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バンカーバスター

投稿者: nuketusetus 投稿日時: 2002/01/17 23:32 投稿番号: [130954 / 177456]
どうもご指摘ありがとうございます。
私の方は自分の記憶と(軍事マニアだった頃の)知識を頼りに書いていますので、
多少の嘘・不明瞭な点が混ざっていることをお許しいただきたいのですが。


>バンカーバスターは、湾岸戦争での「教訓」を出発点に、対途上国戦用に開発、配備が進められてきた新兵器であり、
>湾岸戦争では、この急ごしらえのバンカーバスターが2発使用されたことになっている。

元々はイラク軍の地下施設を空爆で破壊するための爆弾だそうですね。
湾岸戦争で2発が使われたとの記述も私の記憶とも合致しています。

しかし、常識的に考えて「新兵器」とはとても呼べないような気がするのですが…(^^;。
203mm榴弾砲自身も新兵器とはとても言えませんし、それに炸薬を詰めて落とすというのは
新兵器と言うより、急造兵器と言われるべきものかと思います。

正規品バンカーバスターが急ごしらえのものよりどの程度破壊力が向上しているか、
私は詳細なデータを知っているわけではありません。しかし、破壊力は「重量」
「弾芯の硬度」「炸薬量」でオーダーが決まってしまうことを考えると(後は
弾速ですが、空中投下の爆弾では弾速は投下高度で決まるため、弾頭の改良で
弾速を劇的にあげるのは無理)、
それほど劇的に破壊力が増しているとは考えにくいところです。


>タリバンの軍事施設がどのような設備であったかは不明であるが、通常の誘導爆弾では破壊不可能で、バンカーバスターが必要なほど堅固な要塞であったとは考えにくく、

もっぱら洞窟の破壊に用いられたそうです。洞窟は、空爆に対してはコンクリートの
防御壁より強固でしょうね。


>実験的な使用であった可能性が高い。

洞窟の空爆に必要であったというのが私の想像です。この記事を書いたのが誰か
知りませんが、私は「実験」との意見には同意は出来ません。


>核兵器に次いで強力な新型爆弾、GBU-28バンカーバスターの、アフガニスタンに対する使用は、過剰な破壊力の行使である。

この記事の筆者に一番同意できないのがここ。
気化爆弾の一種である「デイジーカッター」が「戦術核に次ぐ破壊力の兵器」と
呼ばれることはありますが、バンカーバスターが戦術核と比べられる破壊力が
あるとは私にはとても思えない。
確かに7mのコンクリートを貫く貫通力は恐ろしいですが、戦術核に次いでという
形容詞は遙かに遠く、これ、筆者が「デイジーカッター」と混同しているのだと思います。

ついでに言えば、バンカーバスターの宣伝文句である「7mのコンクリを抜く」と
同等の威力と言われている兵器の一つは第2次大戦中のドイツのグスタフ列車砲で、
ソ連のセバストポリ要塞の攻略で活躍しました。
…だからどうだと言われても困るのですが、この程度の威力で戦術核と比べられる
のであれば、私の歴史認識まで狂ってしまいそうです(^^;。

また、貫徹力というのは爆弾や弾頭の破壊力のパラメータの一つですが、
「厚い装甲を貫くための威力」が高いほど、一般には「広い範囲を破壊する威力」は
弱くなります。
装甲を貫くために弾芯を重くしなければならない分、炸薬や破片を生み出す弱金属の
占める部分が減るからですが、そういった意味でもバンカーバスターは「戦術核に
次ぐコンクリート破壊兵器」である可能性はとにかく、陣地以外の人・建物に対する
破壊力はほぼ0でしょうね。
コンクリや堅い岩盤以外の土壌では、炸薬が破裂する前に数十m地下まで潜って
しまうので、却って地表での効果は極めて小さいでしょう。


で、この筆者と私のどちらを信用するかは、lovepeacemamaさんにお任せします(^^;。
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