横から失礼
投稿者: nuketusetus 投稿日時: 2002/04/17 22:21 投稿番号: [140471 / 177456]
>アメリカが政治的軍事的にイスラエルを支援しなかったら、現在のイスラエルのような、
>武力で何でも解決しようとする居丈高な態度を産み出しはしなかったと予想しますが…
古代ローマ帝国の時代、ユダヤ人は彼らにとっての「アメリカ」がなくとも度々
強大なローマ帝国に対し反旗を翻した民族です。仮にアメリカ(および西側
諸国)がイスラエルに対し軍事的支援を与えなければ、イスラエルがなんでも
武力行使で解決する国家にならなかったという見方には疑問がありますし、
仮にイスラエルが軍事力を行使することに躊躇いを抱く国家になったとしても、
それで中東が平和な地域になると言うわけでもありません。中東戦争は
イスラエルが常に開戦のイニシアティブをもっていたわけではないからです。
>19世紀から20世紀までのこの地域の歴史を勉強すると、イスラムの人たちが
>欧米の人たちに対して懐いている不信感が、尋常なものでなかったとしても
>不思議ではないように思えます。
16世紀から19世紀までの中南米の歴史を見れば、この地域の人たちが欧米諸国に
対してどうしてイスラム諸国の人たちが抱くのと同程度に不信感を持たないのか
不思議に思いますし、インドもアジアもオセアニアにも同じことが言えます。
単に歴史的な部分だけで説明を付けようとするのではなく、この地域の文明、
宗教、人々の価値観、そういったものから考えてみる必要があるかと思います。
>石油を武器に使おうと最初に提唱したのは、確か第4次中東戦争のときの
>サウジの故ファイサル国王だったと思います。
>「弱みに付け込んで優位に立とうとする」などと表現すべきものかどうか
>疑問です。
>アラブは軍事的に劣勢でしたし、国連もアメリカの拒否権行使にあって
>頼りにならない状況でした…といったことを考えるとやむをえない
>ことではなかったでしょうか?
戦争に負けたことを指して軍事的に劣勢だったとする結果主義的な視点からは
確かに第4次中東戦争における軍事的強者はイスラエルだったと言えるでしょうが、
戦争の勝ち負けが必然だけでなく偶然もが支配する領域にある以上、単に結果
だけを見て、開戦前の軍事的優劣をさかのぼって決めることはそれほど意味の
あることではありません。
では開戦前の戦力配置はどうだったかと言えば、イスラエルとシリア・エジプト
の戦力比は数にして約10倍、兵器の質でも今ほどの歴然とした差はありません。
確かに空軍力はイスラエルに分がありましたが、アラブ側はソ連から供与された
最新鋭の対空ミサイルを多数配備しており、戦車でも105mm砲搭載のイスラエル軍
M60とセンチュリオン戦車がアラブ側の115mm砲搭載T-62戦車に対して持つ優位は
5倍以上の数の比を考えれば僅かなものと言わざるを得ません。
ちなみにこの戦争の火蓋はアラブ軍が先に切って落とし(しかもユダヤ教の祝日
ヨム・キプールの日を狙って奇襲攻撃をかけ)たものであって、アメリカが
拒否権を使わずとも、この戦争に関してだけを見れば安全保障理事会でイスラエルが
一方的に非難されるということにはならなかったかと思います。
>武力で何でも解決しようとする居丈高な態度を産み出しはしなかったと予想しますが…
古代ローマ帝国の時代、ユダヤ人は彼らにとっての「アメリカ」がなくとも度々
強大なローマ帝国に対し反旗を翻した民族です。仮にアメリカ(および西側
諸国)がイスラエルに対し軍事的支援を与えなければ、イスラエルがなんでも
武力行使で解決する国家にならなかったという見方には疑問がありますし、
仮にイスラエルが軍事力を行使することに躊躇いを抱く国家になったとしても、
それで中東が平和な地域になると言うわけでもありません。中東戦争は
イスラエルが常に開戦のイニシアティブをもっていたわけではないからです。
>19世紀から20世紀までのこの地域の歴史を勉強すると、イスラムの人たちが
>欧米の人たちに対して懐いている不信感が、尋常なものでなかったとしても
>不思議ではないように思えます。
16世紀から19世紀までの中南米の歴史を見れば、この地域の人たちが欧米諸国に
対してどうしてイスラム諸国の人たちが抱くのと同程度に不信感を持たないのか
不思議に思いますし、インドもアジアもオセアニアにも同じことが言えます。
単に歴史的な部分だけで説明を付けようとするのではなく、この地域の文明、
宗教、人々の価値観、そういったものから考えてみる必要があるかと思います。
>石油を武器に使おうと最初に提唱したのは、確か第4次中東戦争のときの
>サウジの故ファイサル国王だったと思います。
>「弱みに付け込んで優位に立とうとする」などと表現すべきものかどうか
>疑問です。
>アラブは軍事的に劣勢でしたし、国連もアメリカの拒否権行使にあって
>頼りにならない状況でした…といったことを考えるとやむをえない
>ことではなかったでしょうか?
戦争に負けたことを指して軍事的に劣勢だったとする結果主義的な視点からは
確かに第4次中東戦争における軍事的強者はイスラエルだったと言えるでしょうが、
戦争の勝ち負けが必然だけでなく偶然もが支配する領域にある以上、単に結果
だけを見て、開戦前の軍事的優劣をさかのぼって決めることはそれほど意味の
あることではありません。
では開戦前の戦力配置はどうだったかと言えば、イスラエルとシリア・エジプト
の戦力比は数にして約10倍、兵器の質でも今ほどの歴然とした差はありません。
確かに空軍力はイスラエルに分がありましたが、アラブ側はソ連から供与された
最新鋭の対空ミサイルを多数配備しており、戦車でも105mm砲搭載のイスラエル軍
M60とセンチュリオン戦車がアラブ側の115mm砲搭載T-62戦車に対して持つ優位は
5倍以上の数の比を考えれば僅かなものと言わざるを得ません。
ちなみにこの戦争の火蓋はアラブ軍が先に切って落とし(しかもユダヤ教の祝日
ヨム・キプールの日を狙って奇襲攻撃をかけ)たものであって、アメリカが
拒否権を使わずとも、この戦争に関してだけを見れば安全保障理事会でイスラエルが
一方的に非難されるということにはならなかったかと思います。
これは メッセージ 140454 (light_cavalryman さん)への返信です.
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