対米全面テロ

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責任と原因(1)

投稿者: kfi_525095 投稿日時: 2002/01/09 10:23 投稿番号: [129627 / 177456]
以下は、池沢夏樹氏の文章です。

057   テロ国家

  ノーム・チョムスキーという言語学者がアメリカにいます。
  30代に生成文法というまったく新しい文法理論を作り上げた天才です。これはすべての文法の背後にある原理を明らかにした、画期的な理論でした。
  それと同時に彼は、この何十年かはアメリカ政府の対外政策について厳しい批判を展開してきた論客です。ベトナム戦争に反対するチョムスキーの論は、当時のアメリカでは珍しく明快で説得力に富むものでした。
  この人物が、9月11日の同時多発テロの後で行ったインタビュー集が翻訳・刊行されました。
  『9.11   アメリカに報復する資格はない!』   翻訳は山崎淳さん。版元は文藝春秋。定価1143円+税です。
  彼の論旨は今回もはっきりしています。

  これは犯罪なのだから、アメリカ政府は容疑者であるビン・ラディンを捕らえて裁判にかけるべく努力すべきだった。
  IRA(アイルランド共和国軍)は長年に亘ってロンドンなどで爆弾テロを実行してきたが、だからと言ってイギリス政府は彼らの拠点であった西ベルファストを爆撃はしなかった。イギリスはテロリストを追い詰めて逮捕し、裁判にかけ、少しずつ彼らの力をそぐと同時に、北アイルランドの人々の言い分を聞く姿勢を見せ、今は最終的な和解が見えてきた。
  オクラホマ・シティーで連邦ビルが爆破された時、実行者の拠点であったモンタナやアイダホを殲滅しろという声はあがらなかった。犯人ティモシー・マクベイは逮捕され、通常の裁判に掛けられ、死刑になった。
  「犯罪の場合には、スケールがどうであれ、適当かつ合法的な対処方法がある。先例もある」とチョムスキーは言います。
  彼がこの本の中で言っていることで最も重要なのは、アメリカこそが世界最大のテロ国家であるということです。
  彼の話は具体的です。1985年、時のレーガン政権はベイルートのあるモスクの外に爆弾を仕掛けたトラックを停めて、ある聖職者を暗殺しようとした。試みは失敗して聖職者は逃れたが、その一方80名が亡くなり、250名が負傷した。その大半は女性と子供だった。
  手口としてはティモシー・マクベイがやったオクラホマの連邦ビル爆破とまったく同じです。
  この件は3年後になって「ワシントン・ポスト」が報じた。


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