No.4〜No.5
投稿者: chao_zoo 投稿日時: 2001/11/11 23:13 投稿番号: [115063 / 177456]
No.4に関して。
No.4の前半に関してはおおむね異存はありません。北部同盟にどの程度まで「手柄」を上げさせるかは、戦後の政権枠組みに大きく影響しますから、アメリカの方でも手綱の加減が難しいところでしょう。
ただ、ここにも微妙な問題があるように思えます。ブッシュは北部同盟を「友人」と呼び、北部同盟も米軍の支援に期待している。しかしそこには微妙な隙間風も吹いている…。
これが今後どのように作用していくか、未知数の部分があるように思います。
戦史をひもとけば、近代に入ってからでも10倍20倍の兵力と互角に対峙し、あるいは打ち破った例があります。そういう場合、多くは圧倒的多数者側に結束の乱れがあったわけです。
アメリカのように「いくさ慣れ」した国なら(…というのも、ここまでの経過を見ると僕の買かぶりかと思えるフシが多々ありますが…)、そのへんは考えているだろうとは思うのですが。
しかしアメリカの「政府」とアメリカの「軍」との間にも、「思惑」と「現場の事情」との葛藤があるでしょう。現場の指揮官は、政府に口出ししてほしくないものです。湾岸戦争のときは、かなり思いっきりやれた。しかし、現場の指揮官たちにとっても、今度は勝手がちがいます。アメリカという国が、今度の場合そうしたバランス感覚を保てるかどうかが問題です。
No.4の後半ですが。
季節的要因は、たしかに現時点では大きな障害にはなっていないでしょう。しかし米軍の兵士が一定数現地に乗り込むとなると問題になってくると思います。アフガニスタン北部は険峻な山岳地帯で、北部同盟の兵士にとってさえキツい。今までの時点ですでに米軍兵士には高山病で倒れる者も出ているとか。
さてしかし、「ラマダン」と「イスラム諸国の民衆レベルでの…」です。
これも「軍事作戦」には直接影響しないでしょう。宗教、政治の問題ですから。問題は「西欧vsイスラム」という、ビンラディン氏が強調しているような対立構図を作り出してしまいかねないという点です。イスラム諸国も、政治レベルではせいぜい「軍事行動に同調しない」程度の反対姿勢しかとれないでしょう。しかし民衆レベルではどうか…。東はインドネシアから、西はナイジェリアまで、民衆レベルでの怒りは、軍事行動が長引けば長引くほど昂じていくでしょう。これは反米テロリズムに精神的・物質的・人的資源を与えていくことにつながると思います。つまり、「テロ組織に若い血がどんどん入っていく」ことに。
軍事行動は喧伝する目的とは正反対の結果を生んでいくでしょう。
それから、軍事行動の正当性についてですが、ヨーロッパ諸国のマスコミ、国民レベルでは米国の自己中心的正義への批判がぼちぼち生じているようですね。健全な流れだと思います。
アメリカがベトナムから手を引いたときも、国際世論は大きな力になりました。
今度もそうなることを期待します。
No.5について。
「空から丸見え」…「補給路」の件は、たぶんそうおっしゃるだろうと思っていました。見えている補給線に関しては遮断できるでしょう。野菜を積んだ民間のトラックまで見境なしに爆撃したりして。
しかし、「見えない補給路」はないのでしょうか。山道には「見えない」ところもたくさんあります。また、何世紀にも及ぶ戦乱の歴史の中で作られてきた数知れぬ洞窟があります。もちろん大量の輸送は無理でしょうが、少数のゲリラ戦力を食わせていくだけの物資なら、「アパッチくらい」よりもまた一段少ない物量になるでしょう。
山岳地帯に追い込むことが補給を決定的に絶つことになるとは、少々考えにくいのです。
No.5の後半ですが、ここは「軍事行動がテロ抑止力になっている」に関する問題ですね。あんまり有効な反論になっていないようです。
こちらが言っているのは「テロリストは有無を言わさず殺す」という原則を立てたところで、自分が死んでもかまわないとまで思うテロリストにとっては屁のツッパリにもならないということです。なんら抑止力にならない。
今の戦争が続く限り、そして欧米諸国が中東問題を本気で解決しない限り、テロ組織に「若い血は入り」続けます。
これは、別の方へのレスで書いたことですが、
「テロに対する毅然たる態度」単独では決してテロを根絶できない。これに対して、「テロの温床たる社会矛盾を解消すること」は、それ単独でテロを根絶できます(原理的には、であって、現実には両方を併用することになるでしょうが)。
優劣は明らかです。そして、現実性という観点からも、前者単独ではテロは永遠になくならない以上、後者の方が見た感じよりは実は現実的であり、そして期間もむしろ短くなるでしょう。
