上の展開があるだけです。このいずれかの状況が現実になったときは、米軍が壊滅的な危機に瀕している状況です。
その時の大統領は使用を控え世界的な危機を救った大統領と国内の世論に評価されるのでしょうか?。
それとも、決断を下し「多くのアメリカ人の命を救い、降伏により結果的に敵国の市民の命も救った」と偉大な大統領と評価されるのでしょうか。
核は一度でも使われれば、それは悲劇的な結果になります。やはり、使う使わないより、使う状況を作らない事が重要でしょう。
中東は米国が、印パは日英で分担したほうが良いみたいです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020408-00003014-mai-int
また戦争では、マッカーサー国連軍総司令官が原爆投下などを主張していますし、ベトナム戦争ではジョンソン大統領が「核兵器を使用して「第三次世界大戦」を引き起こさないかぎり、ベトナムのゲリラを打ち負かせないとも思っていた」とありますし、ニクソン大統領は「私はむしろ核兵器を使ってみたい」と言い出し、これに対しキッシンジャー補佐官は「それはやりすぎだと思います」と反論しています。
さらにキューバ危機のさいは、当時、欧州に配備されクレムリンに数十分で到達する防ぎようのない核兵器を配備していた米国の反応は驚きを禁じ得ません。
》−全人類に対する責任−
》 われわれの反撃を決定するさい、トルコや他のNATO諸国に、どんな役割をもさせる
》べきであろうか。きわめて短時間の内に、これらの国々は生死をかけた決定に直面するか
》も知れないのだ。そうした事態が起こらぬうちに、これらの諸国は、米国の決定しようとす
》る行動について、意見を述べるまではゆかなくても、知らされる権利は持つべきではなか
》ろうか。その決定がこれらの諸国に、急速な、そして恐らくは破壊的な影響を与えそうであ
》ってみれば、なおさらそうではないか。
元合衆国司法長官ロバード・ケネディ著 「13日間」より
核兵器配備を阻止するためには核戦争も辞さない当時の考えは、今で言えば自爆テロ犯の論理に近いと考える人もいるでしょう。引いたソ連を評価するのか、核戦争を引き起こしても阻止しようとした米国を評価するべきはわかりませんが、同盟国にも「知らされる権利」があると考える大統領もいるみたいです。
過去をみると、核の使用を進言できる最高司令官、側近中の側近、核のボタンを握る大統領自身が危機の際に核の使用を考えたようです。使用されなかったのは他の要因、偶然が大きく作用したのでしょう。
先日スクープされた国防省による「核戦略見直し計画」は、具体的な国名が上がり問題になりましたが、「先制不使用、消極的安全保障」を否定する米国の立場から考えれば、現状に沿った見直しに過ぎません。より深刻なのは核の抑止力より破壊力を評価するようになっている点です。
具体的には、現存する唯一の地下攻撃用のB-61-11バンカーバスターと呼ばれる戦術核の能力では、対応が不十分だとの判断を示して攻撃目標をピンポイントできるより小型の核兵器開発を命じている事です。 この様な核兵器は心理的な抵抗を少なくした「使いやすい核兵器」とも言えます。
NMDでも核の破壊力を評価して迎撃に使用することを考えているようです(先日の実験でも標的のミサイルに誘導装置を付けてたぐらいで、未だに技術的な問題が解決していないようです、だからこの様な発想が出てきたのでしょう。2026年には配備が完了するというNMDですが何か遅れてはならない理由があるのでしょうか(苦笑) )。もっともSDIの頃も成層圏で核爆発を起こし、その電磁パルスでミサイルの無効化しようとしていましたが。。。それにNMD自体も核の均衡を破り、米国が一方的な使用を容易にする状況を生み出します。
しかし核の使用は、使用されるまでわかりません(笑)。今言えるのは核の使用が想定されるケースとして(1)通常兵器では撃破できない敵(2)核や生物・化学兵器による攻撃への報復(3)予想を超える軍事上の展開があるだけです。このいずれかの状況が現実になったときは、米軍が壊滅的な危機に瀕している状況です。
その時の大統領は使用を控え世界的な危機を救った大統領と国内の世論に評価されるのでしょうか?。
それとも、決断を下し「多くのアメリカ人の命を救い、降伏により結果的に敵国の市民の命も救った」と偉大な大統領と評価されるのでしょうか。
核は一度でも使われれば、それは悲劇的な結果になります。やはり、使う使わないより、使う状況を作らない事が重要でしょう。
中東は米国が、印パは日英で分担したほうが良いみたいです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020408-00003014-mai-int
これは メッセージ 140363 (aznrsrsnsn さん)への返信です.
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