対米全面テロ

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アフガニスタンの亡霊(5)

投稿者: marchingpeople 投稿日時: 2002/01/06 02:33 投稿番号: [129202 / 177456]
  この様な状況でカシミール紛争が再び燃え上がった。インドは強硬な態度でパキスタンと対決しているが、このままカシミールからパキスタンの影響を取り除き、この地方をインドの帰属に出来れば、テロ問題に悩まされることもなくなる。さらに地図を見れば明らかだが、アフガニスタンの北東部に突き出るワハン回廊を100キロほど横切るだけでタジキスタンにアクセスでき、将来、シルクロード・ルートの天然ガス・パイプラインが出来れば、宿敵パキスタンと隣の大国、中国の領地を通ることなく接続できる。
  これはインドにとってエネルギー政策、安全保障政策上も重要なことであり分岐するだけなので中国にとっても問題なく、むしろ起点をロシアが、中間をインドが担当して守ることになるので、歓迎されると考えられる。資金的にも中国、韓国、日本に、インドが加わればシルクロード・ルート計画も現実味を帯びてくる。

米国の悪夢
  万一、露、中、印が結束して中央アジア諸国の資源を押さえ、日、韓がエネルギー政策から中国よりの姿勢になれば、米国にとって最悪の事態になる。
  これを避けるには、インドに対して一時的なエネルギー問題の解決策を提示しなければならないだろう、あくまでも一時的にだ。今の時点で印パ間で恒久的な和平が結ばれれば、イランの南パース・ガス田からパキスタンを経由し,インドまで陸上パイプラインを30億ドルかけて建設する構想が浮上してくる。
  このルートはこれ以上原理主義化するのが難しい(従って国有化される可能性も低い)イランから始まり、パキスタンを通ってインドへ供給されるため、外貨不足に悩むパキスタンにとっても通過料が入り、印パ間の安定化に貢献する魅力的な計画だ。
  しかし、これもイランの影響力が増すことになり、米国にとって受け入れられるものではない。やはり、米国主導でユノカルが考えていた、トルクメニスタンの南東部のアフガニスタンとの国境地帯からパキスタンのムルタン(本都市を中継基地にし国内幹線に繋げる予定)までの間の1、271キロと、インドまで640キロを結ぶ総額25億ドルのアフガン・ルート・パイプラインが必要になってくる。これをパキスタンのカラチまで敷設すれば、LNG船で米国まで輸送することも可能だ。もちろんインド洋での米軍の展開能力は実証ずみで、ペルシャ湾、紅海のように狭くないので安全保障上も問題ない。

2004年
  3年後にはアフガニスタンにも正式な政府が誕生しているだろう、その頃には軍事政権のパキスタンも民主化されているはずだ。ガソリンの税金が低い米国ではエネルギー政策が市民の懐に直接響くので関心が高い。2004年の米国大統領選でもエネルギー政策が重要な争点になるだろう。
  カシミールはその対中・ソ連戦略上の重要性が印パ両国指導者以上にアメリカによって認識され、アメリカがパキスタンの強硬策を陰に陽に支持した事実はよく知られている。現在はテロリストとして逮捕されている彼らも、この地域が米国の国益にとって重要だと認識されれば、あらゆる政策が正当化される。その時はカシミールにも自由を求める戦士が誕生するだろう、そして彼らが「自由」の戦士なら米国はテロ支援国家にはならない。
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