No.4の前半に関してはおおむね異存はありません。北部同盟にどの程度まで「手柄」を上げさせるかは、戦後の政権枠組みに大きく影響しますから、アメリカの方でも手綱の加減が難しいところでしょう。
ただ、ここにも微妙な問題があるように思えます。ブッシュは北部同盟を「友人」と呼び、北部同盟も米軍の支援に期待している。しかしそこには微妙な隙間風も吹いている…。
これが今後どのように作用していくか、未知数の部分があるように思います。
戦史をひもとけば、近代に入ってからでも10倍20倍の兵力と互角に対峙し、あるいは打ち破った例があります。そういう場合、多くは圧倒的多数者側に結束の乱れがあったわけです。
アメリカのように「いくさ慣れ」した国なら(…というのも、ここまでの経過を見ると僕の買かぶりかと思えるフシが多々ありますが…)、そのへんは考えているだろうとは思うのですが。
しかしアメリカの「政府」とアメリカの「軍」との間にも、「思惑」と「現場の事情」との葛藤があるでしょう。現場の指揮官は、政府に口出ししてほしくないものです。湾岸戦争のときは、かなり思いっきりやれた。しかし、現場の指揮官たちにとっても、今度は勝手がちがいます。アメリカという国が、今度の場合そうしたバランス感覚を保てるかどうかが問題です。
No.4の後半ですが。
季節的要因は、たしかに現時点では大きな障害にはなっていないでしょう。しかし米軍の兵士が一定数現地に乗り込むとなると問題になってくると思います。アフガニスタン北部は険峻な山岳地帯で、北部同盟の兵士にとってさえキツい。今までの時点ですでに米軍兵士には高山病で倒れる者も出ているとか。
さてしかし、「ラマダン」と「イスラム諸国の民衆レベルでの…」です。
これも「軍事作戦」には直接影響しないでしょう。宗教、政治の問題ですから。問題は「西欧vsイスラム」という、ビンラディン氏が強調しているような対立構図を作り出してしまいかねないという点です。イスラム諸国も、政治レベルではせいぜい「軍事行動に同調しない」程度の反対姿勢しかとれないでしょう。しかし民衆レベルではどうか…。東はインドネシアから、西はナイジェリアまで、民衆レベルでの怒りは、軍事行動が長引けば長引くほど昂じていくでしょう。これは反米テロリズムに精神的・物質的・人的資源を与えていくことにつながると思います。つまり、「テロ組織に若い血がどんどん入っていく」ことに。
軍事行動は喧伝する目的とは正反対の結果を生んでいくでしょう。
それから、軍事行動の正当性についてですが、ヨーロッパ諸国のマスコミ、国民レベルでは米国の自己中心的正義への批判がぼちぼち生じているようですね。健全な流れだと思います。
アメリカがベトナムから手を引いたときも、国際世論は大きな力になりました。
今度もそうなることを期待します。
No.5について。
「空から丸見え」…「補給路」の件は、たぶんそうおっしゃるだろうと思っていました。見えている補給線に関しては遮断できるでしょう。野菜を積んだ民間のトラックまで見境なしに爆撃したりして。
しかし、「見えない補給路」はないのでしょうか。山道には「見えない」ところもたくさんあります。また、何世紀にも及ぶ戦乱の歴史の中で作られてきた数知れぬ洞窟があります。もちろん大量の輸送は無理でしょうが、少数のゲリラ戦力を食わせていくだけの物資なら、「アパッチくらい」よりもまた一段少ない物量になるでしょう。
山岳地帯に追い込むことが補給を決定的に絶つことになるとは、少々考えにくいのです。
No.5の後半ですが、ここは「軍事行動がテロ抑止力になっている」に関する問題ですね。あんまり有効な反論になっていないようです。
こちらが言っているのは「テロリストは有無を言わさず殺す」という原則を立てたところで、自分が死んでもかまわないとまで思うテロリストにとっては屁のツッパリにもならないということです。なんら抑止力にならない。
今の戦争が続く限り、そして欧米諸国が中東問題を本気で解決しない限り、テロ組織に「若い血は入り」続けます。
これは、別の方へのレスで書いたことですが、
「テロに対する毅然たる態度」単独では決してテロを根絶できない。これに対して、「テロの温床たる社会矛盾を解消すること」は、それ単独でテロを根絶できます(原理的には、であって、現実には両方を併用することになるでしょうが)。
優劣は明らかです。そして、現実性という観点からも、前者単独ではテロは永遠になくならない以上、後者の方が見た感じよりは実は現実的であり、そして期間もむしろ短くなるでしょう。
これは メッセージ 114971 (peacekeeper_jp さん)への返信です.
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